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わたしだけの秘密

ああもう涙が出そう。涙腺ゆるゆるで困るなあ。もう無理です。堪えているのはもうたくさん。

わたしが人知れず泣いたとしても、未来は何も変わりません。
そんなことは知ってるけど、現実を受け入れるのに時間がかかる。まだ受け入れてない。

既にわたしを沢山救ってくれた。そして、これからもそれがわたしにとってかけがえのない支えになろうことを確信していた。愚かなこと。何の確証もないのに永遠を信じていた。
初めから終わっていた方が絶望は少ない。限られた中に飽きるまで身を委ねているだけ。でもこれからも沢山の幸福や学びを得られると思ってたのに、もう私の理想は実現しないことが確定してしまった。

ああ、わたしったら、分かったつもりでいたのに。なんにも分かってなかった。
未だに自分の中の妄想の方をを信じて、事実を信じられていないことが何よりの証拠や。

彼のことを勘違いしていたということ。わたしは何を見て彼を知っていると思ったんだろう。彼の何を見ていたんだろう。
全て幻想だったのか。

この失意の数日間、わたしは希望を持てずにいて、夜も無駄に長く起きて明るくなるまで眠る気にならなかった。
無駄なことに労力を割いていたから、落ち込んだ自分とは一度も向き合わずに済んでいたけれど、ふとした瞬間にフラッシュバックするあの幸福な時間のおびただしさがさらにわたしを悲しみに突き落とす。

「幸せになるな」と言わんばかりの一方的な通告。

理想を現実に見せてくれたこと、本当に感謝している。何回笑って何回泣いたか分からない。常に側にいてくれた。いつも寄り添ってくれた。こちら側なんだと錯覚させられた。
優しさも愛も感動も全て過去のそれを更新した。たくさん。たくさん。ありがとう。

これで終わりなんて思いたくない。でも受け入れる。輝かしい歴史に幕を下ろそう。

大きく開いてしまった心の穴を埋めてくれるものは何もない。

下らないゴシップなんて見ない。見たいものだけしか見ない。
とにかく、愛してた。愛してる。でももう追うのをやめる。辛すぎる。
悲しすぎるから、やめる。その程度の人間ってことでいいからもう二度と会えないなんてこと嫌だ。

どんどん終わっていく周囲の中で一筋の光に見えたんだけど。

このことも、本当は他愛もない出来事の一つなんだろう。
わたしが熱をあげたばかりにこんなに苦しまなきゃならないなんて。夢中にさせたのはあちらなのに。

わたしは悪くない。
あちらも悪くない。
何も悪くない。悪いのは世の中。

終わります。

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