なんで犬は私を癒してくれるの?→私が勝手に癒されてるだけ説

一緒に暮らしている、けむくじゃらの2匹。
一匹はくるくるふわふわの手触り。
一匹はさらさらツルツルの手触り。
みんな違ってみんないい◎

犬と暮らす素晴らしさは、すでにみなさまご存知のことかと思います。
犬は天使。

犬に癒されまくっている人類

「犬と暮らすと癒される」
「双方にオキシトシンが分泌される」
というのは有名な話で、論文も発表されています。
犬がもたらす癒しは、化学的にも証明されているようです。

なんでオキシトシンが出るのか?
なんで癒されるのか?

めっちゃ愛してくれるから、見た目がかわいいから、犬のお世話をすることで愛着が湧くから。いろんな理由がありますね。

難しい話はできないんですけど、なんで私が犬に癒されるのか、毎日の暮らしで感じたことを書いてみます。

犬が与える癒しは「今」にあり

犬には「人類を癒してやろう」なんて気は、さらさら無いかもしれません。
でも、毛むくじゃらを愛でると心がとっても安らぐぅ。

タイトルにも書いた「なんで犬は私を癒してくれるの?→私が勝手に癒されてるだけ説」です。

犬が人間を癒そうと思っているのかどうかは不明ですが、愛情はめちゃめちゃくれるので、相思相愛だと思っておきましょう。

さて、私が勝手に犬から癒しをもらってるんですが、
なんでこんなに癒されるのかな?と考えてみると、
それはきっと「今に意識が向く」からじゃないかなと思います。

脳みそが散らかりがちな我々(私)

時間の概念を獲得して久しい人類。

時間の概念があるからこそ、過去の記憶にさいなまれたり、美しい思い出に浸ったり、または未来への期待に胸躍らせたり、先行きのわからないことに不安を覚えたり。

過去や未来を考える能力があるからこその、悩みがあります。

今やるべきこと、今手の中にあるもの、今感じていること
そうしたことから、意識が遠ざかってしまう。
誰もが経験おありなんじゃないでしょうか。

私なんか、しょっちゅうです。
あの時ああすればよかったのかな。将来どうなるかわからなくて不安だな。
考えても仕方のない過去の失敗や未来の不安が、ふわふわぐるぐる。
ただでさえ少ない脳のキャパを、考えても仕方のないことたちが圧迫してきます。

「今」を大事にするとか、「今」に集中するって、できてるのかできてないのか、わかんないんですよね。

人間(私)の脳みそは、わりといつも散らかっているように感じます。

犬の記憶力

犬の記憶力については、概ねこのように言われています。
・短期記憶が苦手
・エピソード記憶(感情とセットで覚えていること)は得意
・記憶する容量は人より少ない

昨日頑張った「フセ」とか「マテ」のトレーニングも、次の日には忘れてたりするのが、短期記憶が苦手と言われる理由。

でも、美味しいおやつの前に「フセ」や「マテ」を繰り返しやってると、「楽しいこと」「嬉しいこと」っていう記憶とセットになって、記憶が定着しやすくなります。
で、おやつを見たらコマンド出さなくても、勝手に伏せして待ってくれるようになる。笑
これがエピソード記憶と言われるものです。

怖い、痛いといった経験もエピソード記憶なので、ネガティブな記憶も定着しやすいと言われています。

しかし、犬の記憶の容量はちょっと少ないので、嫌な記憶の上に幸せな記憶を上書きすることができる、とも言われています。

こらは犬と暮らすと、よく実感できること。

くるくるふわふわのうちの犬は、女の人・子供・他の犬は大好きで、男の人と棒が大嫌いでした。何か嫌な思い出があったんだと思う。でも、毎日いろんな人と触れ合っていくいことで、男の人も棒も平気になりました。
傘とか白杖に吠えまくってたので、克服してくれて一安心。

みなさんの愛犬にも、こういうことありませんか?

常に「今」を生きている犬

犬に限らずほとんどの生き物は「今」だけを持って生きています。

犬にも過去の記憶はあるものの、日々更新されています。忘れることができるのはいいことです。

未来の概念は、どうなんだろう??
もしかすると、犬も未来について考察をしているかもしれないんだけど。
傍目に見ると「将来の不安」みたいなものは、持ってないように見えますね。

いや、もしかしたら未来に期待したり、未来を憂いている可能性もあるんだけども。笑

人間と比べると、犬はやっぱり「今」を生きています。

いまこの瞬間が、その子にとってのすべて。

今どこかケガをしている犬がいるとすると、その子が感じるのは「今ここが痛い」ってこと。
「あの時こうすればケガをしなかったかも。」
「あと数日したら少し良くなるかも。」
みたいな考えは、していない可能性が高いのです。
(もしかしたら考えてるかもしれないけどね!!)

これは「良い」ことも同じで。
今が快適な気温であること。
今飼い主が帰宅してうれしい気持ちでいること。
今美味しいものを食べていること。
今お散歩して楽しいこと。
今ゆっくりくつろいでいること。

犬は「幸せ」を「今」ちゃんと感じているように思います。

「今」に集中してみる

犬を見習って、「今」に集中してみるとしましょう。
これがなかなか難しく、私は犬と同じようにはできていないことが多いです。

今が快適な気温であること。
→明日は雨予報だったな、今日洗濯しとかなきゃ。

今飼い主が帰宅してうれしい気持ちでいること。
→お出迎えかわいぃぃ〜お留守番させてごめんね(泣)

今美味しいものを食べていること。
→ご飯食べながらスマホぽちぽちー。

今お散歩して楽しいこと。
→散歩したらあれしてこれして、あ、買い物なにがいるんだっけ?

今ゆっくりくつろいでいること。
→あーゴロゴロ最高〜やけど、ゴロゴロしてる場合じゃないんよなぁ〜

大体いつもこんな感じ( ͡° ͜ʖ ͡°)
この後やらないといけないことや明日の段取りといったタスク、何かの後悔などなど、モヤッとしたものが割り込んできます。

仕方ないといえば仕方ないんやけど、犬みたいに「今」を感じる方が、ぜったいに幸福度は高い。断言できる。

幸せを体現している犬

犬が私たちを癒す理由は「幸福を感じるコツ、幸せを見つけるコツ」を、「毎日目の前でやってみせてくれてるから」なんじゃないかと思うのです。

幸せになるコツは、「今」に意識を向けてみること。
これにつきます。自己啓発なんかでもよく言われてますね。

最愛の犬をもふもふ撫で撫でしているときは、ただただ「かわいい」が脳内を占拠しているので、勝手に「今」に集中できてるんですよね。

ほぼ瞑想状態にあると言っても、差し支えないかと思います。
「ただ瞑想する」のは難易度高いけど、「犬を愛でる」のは一瞬でスイッチ入る。

愛犬家の我々は、瞑想の達人に近いんじゃないでしょうか。(犬を愛でるとき限定)

まとめ

人間が犬に癒されるのは、犬が「すごく大事なこと」を「やって見せてくれる」から。幸せとは何かを体現してくれるから。これが本質的な理由なんじゃないかと思います。

もちろん、ふわふわモコモコサラサラで、めっちゃ愛情を示してくれて、いつも寄り添ってくれて、何してても可愛くて、お世話するのも楽しくて、私がいないと!って責任を感じさせてくれて。理由は山のようにあるんですがね。数え出したらキリがないですね。

犬のようにちゃんと「今」を感じられること、全身で「今」を享受することは、私にもすごく必要なことだと感じています。

大事なことを毎日教えてくれるうちのもふもふたちは、幸せの師匠です。

彼らの「今」が快適で幸せであるように、この毎日を守っていきたいです。
それが私の幸せ( ͡° ͜ʖ ͡°)犬バカ万歳!!

まぁ、もしも。
犬が人類よりもはるかに高い知能をもっていて、あえてこの暮らしを選んでいるなら、今日書いたことはまったく無意味なんですけどもね。

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