見出し画像

音声配信について雑感です

「いお」(twitter@io_d500)と申します。
webを徘徊する妖怪という設定で、皆さんの配信にお邪魔しております。
世を忍ぶ仮の姿は、関西に住む30代の男性です。

音声配信サービスを最近利用しています。

ここで私が得たうれしいことは、新しい見識を得られることです。

コンテンツを作られる方には、様々な経歴や能力をお持ちで、関心を寄せられる方ばかりです。

しかもね、皆さん実に「いいひと」なんです。

一定の節度や思いやりをもってコメントされています。それは、オンラインの向こうにいる人を意識されているからかな、と思ったりします。

そこには、音声配信という理由があるんだろうなと思います。

スゥエーデンの生理学者、シャスティン・ウヴネース・モベリは、好きな人の声を聴くことで「幸せのホルモン」と呼ばれるオキシトシンが分泌されるとしています。

また、山﨑広子氏の著作『声のサイエンス~あの人の声は、なぜ心を揺さぶるのか~』によれば、言葉を伝える声という「音そのもの」は、大脳辺縁系に到達します。ここは危険を察知し、快・不快を判断する領域です。自律神経系を管理し、ホルモンを分泌し、身体のさまざまな器官に影響を与えている領域でもあります。
声という音はここを刺激して、好き、嫌いといった本能的な感情を引き起こしながら、心身に影響を及ぼしているようです。

過去に、チンパンジーが仲間に危険を知らせる「警戒の声」を、聴かせてもらったことがあります。
大変けたたましい声というだけでなく、生理的に恐怖感と嫌悪感が想起される「嫌な」声でした。

人類の進化において、音声による伝達は歴史が古く、本能に直結しています。

声で好き嫌いを判断し、安心や愛情を感じるというのも、うなずけます。

コロナ禍においてstand.fmが、皆さんの心に寄り添って、安心感や連帯感を与えた可能性もありますね。

以前minatoさん(twitter@3710_tokyo)による『声で人は恋に落ちるか』の結果も、まさしくこれを裏付ける形となりましたね。
エンタメとしても、私は楽しませていただきました。皆さんも、似た感想を思われたのでは?と思います。

音声配信は、初期のソーシャルネットワークと言われるラジオから、今の高速インターネットの時代が中興の時期となるか。
アメリカではすでに一般化されつつある音声配信が、日本でも定着するか。
個人的に注目している次第です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?