2023年度プロフェッショナル転校生は、美術家の力石咲さんに決定

特定非営利活動法人インビジブルは、富岡町からの委託を受けて実施する「プロフェッショナル・イン・スクール プロジェクト(以下、PinSプロジェクト)」において、美術家の力石咲(ちからいし さき)氏を2023年度の転校生として招聘し、8月25日より活動を開始したことをお知らせいたします。

PinSプロジェクトは、アート、建築、音楽などクリエイティブな職種のプロフェッショナルが「転校生」として学校に滞在し、学校を「仕事場」として活用しながら児童生徒らと学校生活を共にする活動です。2018年4月に富岡町で小中学校が再開したタイミングでスタートし、今年で6年目を迎えます。力石氏は「編む」という手法を用いて様々な作品を制作し、各地の芸術祭や美術館などで発表を行ってきたアーティストです。彼女には、2024年3月までの間、毎月富岡小中学校に通っていただき、転校生として学内での制作や交流活動を行っていただきます。

●招聘プロフェッショナル

力石 咲(美術家)
http://www.muknit.com/
1982年埼玉生まれ。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科卒業。
編む、解くという行為によって一本の糸が変容していく編み物の特性を、人生や自然現象、物事の成り立ちなどと重ね合わせながら制作している。

●PinS プロジェクトとは
https://pinsproject.net/
2018 年 4 月、東日本大震災・福島第一原発事故から7年ぶりに再開した富岡町立富岡小中学校でスタートした「プロフェッショナル・イン・スクール プロジェクト(PinSプロジェクト)」は、アート、建築、音楽などクリエイティブな職種のプロフェッショナルが「転校生」として学校に滞在し、教室を仕事場としながら児童生徒らと学校生活を共にする活動です。「教えない教育=偶然性が生まれる環境」をPinSモデルと捉え、知識や技術を大人が教えすぎないことで、子どもの観察・洞察力、そして本来一人一人が持っている発想力や創造性を能動的に見出す機会を創出し、関わる人全てが学びをつくる媒介者となる多世代教育に取り組んでいます。

●これまでのプロフェッショナル転校生
2018年度  林 敬庸(建築家/大工) 
2019年度  加茂 昂(油絵画家)、宮島達男(現代美術家)
2020-21年度 大友良英(音楽家)
2022年度  小池晶子(デザイナー)

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