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投資はするな! #5 ~証券会社の予想は自社の利益のため~

ここでは一般の方に投資をお勧めしない理由を記載していきます。

テレビなどに出演する証券会社の人の株価予想を見ていると、いつも強気です。
3か月後の株か予想とかさせると、基本的に今の水準より高い場合が多いです。

なぜ、彼らはいつも強気なのでしょうか?

理由は簡単で、自分たちの利益のためです。

知っている方も多いとは思いますが、以下にその背景を記載します。


証券会社の重要な収益源に売買手数料があります。
これは皆さんが株を売買する際に証券会社に支払う手数料のことです。

この手数料収入を増やすためには、株の取引を多くしてもらう必要があります。


では、どのような状況になれば株の取引は多くなるでしょうか?

それは株価が上昇する時です。
株価が上昇すると分かれば、普段あまり取引しない人でも株を買う可能性が高くなります。
まあ、そうですよね。儲かると分かっていれば株を買うでしょうし。


逆に株価が下がるとなると、取引する人は少なくなります。
下がると分かっているのに、買う人はいませんよね。
空売りという手法もありますが、一般の方が売りから入るというのは抵抗が大きく、また信用取引に該当するため口座が別だったりします。
なので、下落局面では一般的には取引は増えません。


以上の話をまとめると、
株価強気予想 ⇒ 取引増加 ⇒ 手数料収入増加

という流れができます。
要するに、手数料収入を増やしたいがために、彼らはいつも強気なのです。


実際に予想を出している人自体が本当に強気なのかは分かりませんが、証券会社の名前を背負っている以上、弱気予想は出せません。

また、それを伝えるマスコミ自体も、証券会社がスポンサーになっているため弱気予想は伝えにくいという構造もあります。


以上のようなことから、証券会社の人の予想はいつも強気が多くなっているのです。

ちなみに、若干余談ですが、先週6/17(木)にアメリカの利上げがこれまでの想定よりも前倒しになると重大ニュースがありました。
このニュースの解説をしていたある証券会社の人は、「まあ、まだ2年先のことですから。」とのんきなことを言っていたようです。

それを聞いていた著名な投資家(ラジオやYouTubeにも出ている方)が、「あいつらは自分で取引をしていないからそんなテキトウなことを言える。実際にトレードしている人にとってはメチャクチャ重要な問題なのに。」と怒っていました。

たしかに、真剣に投資している人のことを全く考えていない発言で、憤るのも分かります。

アメリカの金融政策の変更という超重要な出来事があっても、彼らは自分たちの利益しか考えていないのです。


実際、今日(2021/6/21)の株価の下落(日経平均953.15円の大幅下落)を見て彼らは何を思っているのでしょうか。
本当に投資家のためになる情報を提供してほしいものです。(ムリでしょうが)

そんな証券会社の人が言うことを信じない方が良いです。
それが本日の言いたいことです。


投資はするな!
証券会社も自分の利益しか考えていない、だからいつも強気。

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