自己紹介(株式会社investment hub代表・田中響平)

はじめに~概要と背景

はじめまして、株式会社investment hub代表の田中響平と申します。これからM&Aの話題を中心にnoteを更新していきたいと思います。

経歴・実績

 新卒で監査法人に3年間勤務後、米系の投資銀行に転じてM&A業務を経験しました。リーマンショック前の恵まれた時期だったことも幸いし、5年弱で大型案件を中心に20件近いM&A案件に携わりました。バイサイドとセルサイドの両方を満遍なく経験し、シンプルな株式譲渡から制度的に複雑な上場株式のスキームまで、実に様々な案件に関わりました。

 30歳になる頃に留学をしてみたいという思いもありましたが、それは諦めて、ご縁のあったプライベートエクティ投資会社に入社。投資会社に勤めた経験は、ビジネスの理解が浅くなりがちなアドバイザー業に今もとても活きています。

 その後いくつかのプライベートエクティや投資銀行を経て、40歳になる2018年に現在の会社を創業。それまでの業務経験に加えて創業後のご縁から得た学びも活かし、上場大手企業からベンチャーに至るまで、沢山のお客様にM&A・ファイナンス・事業戦略コンサルなどの業務を提供しています。

 昨年2021年はそのご縁の一つとして、創薬ベンチャーのアーサム・セラピューティクス社のM&A Exit案件を支援しました。国内の創薬ベンチャーで初となるM&A Exit案件であり、かつ、実質的なライセンス案件としては過去最大の127億円※にのぼる譲渡案件となりました(※Upfront 55億円、 マイルストーン72億円)。

 この案件からは多くのことを学びました。特に日本のベンチャー企業のExit戦略はまだまだIPO一辺倒で、多くの場合M&Aが選択肢に含まれないのが現状です。そのため、必ずしもIPOに適しているとは言えないベンチャー企業までもIPOによる出口を目指しています。(開発型創薬ベンチャーだったアーサム社はIPOに適さない会社であったと思われます。)。要因は様々ですが、IPOと比較してM&Aは前例が少なく、知識や情報へのアクセスが限られていることが一つの理由ではないかと感じます。このような状況の中で、少しでも役に立つM&Aの情報が提供できればと思い、このnoteを書いてみることにしました。創業者はもちろん、VCの皆様にもM&Aの知識が広まれば、それを前提としたベンチャーにも投資資金がまわりやすくなると考えます。

本noteと情報発信について

 前置きが長くなりましたが、 本noteでは以下の方々を意識しながら、私が実務の経験で得た知識を共有していきたいと思います。

① M&AによるExitを検討したいベンチャー企業の創業者や経営陣、またはVC投資家
② 戦略的にM&Aを展開したい、主に上場企業の経営者・経営企画

ひとまずはアーサム社のExitを例にのトピックについて中心的に書こうと思いますが、もう一つの私の重要な仕事である②についてもゆくゆくは書いてみたいと思っています。
 みなさまにM&Aを少しでも身近に感じていただき、有力な選択肢として広めていければと思っています。

次回はアーサム社のExitを例にしつつ、バイオベンチャーのM&A Exitについて書く予定です。
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

【以下、おまけ】
ご参考までに、これまでの弊社の活動状況をいくつか例示します。

直近の活動状況

  • 創薬ベンチャーのアーサム・セラピューティクス社による科研製薬へのM&A Exit支援(2021年11月公表。総額127億円)。

  • VCやベンチャー企業向けの財務・戦略顧問。事業戦略・資本戦略のサポートに加え、M&A Exitに向けた戦略的アドバイスを提供。

  • 化学品成形加工メーカー(東証1部上場企業。売上1,000億円弱)のM&A戦略顧問。2021年に同社によるM&A案件の実行支援PMI支援。

  • 通信企業(東証1部:売上100億強)の顧問として財務・IRの支援。

  • 投資会社の投資判断・スキーム構築・Exit戦略などのサポート 等

実績


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