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おにっ誌番外編 2023/10/21 | SNSと投資

Xのタイムラインを読んでいたら少し思考が深まったので、綴ってみる



SNSは一般ウケするネタを垂れ流す場所

SNSのバズる仕組みをよく考えたとき、投資を成功させるために実は最も相性が悪いツールなのではないかと感じた🫠

なぜならバズるのは「レアケース」が中心だから。投資の場合だと暴騰暴落、弩級の資金力による爆益やハイレバによる爆損。

別の言い方をすると、見る側の顕在化しつつあるニーズ、より正しく言えば「願望」や「共感」の大多数が「レアケース(またはレアケースと感じてしまうこと)」だからこそ、バズる。

SNSは見る側の願望に沿ったり共感を呼び起こすための情報を流すための場所で、SNSマーケターやインフルエンサーは、それらに沿ったネタを提供することでマネタイズを行う、という仕組みができてしまっている。

だからSNSを漫然と眺めていると、一般的にウケるネタばかりが流れてきてしまい、なんとなく面白いと感じ、そのまま自分も流されてしまいやすい。

投資と投機

ここで投資に取り組む人の目的を振り返ってみる。それは、

お金を働かせてお金を増やすこと

である。これは疑う余地がない。
次に、投機と投資を見比べてみる。

投機(とうき)とは、不確実だが当たれば利益の大きい事をねらってする行為。例としてある「資産」の価格の動きを予測し、上がるか下がるかに賭けた売買を行うゼロサムゲームがある。得した金額分だけ、必ず誰かが同額の損をしている仕組みになっている。付加価値を生み出す資産の動きを予想し、プラスサム・ゲームである投資とは異なるとされている[1][2]。マネーゲーム(money game)の一種[3][4]とも言われ、ギャンブルに含まれる場合がある[5]。

出典: Wikipedia「投機」

金融における投資は、金融資本を経済・経営活動を通じてリスクのある投資対象に投下すること。(中略)例えば、証券(株式、債券など)投資の場合、提供された資金で、企業が調達資金により工場を増設、販売チャネル強化、研究開発増強、企業買収などをして利益をあげた場合、そのリスクをとった結果として得られた利益の一定割合は、企業価値の増大によるキャピタルゲインや配当として、通常の場合、当初の資本拠出に対するリスクをとった投資家に還元される。株式の場合将来還元される金額の不確実性は大きい。大きな利益からマイナスになることもある。債券の場合、多くの場合、利息として一定の金額が還元されることが約束されている。

出典:Wikipedia「投資」内「金融における投資」

おわかりいただけるだろうか?どちらも前述した目的には沿っている。投機はわかりやすく、スッと読めたのではないか。ところが後者の投資は、読んでる途中で投げ出したくなった、または読んだけど意味がわからなかった、という方もいるのではないか?

一般的に、長期的に資産を増やしたいなら投機ではなく投資をすべきとされる。何故なら投資は、分け合うべき価値の総量自体が増えていく場で、利益を分け合っているからだ。

一方で投機は、価値の総量が決まっている場で奪い合いをする。勝った人がいる向こうには負けた人がいる。厄介なのは、これは勝ったか負けたかの二元論なので、非常にわかりやすいということだ。わかりやすさは、やりやすさに直結している。

とはいえ、投資と投機の区別はとても難しい。少なくとも自分の場合は、投資が行われている場において、ちょっと工夫したやり方で投機を行っているに過ぎないと感じている。

SNSと投資(含む投機)

ここからが本番。前述の通り、SNSは一般ウケするネタを提供する。そこで流れてくる投資関連の情報とはなんだろうか。誤解を恐れずに言うならば、

誰にでもわかりやすく、簡単に始められて手間なく続けることができ、最後にはしっかり儲けられる

という、「願望」や「共感」に沿ったネタである。なおかつわかりやすい必要があるので、まず、「投機」である。これこそが、SNSで最も得やすい投資情報だ。

従って、SNSで触れやすい情報をそのまま実行に移した時の投資は、紛れもない投機である。

お金を得るために頭脳労働をする


「投機だからやめろと言いたいのか?」

と誤解されそうだがそうではない。

  • よほど勉強した人が多額の資金を以て行うものでない限り、投機になる=参加者間で勝ち負けが発生することを自覚する

  • 投機であることを自覚したうえで、負けないために、様々な情報を収集・考察し、自分なりのやり方を練って、試行錯誤していく

少なくとも私は、最低限⏫これだけの労力はかけないと「安定的にお金でお金を増やす仕組み」は得られないと感じている。

もし投資で継続的に得られるお金があるとしたら、それは絶対に不労所得などではない。頭脳労働の対価である。



長文になってしまったが、ここまで読んでくださった方は、SNSで流れてくる情報に踊らされず、投資の皮を被った投機で負けにくいやり方をしっかり考えて、勝てる側の人になってほしい。

自分もそちら側に行けるようになって、喜びを分かち合えるようになっていきたいと思う。






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