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なぜアメリカで銀行の経営破綻が相次いだのか?

アメリカで起きている銀行の経営破綻

TVニュースやネットニュースで経済状況などをキャッチアップしている方であれば知っていて当然の話題ですよね。

しかし…
「忙しくてなかなか情報をキャッチできていない…」
「情報は知ってても何が起きてるのか掴めてない…」
「結局のところ世界経済や株価にどんな影響がありそうなの?」
と言った方のために「銀行破綻が起きてしまった理由」と「考えられるリスクについて」一緒に理解していきましょう!

アメリカで破綻した銀行は?

2023年3月にアメリカで破綻した銀行は、シリコンバレー銀行、シルバーゲート銀行(シルバーゲート・キャピタル傘下)、およびシグネチャー銀行の3行です。

この3つの銀行はITスタートアップ企業や暗号資産関連企業を主な顧客としていました。
特に、シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行の破綻規模は史上2番目と3番目の「超大型倒産」となりました。

過去に世界で起きた銀行の経営破綻の例はこちら↓

  1. リーマン・ブラザーズ- 2008年 アメリカの投資銀行であったリーマン・ブラザーズは、2008年の世界金融危機によって経営破綻しました。総資産額は約6390億ドルで、これまでの金融機関の破綻としては最大規模でした。

  2. ワシントン・ミューチュアル(Washington Mutual)- 2008年 アメリカの貯蓄・ローン協会であったワシントン・ミューチュアルは、サブプライムローン危機とその後の金融危機の影響で経営破綻しました。総資産額は約3300億ドルでした。

  3. コンチネンタル・イリノイ(Continental Illinois)- 1984年 アメリカの大手銀行であったコンチネンタル・イリノイは、不良債権の増大により1984年に経営破綻しました。総資産額は約400億ドルで、当時の金融機関の破綻としては最大規模でした。

経営破綻した米シリコンバレー銀行、日本ならどのくらいの資産規模の会社なの?

破綻規模が史上2番目、3番目と言われても大変さは伝わるがなかなかイメージができない方のために、日本の銀行と比較している記事を見つけたのでご紹介。

日本でいうところの地銀レベルと書いてありますが、日本の金融機関の第8位に位置する資産額…。
おそろしいですね。

この規模の銀行が経営破綻となってしまうのでそれは世界中パニックになりますね!

次章では、1社から始まった銀行の経営破綻がなぜ連鎖的に起きているのか要因をまとめました〜

銀行破綻の連鎖が起きた要因

破綻の連鎖が起きた原因を簡単にまとめると以下の通り。

  1. 投資バブルの崩壊: スタートアップ企業や暗号資産関連企業の過剰な評価がバブルを形成し、その崩壊が銀行の資金繰りに影響を与えました。

  2. 成長産業の環境変化: ITスタートアップや暗号資産産業は、変化の速い市場であり、状況が急速に悪化することがあります。

  3. FRBの金利引き上げ: 金利引き上げにより、借り入れコストが増加し、企業の資金繰りが圧迫されました。また、金利上昇により国債の価格が下落し、銀行のバランスシートが悪化しました。

個人的には、史上規模の大きい銀行が経営破綻してしまったことよりも、「スタートアップ企業」が巻き込まれてしまったのが世界にとっては大きな損失になるだろうと思いますね!

結局、好景気にはイノベーションがつきもの、しかしこのイノベーションを起こす可能性があるスタートアップ企業も巻き込まれてしまう事態になってしまっているのでアメリカ政府には頑張ってほしい…

世界経済に及ぼす今後への影響と要因

世界経済への影響は避けては通れないですね。
ですがなぜ、今回の銀行破綻によって株価に大きな影響を与えてしまうの考えてみましょう。

世界経済へ影響を及ぶす要因は以下の3つです。

  1. 信用不安の連鎖: 他の銀行や金融機関がこれらの破綻銀行との取引を行っている場合、信用不安が連鎖し、さらなる破綻が発生する可能性があります。

  2. 政府の対応: 預金全額保護政策など、政府が適切な対応策を講じることで、信用不安の連鎖を防ぐことができます。

  3. 経済状況: 景気が悪化すると、企業の倒産が増加し、銀行の資金繰りに影響を与える可能性があります。

現時点では、影響の拡大については不確定ですが、政府の対応や経済状況によっては緩和されるかもしれません。
しかし、まだまだ不確定なことが多いので日々の情報収集は徹底しましょう!



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