マガジンのカバー画像

仏蘭西スーヴニール

5
旅先で見つけた素敵なもの、心動かされたこと。アンティークの買付けやお友だちに会いに行ったり、フランスでの小さな旅を綴っています。
運営しているクリエイター

#わたしの旅行記

フランスの可愛い町に素敵な家を買ったダニエルに会いに

パリ、Gare de Lyonから列車に乗って南西の街Béziersへ。夫と二人、久しぶりにパリから遠く離れる小旅行に心高鳴ります。到着までの4時間に選んだ本は『英米女性5人詩集』。流れていく田園の車窓を眺め、エミリー・ブロンテ、クリスティーナ・ロセッティ、エミリー・ディキンスンの頁を捲り、合間にビスケットを摘まむなどしながら、そして、エイミー・ローウェルという詩人を初めて知る。 池に落ちた葡萄の葉の昼と夜、露、白夜、恋人、庭の鯉、繊細かつ鋭敏な眼差しを通して綴られた、日々

フランスの小さなお城に泊まって、骨董市へ

パリを離れ、ヴァカンスに向かうキャミオネットとともに高速に乗って、田舎の小さな町へ。一時間も経たず、まわりは向日葵畑と玉蜀黍畑が延々と広がります。灰色がかった青色の空と繋がって、遠近感を失ってしまう。旅の目的は、8月15日の聖母マリア被昇天祭に合わせて開催される骨董市と週末ブロカントでのアンティーク買付けです。そして、数日滞在する宿に選んだのは・・・ 19世紀のお城を改装したシャトー・ホテル。お城といっても、ラグジュアリーなお部屋ではなくて、テレビ無しの小さなお部屋を選んだ

シェルブールの雨傘ならぬ、ペズナスの雨傘。

南フランスの小さな町ペズナスをお散歩中に。ふと現れた雨傘が何かとても印象的で、シェルブールの雨傘ならぬ、ペズナスの雨傘などと思う。ごく普通の雨傘で、ただ乾かしているか、何かを日差しから避けているだけのようなのに、なぜこんなに素敵なのだろう?緑緑と茂ったブーゲンビリア、南仏の壁の質感、籐のカゴ、パステルカラーの雨傘。なんだか小さな傘屋さんのメルヘンチックなお話が紡がれそうな雰囲気。 こちらの通りも素敵だった。古い建築に植物が生い茂った光景にとても心惹かれる。

南西フランスの小さな街にて

午後から3人でPézenasへ。 満開のブーゲンビリアが綾なす旧き街。 南仏の青空と青空色に塗られた扉。