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ソングライン初1800!本当にこなせる?(毎日王冠 23 ラップ分析)


はじめに

 毎日王冠の週になると、いよいよ秋競馬本番!って感じがしてきますね。今年はマイル女王・ソングラインが出走するということで、ブリーダーズカップへの壮行試合として、いい内容のレースを期待したいところです。

 しかし、これまでマイルG1を3勝しているとはいえ、キャリアを通してみるとスプリント寄りの使われ方で、1800mというのは今回が初めての距離です。

 安田記念からたった200mの距離延長ではありますが、ソングラインがG1馬の貫禄を見せてそれに対応するか、あるいは初めての経験に戸惑って力を発揮しきれないか、ラップから考えていきます。

ラップグラフ

集計:13~22毎日王冠 10戦

・10年平均はラスト3Fの瞬発力勝負。

・ただし、近年はハイラップ化が進んでおり、直近3年の平均がそのまま赤いグラフ(相対的に速いラップ)となっている。これを引き継ぐのであれば、レースラップ34.6-34.8(RPCI50.6)という引き締まった流れが想定される。

・今年のVMはレースラップ34.2-33.7(RPCI54.2)。同じく安田記念はレースラップ34.2-33.8(RPCI52.2)。どちらもレース上り33秒台で、直線の切れ味が問われた。

・ソングラインにとってベストの展開ではない可能性あり。

気になる馬

ジャスティンカフェ

 これまでG1級の切れ味を備えながらも、あまり長い脚を使えないため、仕掛けどころが難しい馬だった。しかし、前走では同じ東京芝1800のエプソムカップで、レースラップ34.9-35.2(RPCI49.9)という引き締まった流れを、大外から長ーく末脚を伸ばして差し切り勝ち。稍重で1:45.5という勝ち時計も及第点で、この夏にもう一回り成長していれば、秋の主役を張れる器。

ウインカーネリアン

 安田記念では、大外枠からハナを奪って消耗した脚を休ませるため、道中少し緩めてしまった。本質は、レースラップ34.4-34.7(RPCI48.7)という、淀みない流れを自ら作って逃げ切った東京新聞杯。今回は自分でレースを引っ張らず、同型に前を任せられればさらに楽になる。開幕週の恩恵を受けてしぶとい粘り込みを期待している。

本命

シュネルマイスター

 絶対能力そのものは、G1を複数回勝っていてもおかしくない超一級品のマイラー。ただ、トップスピードに乗るまでが少しだけ遅いという欠点から、ギリギリの勝負では、ほんのわずかの差で勝利を逃して来た。しかし、安田記念よりも前の脚が止まりやすく、後方からの差しが届きやすい毎日王冠(東京芝1800)は、この馬にとってベストな舞台。ここでソングラインに勝ち、2勝2敗のイーブンに星を戻すと予想!

おわりに

 ソングラインは、前傾ラップやレース上り34秒台など、底力や持久力も問われる展開になると、少し崩れています。
 
 今年の毎日王冠はそれなりに前が速くなりそうで、安田記念とは異なり、瞬発力以外の能力がより求められるレースになると思っています。

 そのため、ソングラインは4番手評価としました!もちろん、地力だけで勝ち切ることはあり得ますが、頭から勝負するのはシュネルマイスターです。

 ところでこの2頭、同い年でNHKマイルからずっと戦い続けてるんですよね。将来引退したら、一回は配合してもらいたい組み合わせです。父母間クロスもないし、相当な大物マイラーが生まれると思います!


 このノートを楽しんでいただけましたら、ぜひ「スキ」を押していってください。次回のモチベーションになります。

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