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’23大阪杯 ふりかえり

ラップグラフ

集計:’13~’22 大阪杯 10戦

・前半は赤のハイラップよりも速い厳しい流れ

・それでいて、やや後傾寄りの前後イーブンな均等ラップ

・走破タイムも速く、レベルの高い1戦だった。

1着 ジャックドール

 ジャックドールは抜群のスタートでさっそうとハナを切り、淡々とラップを刻みます。余裕たっぷりの走りでしたが、前半1000m通過は58.9。見た目以上に速い展開に、場内がどよめきます。

 しかし、その後もペースを落とすことはなく、最後にスターズオンアースに詰め寄られはするも、きっちりとハナ差残して逃げ切りました。鞍上・武豊の見事なペースメイクで、1年越しの初戴冠です!

 1:57.4という走破タイムは、昨年イクイノックスが勝った天皇賞秋の1:57.5より0.1速いです。コースの都合上、大阪杯の方が秋天よりもタイムが遅くなりやすいですから、ジャックドールがいかに優秀な走りをしたか、ここからもわかります。

 今回、ラップ分析をすることで、改めてその凄さというか凄みというか、ジャックドールの真の性能を見た思いです。もしかすると、このペースより速くても遅くても勝てなかったような気がします。

 ジャックドールに抱いたイメージとしては、正しい持ち方、正しい角度で振り下ろすことで抜群の切れ味を発揮する、磨き上げられた日本刀です!

 黄金世代最後の大物として、これからも息の長い活躍を楽しみにしています。

2着 スターズオンアース

 スタートはややダッシュがつかなかったものの、馬なりで中団後方から。直線を向いても馬群の中にいましたが、ちょうどいいタイミングで前が開いたところで追い出しを開始。上り最速の脚でジャックドールを追いかけるも、わずかハナ差届きませんでした。
 
 怪我明けには厳しいハイラップな競馬でしたが、ブランクを全く感じさせない素晴らしい末脚でした。桜花賞でも秋華賞でも、届きそうにない位置から飛んできましたから、この馬の実力はちょっと底知れないです。

 次走はヴィクトリアマイルということで、かなり面白いレース選択をしてくれました。超豪華メンバーになりそうですが、ソダシが作る、やや後傾寄りのイーブンラップは、スターズオンアースの好物の予感がします。

3着 ダノンザキッド

 ゲートで何度もトラブルを起こしているダノンザキッドですが、この日はめずらしく完璧なスタートを決めました。そのままジャックドールを見る形で先行策へ。速い流れを苦にせず追走し、4角ではものすごい手応えで2番手に上がります。

 しかし、坂のせいか外々をずっと回っていたせいか、直線なかばで勢いを失い、スターズオンアースに交わされて3着でした。

 10番人気の低評価を覆しての3着というのは褒めるべきなのでしょうが、人気の盲点になっていた馬で、これくらい走れて当然の能力を持っているとずっと思っていました。

 このレースで示されたように、ダノンザキッドの本質はハイラップ適性の高い中距離馬です。ようするにジャスタウェイそのままなんです。

 ただ、父と違い2歳時にG1を勝つ早熟性を備えています。今のままでも種牡馬入りはできるとしても、どこかで古馬G1を勝ってくれればもっと人気が出るはずなので、ハーツクライ → ジャスタウェイ → ダノンザキッドの血を伸ばすべく、これからもがんばってもらいたいです。

おすすめ馬の結果

ダノンザキッド 3着 キタ━(゚∀゚)━!

 苦手なスタートを決めた時点で「勝つかも」と思いましたし、直線で2番手に上がったときには「勝った」と思いました。

 ただ、やっぱG1で勝ち切るというのは並大抵ではないです。ジャックドールもスターズオンアースも強かったです。

 馬券的には抑え(ダノンザキッド複勝、ジャックドールとのワイド)が的中しましたが、単勝厚めで勝負していたので悔しかったです。

 でもキッドよくがんばったよありがとう!!

ʕ•ﻌ•ʔ♡


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 メジロマックイーン対トウカイテイオーの天皇賞・春が、競馬に関する最初の記憶。母がテレビ観戦しているところを、興味なく横目で見ていた。レース後、母は嘆いていたから、トウカイテイオーを応援して馬券を外したらしい。

 数年後、ウイニングポストやダビスタに触れ、本格的に競馬に目覚める。ナリタブライアンからディープインパクトまでの時期に熱中。一番好きな馬はヒシミラクル。2022年には牧場まで出向き、十数年越しに初めての対面を果たした。

 ディープインパクトの引退と時期を同じくしてプライベートが忙しくなり、しばらく競馬から離れる。それでもオルフェーヴルの凱旋門賞チャレンジは、リアルタイムでテレビ観戦した。

 ウマ娘ブームをきっかけに本格的に競馬に帰還。以後、予想記事を書いたり、血統を調べたり、牧場見学に行ったり、一口馬主になろうとしたりと、競馬が趣味の中心となりつつある。

 犬と馬が好き。

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