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POG22-23シーズン 指名馬10頭
はじめに
先日のダービーの熱が未だ残ったままですが、日本競馬は新シーズンを迎え、来年のダービーを目指す若駒たちが続々とデビューする月になりました。
というわけで、新馬戦が始まる前ギリギリのこのタイミングで、当ノートとしてのPOG指名馬を10頭選び、ひとり勝手にPOG22-23シーズンを楽しむことにします!
生きた情報としてはPOG本の取材くらいで、基本的には血統・生産牧場・調教師といったプロフィールを頼りに、突き詰めると勘で選びました。
指名ルール
・牡馬5頭、牝馬5頭の計10頭
・種牡馬とBMSの全てでかぶりなし
・調教師かぶりなし
牡1 レッドマグナス
https://db.netkeiba.com/horse/2020103133/
・父ドゥラメンテ
・母父ルフク
・藤原英昭調教師(シャフリヤール)
2年連続でクラシック馬を輩出し、自身は早世してしまったドゥラメンテ産駒の牡馬を指名することが最優先です。母はアルゼンチンからの輸入牝馬で、レッドマグナスが2番目の仔とあって、兄弟や近親に日本での活躍馬はいません。しかし本馬は関係者からの評価がとても高く、写真の立ち姿がスラッとしていて、おまけに藤原厩舎というのが決め手です。タイトルホルダーに続くドゥラメンテの後継種牡馬を目指し、評判以上の大物であってほしいです。
牡2 シリンガバルガリス
https://db.netkeiba.com/horse/2020103663/
・父オルフェーヴル
・母父フラワーアレイ
・松永幹夫調教師(ラッキーライラック)
・全姉ラッキーライラック
金色の暴君と呼ばれたオルフェーヴルのスケール感からすれば、もっとクラシックで走る馬が出てきてもいいのに、産駒が全体的に晩成傾向なのか、なかなか活躍しきれていません。そんな中、オルフェーヴルの出世頭・ラッキーライラックを産んだ母から、念願の牡馬が登場しました。姉はラララちゃんという可愛い愛称で親しまれましたが、弟はずいぶんいかつい感じの名前なので調べたところ、「Syringa vulgaris」とはライラックの学名でした。姉と同じ意味を持ちながら、強そうな響きで実にいい名前です。目指すはもちろん、父の通った道、クラシック三冠です。
牡3 ネビュルーズ
https://db.netkeiba.com/horse/2020103436/
・父ジャスタウェイ
・母父マクフィ
・鹿戸雄一調教師(エフフォーリア)
ドウデュースの活躍もあってハーツクライ産駒を狙いたいところですが、ドウデュースは5月の遅生まれのくせに仕上がりが早く、マイルG1を獲れるスピードがありダービーまで勝つとか、完全に規格外の怪物なので、二匹目のドジョウはそこにはいないと思います。かわりにハーツクライ直系のジャスタウェイから1頭選びました。当初は目立たない存在だったようですが、この2歳の春で大きく成長し、本日さくっと入厩しました。母父マクフィはフランスのマイルG1・ジャックルマロワ賞を勝った快速馬で、そのままだと短距離寄りになりそうなところ、母系のレインボークエストの血がスタミナを底支えしそうで、好みのバランスの血統です。
牡4 ドクタードリトル
https://db.netkeiba.com/horse/2020103025/
・父デクラレーションオブウォー
・母父キングカメハメハ
・今野貞一調教師(マカオンドール)
新種牡馬で特に注目しているデクラレーションオブウォーの産駒は、マンハッタンカフェやビワハイジといった活躍馬を出した牝系から指名しました。母はPOG期間に1勝し、その後は中央の芝で3勝クラスまで勝ち上がった実力馬で、隠し玉的なポジションではありますが、ドクタードリトルにも大きな期待を寄せています。
牡5 ユハンヌス
https://db.netkeiba.com/horse/2020110039/
・父フランケル
・母父タニノギムレット
・大久保龍志調教師(ディープボンド)
・母はフローラS1着
前シーズンはこれといった活躍馬が出なかったフランケルですが、ソウルスターリングやグレナディアガーズのように、POG期間中にG1を獲るだけの仕上がりの早さと日本向きのスピードを伝える種牡馬です。爆発力がありますので、やはり1頭は指名しておきたく、牡馬の最後に選びました。母父はウオッカの父であり、東京に高い適性を持つタニノギムレット。ダービーを意識できる配合です。
牝1 ラヴェル
https://db.netkeiba.com/horse/2020103390/
・父キタサンブラック
・母父ダイワメジャー
・矢作芳人調教師(コントレイル)
・半姉にナミュール
・叔母にマルシュロレーヌ
ハービンジャー産駒ながら世代上位の切れ味を見せ、オークスでは距離不安をささやかれながらも3着に敢闘のナミュールの半妹です。スプリンターだった母譲りのスピードはそのままに、父からスタミナを受け継げば中距離もこなせる血統です。ラヴェルは父がキタサンブラックに変わりました。持久力は姉のまま、イクイノックスを思わせるさらなる瞬発力の強化が叶えば最高です。注目馬の多い矢作厩舎ですが、ラヴェルを選ぶことに迷いはありませんでした。
牝2 イングランドアイズ
https://db.netkeiba.com/horse/2020110085/
・父キングマン
・母父ハーツクライ
・安田翔伍調教師(オメガパフューム)
・母はヌーヴォレコルト
・ダンチヒ、ノーザンダンサー、ミスプロ、リファールのクロス
父キングマンは海外種牡馬ながら、昨年に3歳マイル王・シュネルマイスターを輩出し、日本の芝への高い適性を示しました。それを受けてか、今年デビューの産駒は10頭前後が日本に入って来ています。そのうちの1頭である本馬は、4本の名血が美しくクロスしており、母は偉大なオークス馬ということで、血統表を見た瞬間に指名を決意しました。
牝3 ルモンドブリエ
https://db.netkeiba.com/horse/2020103083/
・父エピファネイア
・母父ルアーブル
・友道康夫調教師(ドウデュース)
・母は8戦無敗のフランスオークス馬
毎年のようにクラシックを沸かせるエピファネイア産駒も、POGには欠かせません。ルモンドブリエの血統で注目したのは母父ルアーブルです。ルアーブルはフランスダービー馬で、日本での産駒は少ないながら、フィリーズレビューを勝利したプールヴィルを輩出し、母父としてはセリフォスやデゼルらに豊かなスピードを伝えました。その最高傑作といえるのが、無敗でフランスオークスを制したラクレソニエールで、つまりルモンドブリエの母です。ポストディープ時代を牽引する種牡馬エピファネイアと、フランスの至宝の組み合わせ。活躍まちがいなしです。
牝4 アイリッシュパール
https://db.netkeiba.com/horse/2020103608/
・父サクソンウォリアー
・母父ホーリーロマンエンペラー
・栗田徹調教師(タイトルホルダー)
・父母ともにイギリスG1馬
ディープインパクトの仔として、イギリスの伝統あるマイルG1・2000ギニーを勝ったサクソンウォリアーの産駒が今年からデビューします。欧州の新種牡馬なのにディープ系という、ちょっとひねったバックボーンが魅力的で、そうでなくとも注目度は非常に高く、何頭も日本に入ってきています。アイリッシュパールはそのうちの1頭で、父母ともにイギリスG1を勝った超良血です。
牝5 エルチェリーナ
https://db.netkeiba.com/horse/2020106566/
・父ハービンジャー
・母父ディープインパクト
・高野友和調教師(レイパパレ)
今年はナミュールやプレサージュリフトといった、瞬発力に長けたハービンジャー産駒が現れ、クラシック戦線を沸かせました。ハービンジャー×ディープは簡単にリファールのクロスを作れるところがポイントで、エルチェリーナもその点を買っています。母はPOG期間に重賞勝ちを含む3勝をあげ、しかも牝馬なのに皐月賞に出走して7着でした。そろそろクラシック勝利馬が現れてもおかしくないハービンジャーですから、オークス制覇の夢をエルチェリーナに託します。
過去のPOG関係のノートはこちら
・POG22-23シーズン 活躍馬の下をチェックその1
・POG22-23シーズン 活躍馬の下をチェックその2
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