日本ダービー ラップグラフで予想!
はじめに
助手
23-24シーズンの大一番!いよいよ日本ダービーです!レコード決着の皐月賞馬ジャスティンミラノと、ウオッカ以来のダービー制覇を狙う女傑レガレイラが注目を集めていますが、彼らを追うライバルたちも一筋縄では行きません!
いぬたい
昨年末にレガレイラがホープフルSを勝ったときは、このままダービーまで一気に勝ち進むかのような雰囲気だったけど、年明けから次々と有力馬が現れ、実際に皐月賞は新興勢力のジャスティンミラノが制した。なんだか不思議な、面白いシーズンだった。
助手
その結末はいかに!まずはラップグラフです!
ラップグラフ
いぬたい
オークスと同時期、同条件なので、基本的には傾向も似てる。レース上がりよりも1秒ほど速い末脚が必要で、差しが優勢のレース。
助手
直近3年の勝ち馬の上がり平均は33.5ですから、まずは切れ味が求められるということですね。
いぬたい
ただ、もちろん道中の折り合いやスタミナも重要。2400mを「こなせる」有力な差し馬と、2400mに「適性のある」先行する穴馬がかち合ったとき、しばしば後者が好走することがある。アスクビクターモア、ヴェルトライゼンデ、ロジャーバローズが好例。
助手
そうすると、前で競馬をしそうだったメイショウタバルが回避したことはなおさら残念ですね。父ゴールドシップに母系にダンスインザダークが入っていて、いかにもスタミナがありそうな血統でした。
本命の考え方
いぬたい
コース形態は、小細工がきかない直線の長い大箱で、あまり紛れがないから、皐月賞を含む前哨戦を見て素直に「強い」と思った馬が勝ちやすいレースだと思う。その上で、道中のラップが12秒後半を刻むような、中盤で大きく緩んだレース経験があるとなおいい。
助手
一方で、1番人気の勝率の低さが気になります。過去10年、1番人気で日本ダービーを制したのはコントレイルとドゥラメンテのみ。ともに歴史的名馬となりましたから、日本ダービーを1番人気で勝つということは、彼らのあとを追う資格を得ることになります。
いぬたい
過去20年までさかのぼれば、キズナ、オルフェーヴル、ディープスカイ、メイショウサムソン、ディープインパクト、キングカメハメハまでリストアップされるから、1番人気の勝率はもっと上がるよ。その分、メンツもエグくなって笑っちゃうけど。1番人気というか、騎手の目から見ても1番強いと思える馬は、マークがきつくなるのは間違いなくて、それが近年の勝率の低さに繋がっているのかも。オークスのステレンボッシュもまわりをぎっちり囲まれていたよね。
穴馬の考え方
いぬたい
これはさっきも言ったけど、2400mに適性のある先行馬が穴として狙い目。ただ、2400mに適性があるかどうかは前哨戦ではわからないから、結局は血統で探すことになる。アスクビクターモア、ヴェルトライゼンデ、ロジャーバローズの血統で共通しているのは、母父が欧州系の種牡馬だということだね。
助手
アメリカの長距離G1はベルモントSくらいですからねー。その名の通り「クラシックディスタンス」と呼ばれる2400mに適性が向くのは、ヨーロッパの馬の方が多いのは自然だと思います。
いぬたい
それではいよいよ印の発表行くよー!
◎ダノンデサイル
いぬたい
本命はダノンデサイルだあああああ!!!!!
助手
皐月賞への出走は叶いませんでしたが、力関係の見極めは大丈夫ですか?
いぬたい
ダノンデサイルについては、もともと京成杯での勝ちっぷりが気に入ってて、ダービーで買える1頭と思ってたんだ。
助手
皐月賞で4着のアーバンシックを完封しての勝利でしたね!皐月賞4着馬より強い、だから評価できる、理屈としてはわかりますが、ジャスティンミラノというレコード皐月馬を相手にして、それだけで本命にするには根拠としては弱くないですか?
いぬたい
まあ、ジャスティンミラノが強いのは確か。スローしか経験がないからって皐月賞で軽視したら、見事にハイラップを先行して勝ってしまった。こういう展開不問の馬は、まわりよりも1つ2つレベルが違うことが多い。
助手
なら素直にジャスティンミラノ本命でいいじゃないですかー。
いぬたい
でもジャスティンミラノは、多分ガチガチにマークされる。それを嫌い、外枠を利して馬群のさらに外を回るようなら、足元を掬うのは内枠の先行馬。
助手
そう言われると、ダノンデサイルは3枠5番。それより内のサンライズアース、レガレイラ、ビザンチンドリームは後方脚質の馬です。確かに好位につくには絶好の枠順です。
いぬたい
ジョッキーたちの意識が後方外のジャスティンミラノに集中するなか、好位のダノンデサイルがスッと抜け出し、長くいい脚でゴールまで止まらないという予想だよ!
助手
ジャスティンミラノが序盤から押して押して、外枠からでも構わず前に行ったらどうするんです?
いぬたい
それはそれで、1番人気に脚を使わせたということでいいんじゃないかな。インベタで脚を溜めたダノンデサイルと、外から脚を使って切れ込んできたジャスティンミラノの直線の叩き合い。実力差はわからないけど、単純に有利なのはダノンデサイルだよ!
○ジャスティンミラノ
いぬたい
対抗はジャスティンミラノ!理由はダノンデサイルのところでほとんど言っちゃった。シンプルに強い。ただ枠が不利。
助手
他にジャスティンミラノのストロングポイントはありませんか?
いぬたい
母系にシャーリーハイツが入っているのは距離延長でプラス。同じキズナ産駒で、前日3番人気のシックスペンスと比べると、血統的にはジャスティンミラノの方が欧州血統の色が濃く、2400mに向いていると思う。血統表だけ見ると、いかにもダービー向きの馬だなあって感じ。
助手
実力は十分。血統面では完璧と。つまりネガティブ要素は枠順だけということですね!
いぬたい
1着は取り逃しても、大きく崩れることはさすがに想像しづらいよ。
▲アーバンシック
いぬたい
単穴はアーバンシック!末脚は鋭く堅実で、京成杯でも皐月賞でも、荒削りな競馬をして上位争い。東京に変わって大きくプラスになるのはこの馬。血統的にもダンスインザダークが入ってスタミナ十分。さらに距離が伸びてもと思うよ。
助手
気性面に危うさを抱えていますが、道中でペースダウンする2400mで力を発揮できるでしょうか。
いぬたい
道中ゆったり進むレースは、京成杯で経験済みなんだ。絶対大丈夫かどうかはわからないけど、気性面でも前進はあるはず。その点では鞍上が横山武史というのがいい。
助手
武史ジョッキーって気性難の馬が得意でしたっけ?
いぬたい
横山武史ジョッキーは、昨年のダービーでカッカしやすいソールオリエンスに乗って、出走回数が少ないこともあって十分に教育できずに2着だったんだ。でも今年のアーバンシックは、新馬戦からずっと手綱を握り、調教にも乗っている。どこまで納得行く教育ができたかわからないが、横山武史騎手が今できるすべてを注ぎ込んでダービーに挑むのがアーバンシックという馬だよ。
助手
なるほどですねー。確かに、まだまだ若手ジョッキーながら、大舞台での悔しい経験を積み重ねていますね!エフフォーリアとの悔しい思いもあるだけに、そんなこと言われたらアーバンシックに勝ってほしくなります!
△コスモキュランダ
いぬたい
連穴はコスモキュランダ!これまであまり評価してこなかったけど、皐月賞の走りは本物だった。枠順もダノンデサイルのすぐ隣で、立ち回りしやすい3枠6番に入ったのも大きい。さっき書いた筋書きを、ダノンデサイルができないならコスモキュランダにやってほしい。なんなら2頭叩き合いながら好位から抜け出してくれれば最高!
助手
ダノンデサイルとの印の差はどういうところですか?
いぬたい
血統がこっちのほうが少し軽くて、距離延長そのものは特にプラスにならないと思った。あと父アルアインの小回り特性を引いてそうで、中山に良績が集中しているのも東京替わりでは割り引き。
助手
それじゃあ今日はこのへんにしときましょうか。
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