バーティカルターンのちょっとマニアックな話

趣旨

電脳戦機バーチャロン オラトリオタングラム、フォース、マーズの3作に操作として存在する「バーティカルターン」。

コレについて知らない人多そう(だが、上位勢は一般常識かも?)なマニアックな話を書き記さんとす。

の前に、仕掛けのおさらい

~入力方法と、何が起きるか~

地上/空中ダッシュ中にレバーニュートラル(方向入力無し状態)にした後、任意の方向に再入力することでダッシュ方向を切り替えられるもの。

~制限事項~

〇前、及び後ろダッシュ始動の時は90度まで

前始動

〇横、斜め系始動の時は135度(右→左斜め前/後ろ)まで切り替え可

横始動

💭「ある矢印」は今はあえて書いてない。

〇受付時間内なら、何度でも入力可能(後ろ→右→左斜め前、とかも可)

じゃ、マニアックな話

例えば前始動の場合、「前にVターンを入れること」もできる。
※前→前バーティカルターン、右→右ターンとか

前始動_2

オレンジ色の矢印。

「向き変わってねーじゃん、意味無くね?」。確かにこの図ならば、そう。

ここで出てくるのが「『地上』ダッシュ旋回」。

ダッシュ旋回_1

入力は「地上ダッシュ中に(ターボ)旋回入力」。ターボ入れた方が良く回る。

コレ、絵の通りで「ダッシュ方向が曲がるのではなく、機体の角度が回るだけ」と言う仕掛け。
💭空中ダッシュ中の旋回は、ダッシュ方向そのものが曲がる。

地上ダッシュ旋回と、前→前バーティカルターンを組み合わせると何が起きるか。

ダッシュ旋回_2

地上前ダッシュ右旋回→前バーティカルターン(青矢印からオレンジ矢印にスイッチ)→続けて右旋回の場合、こうなる。

バーティカルターンは「今機体が向いている方向を0度として、再入力された方向への切り替え」

なので、

ダッシュ旋回からバーティカルターンに繋ぐと、旋回で傾いた分だけダッシュ方向がズレる。

オラタンのバトラーとかコマンダーが外周に引っ掛からないで無限に外周ダッシュする理屈はコレ。

超長いダッシュ距離を使って、ダッシュ旋回で角度を変えた上で前ターン入れて、を繰り返す事で大きな弧を描いてステージ角に詰まらないようにしている。

更にマニアックな話(フォース、マーズ限定)

💭と言いつつマーズでここまでやる必要は無いから、フォース限定に近い

オラタンと比べて「ダッシュ攻撃時の向き直り性能」が大きく劣るフォース。

あくまで感覚の世界の話でしか無いが、ダッシュ攻撃時に向き直り可能な範囲は

「予め武装ごとに定められた角度」と「追加で旋回を入れた分」の合算で決まっている感じ。

ダッシュ旋回攻撃

紫色が元々決まってる範囲、水色が旋回を入れた事で加算された範囲。

これと前前バーティカルを組み合わせると、多分こうなる

ダッシュ旋回攻撃_2

赤が前前ターンした時点で機体の傾き分だけズレた「元々決まってる範囲」、緑が前前ターン後の追加旋回で加算した範囲。

さっきの普通の前ダッシュの場合と重ねると、多分こんな感じ。

ダッシュ旋回攻撃_3

前前ターンの方がちょっとだけ追加で回ってる。

これに加え、通常の前ダッシュだと真後ろにいた敵も、前前ターン入れた時点で「真後ろからは多少ズレた」位置にいる形になるので、必要な旋回量が変わる。

と、どうなるか。

「一番回る」とされる真旋回(ダッシュ開始直後にトリガー+ターボ旋回)でも向き切れない場合でも、

前ダッシュ→ターボ旋回(結構引っ張る)→前ターン→即トリガー+ターボ旋回

とやってやると向き直り切る「場合がある」

入力については「ダッシュ旋回から前ターンに繋ぐ際、一瞬だけ両レバーがニュートラルになっていること」に注目して欲しい。

また、前前ターンでダッシュ軌道が切り替わっている事で「障害物の上のセンターラインを跨いでいる」事にも着目して貰えると幸い。

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