飼い主がいても・・・
写真のミニチュアシュナウザーのビクターは3~4か月おきにトリミング。
いつも左の写真の様な毛玉だらけで来店する。
ビクターは子犬の時からお店を利用してくれているのだが、何しろテンションが異常なほど高い子だった。
おまけに飼い主は60代位のお父さん、ひとり?!(まともな仕事をしている感じではない。金銭的にはかなり余裕があると感じる)
何しろ、何を伝えても暖簾に腕押しで反応がない・・・。
反応が無いというか?もしかすると耳が聞こえづらいのか?
お店に来れば、あちこちにマーキングをするし尿も濃くて臭いが酷い。
それに、飼い主はする事が分かっているのか?分からないのか?マーキングさせたままにする・・・。
気持ち良いものではない。
前回もケージの中でマーキングし放題だった。
すると、血尿が出ているではないか。
お迎え時に話しをするも、「どうすればよいか?」とモゴモゴハッキリとしゃべらないながらに聞いてきた。
どうすれば・・・。
来るたび、ドッグフードをふやかして与えて欲しいと言ってきたが、やっているかどうかは全く分からない。
あなたがトイレで血尿出たらどうすんの!!と言いたいのをぐっと堪え、獣医さんで診てもらうように伝えた。
この飼い主だけが気がつかないのか?というと、そうでもない。
トイレが完全外派の犬の飼い主には結構多い。
色が濃すぎる事も、もちろん血尿も、気がついていないのだ。
今回も前回よりは多くは無かったが、血尿を出した。
「今回もしていますよ」と伝えるも、聞こえているのかわざと聞かないのか?判別のつかない感じだったので、もう一度話してみると、右耳を近づけてきた。
やはり、耳があまり良くないのかもしれない。
ただ、それがこのビクターの世話をしなくて良いとか、病気に気がつか無くて良いとかの問題ではない。
おまけに、今回・・・。
いつものモゴモゴ口調で「ひげを残してほしい」と。
シュナウザーだから希望はあるかもしれない。だけれど、言われるがまま「はいそうですか」と残す訳にもいかない。
手入れを全くしないからだ。
飼い主に事情を話し、ほんの少しなら可能だが、今のこの毛玉で長さを残せば必ずもっと酷い毛玉になるから、残せたとしても少しだけだ。
と、告げていらない毛を全て切り見た目だけでも残っている感じに仕上げた。(写真右)
治療もしているのか?(薬はもらったと言っているので多分前回はしたのだと思う)怪しい所だけれど、話している間にもマーキングはするし落ち着きがない。(仔犬の時からはだいぶマシになったのだが)
飼い主がいるからと言って犬は幸せではないって事だ。
ビクターがどんな生活をしているのか?
考えると凄く切なくなる。