高齢者が犬を飼うという事

高齢者が犬を迎えるということ

写真は高齢のご夫婦と暮らしているポメラニアンの男の子。

この子は推定3〜4歳の時に六本木を彷徨っていた所を保護され、今の飼い主様の元へ。

お散歩には行かず、トリミングの間隔は3カ月。ブラッシングは出来ず。
だからと言って劣悪か?というと、そうでもない。
可愛がっていらっしゃる事は良く分かる。

先日、トリミングのお迎えに行くと(この日は生憎の雨、しかもかなりの雨量)床にひいてあった絨毯が捲られ、床に置いた段ボールは濡れて、床にも水が…。

その現状を見た時・・・、
恒例のご夫婦2人にはさぞ大変だろうと推測してしまった。

愛犬のトリミングの状況は写真の通りの毛玉状態・・・。
犬は毛玉取りを嫌がるのはもちろん、足も弱いので必要以上の負荷が掛けられない。

普段の手入れを自宅で出来るのなら、トリミングの間隔も3カ月で問題ないけれど、ブラッシングなど出来る訳もなく・・・。
犬は結局トリミングに出された時に全ての毛玉を取り除くための時間と痛みに耐えなければならない。

せめてもの救いは私が毛玉取りに苦痛を感じていない所なのかもしれない。
また経験上、犬に与える苦痛(痛み)もかかる時間もトリマーになりたての新人さんとは比にならない程のテクニックはあると自負している。

ただ、写真の様な状態を見ると・・・
やはり、高齢者が犬を飼うという事について深く考えざるを得ない・・・。

ただ可愛いだけ、
寂しいだけでは飼ってはイケナイ!!と感じる。

人間は自分の都合でトリミングの期間を決められるけれど、犬はその期間が長くなれば長くなるほど、トリミング時の負担は増えるのだ。

何が正解か・・・?

きっと答えは出ないけれど、私個人はやっぱり人間の想いだけで命を預かるのは良くないと思ってしまう。


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