表紙

【フィアスコリプレイ:閉じたる村落】② ~熊伝説の村~第一幕二巡目

※このリプレイには近親相姦・獣姦・食人要素などが含まれております。

前回:【舞台設定~第一幕一巡目】

【第一幕/二巡目】

■PC1:鈴鹿志緒(白1)【確立】
ここ最近の村は、季節が冬に傾きはじめてから具合を悪くする者が少しずつ増えて来ていた。
日が暮れた後、志緒はまだ火の手が上がったことに気づかず、手掛かりを求めて蔵にいた。
書物などを読み進めるうち、気になる記述を見つける。

【ポジティブ】「白い熊の子が生まれる事で村の呪いが終わる」という記述を見つけた
【ネガティブ】「鈴鹿の血筋から呪いの熊子が産まれる」という記述を見つけた

⇒ポジティブ
「白い熊の子供が生まれたら呪いが解ける」と書かれた一文を見つけたが、つまり、呪いが続いている以上、今まで生まれたことがないということしか分からない。このことを誰に話せばいいか分からず、志緒はまた一つ秘密が増えたという気持ちになるのだった。

鈴鹿志緒:(白い熊の子供が生まれたら呪いが解ける——と書かれた一文を見つける。しかし、今まで生まれてないって事だな、という事しか分からない)
鈴鹿志緒:(誰に話せばいいのかも分からず、秘密がまた一つ増えた…と思いつめた顔になる)

鈴鹿志緒→白ダイス→和村菊臣(白1黒1)

■PC2:慶(黒1)【確立】
屋根裏部屋まで戻って来た慶は、火事の大騒動に気づく。
白い貝殻の耳飾りについて菊臣に知らせる手紙を書いている場合ではもはやない。しかし、伝言を頼むつもりが鈴を鳴らしても志緒が来ない。
耳飾りを握って、慶はついに屋敷を出る決意を固める。

【ポジティブ】和村家へ辿り着き、菊臣に真雛の事を伝える
【ネガティブ】途中、病と火事に混乱した村人に捕まり、早急に儀式の準備が始まる。

⇒ネガティブ
村の中を和村家を目指して走る慶は、銃声を聞きつけて足を止めた際に村人に囲まれてしまう。
儀式、儀式と呟く村人たちに危害を加えることができず、大人しく捕まるしかないのだった。

慶:(鈴を鳴らしても志緒が屋根裏を訪れる気配はない。階下からは火事という言葉も聞こえてくる。志緒はどこへ行ったのか。しかし真雛の事も気になる。しばし立ち尽くしたまま迷うが、白い貝殻の耳飾りを熊の手にぎゅっと握り締めた)
慶:(のしのしと階段を下り、1人で姿を現したことに驚く使用人へ志緒を探すようにと託した。どこへ行くとは言わず屋敷を後に、和村家へ向かって走る)
慶:(遠くで何か、破裂するような音がした)「…なんだ?」(思わず足を止める。様子を窺っているうち、気付けばそこに村人の姿。血走った目。怯えたような、興奮したような表情。儀式、儀式、繰り返し呟く言葉にその場を離れようとするが、既に周囲を囲まれており)
慶:(村人に危害を加えることはできない。大人しく捕まるしかなかった)

慶→黒ダイス→和村雛菊(白1黒1)

■PC3:和村菊臣(白1黒1)【確立】
一方その頃、菊臣は火事から避難した先で、自分と同じように具合が悪い村人が何人もいることを知る。
村人たちは奇病の復活を噂し、御熊様の肝を喰らうことを考えていた。
慶の身を案じて慶を探すうちに、菊臣の脳裏に蓋をしていた記憶が蘇る。

【ポジティブ】幼い日、秘密を打ち明けて謝る母の姿が蘇る。母は熊である慶を愛してしまって結ばれぬ運命に何もかも捨てて村の外へ出て行った。外で母は生きている。
【ネガティブ】幼い日、熊の力の暗黒面に囚われていつもの黒い熊から灰色熊に姿を変えて、母を貪り食う慶の姿を見ていた。「慶、お前だったのか」

⇒ポジティブ
母は、慶を愛してしまい、結ばれぬ運命に耐えきれず村を捨てて出て行ったのだ。
慶の傍にいてあげてという母の言葉を胸に、村人に捕えられた慶がいるはずの鈴鹿神社に向かうのだった。

和村菊臣:(御熊様を捕えたという声は神社に向かっていた。きな臭い匂いが立ち込めた村の中を、頭痛と吐き気を堪えて駆ける)
和村菊臣:(脳裏に蘇るのは、若く美しいままの母親の姿。哀しそうな、そして酷く辛そうな顔で、ごめんなさいと母は告げた。もう一緒にいられない。一緒にいるのが辛すぎる。でも、貴方は慶の傍にいてあげて、と母は言っていた)
和村菊臣:(御熊様、御熊様と熱を帯びた口調で村人たちが唱えているのが聞こえる。急がなければ、彼が殺されてしまう)
和村菊臣:「——慶!」(名を呼んで、鈴鹿神社への道を必死に駆けた)

和村菊臣→白ダイス→慶(白1黒1)

■PC4:和村雛菊(白1黒1)【確立】
雛菊は、志緒を慶から引き離すために鈴鹿神社に向かう。
使用人から熊が出て行ったと聞かされ、蔵で志緒を見つける。

【ポジティブ】志緒に事情を話し、大志の様子を見に行く。怪我した大志を発見して救助。
【ネガティブ】山へ向かおうとすると志緒を生贄にするために村人が押し寄せてきた。大志から志緒を託されているので応戦するも二人で捕まってしまう。

⇒ポジティブ
聞こえてきた銃声に、大志の身に何か起きたのではないかと不安になった雛菊は、志緒へ熊殺害計画を含めたすべての事情を話す。
2人は連れ立って大志を探し始める。木々の中に転々と続く血を辿っていくと、そこには枯葉に埋まるようにして木の根元に蹲る大志の姿が。
止血の為に巻いたのだろう、左耳と左肩に巻かれた布は真っ赤に染まり大志は大怪我を負い気絶していた。駆け寄り安否を確認する2人。

鈴鹿志緒:「生きてた。良かった…」(勝手についてきた手前、ちょっと決まり悪げに目を逸らして)
鈴鹿大志:「何でここにシオが……」(雛菊に説明を求めたい顔)「そうだ、あいつ——違う、あいつじゃなかった…」
鈴鹿志緒:「あいつって、……」(あいつと言えばあいつ。その言い方に眉を寄せかけ。続きを待つように大志を見ている)
鈴鹿大志:「わからない…うちの熊じゃない……浅くない傷を負わせたはずだがまだ生きてる……」

熊殺害計画について、熊を撃っても何も解決しないと言う志緒。
逃げたと思われれば大志にも危険が及ぶ。
熊ではない何かもいるのなら、村に戻るべきだと主張する。
しかしそれに納得しない大志。

鈴鹿大志:「戻ったらそれこそ終わりだろ!あいつを殺しても解決はしないけど少なくともシオはまだ死なずに済む!」
鈴鹿大志:「儀式が出来なくて村が病で滅びたっておれはどうでもいい!」
鈴鹿志緒:「どうでも…、それだと、大志だって滅んでしまうかもしれないじゃない。アタシも含めて、みんな滅びてしまうのは…」(それは嫌、と首を振ると、手を取って引っ張ろうとして)
鈴鹿志緒:「そりゃあ、大志と一緒に居れたらいいのにって思うけど、でも―」(一度引いてみて動かないなら、少しだけ躊躇うように言い淀んだきり、迷うように黙り込み)
鈴鹿大志:「姉さんが死ぬならおれにとって全部同じ事だ!姉さんを殺して生き延びようとするやつらなんて全員死ねばいい!!」

すれ違う双子の思惑。二人のやり取りを聞きながら、雛菊はこのまま放って置けば自分の兄が奇病で死ぬ可能性に気づく。

和村雛菊→白ダイス→鈴鹿大志(白2)

■PC5:鈴鹿大志(白2)【確立】
無事に合流した大志、志緒、雛菊はこれからどうするかを話し合う。
村人たちは奇病を治める儀式のために、生贄と執行人の鈴鹿の双子を探して山狩りを始めていた。

【ポジティブ】逃げる逃げないでらちが開かないところに村人達が来て志緒と雛菊を捕獲。大志だけ逃げて儀式を壊す機会を伺う
【ネガティブ】近付いて来る何かの気配。灰色の熊めいた何かに追われ、三人とも村の方へ逃げる事に

⇒ポジティブ
話はまとまらず、らちが明かなくなっているところに、ついに山狩り中の村人たちが三人を見つける。
志緒は大志を庇って村人を留めようとし、雛菊は志緒が殺されて儀式が遂行されればいいと思っていることを二人に言い出せないまま捕まる。
大志は儀式を壊す機会をうかがうために一人だけ逃げ延びた。
志緒と雛菊は村人に連れられて行く。儀式が、間もなく始まろうとしていた。

鈴鹿志緒:「大志逃げて!」
鈴鹿大志:(モブ)「いたぞ!」「あそこだ!」「つかまえろ!」
慶:(モブ)「生贄がいる!…執行人もだ!」
和村菊臣:(モブ)「囲め!」「逃がすな!」
鈴鹿志緒:(モブ)「武器持っているぞ!」「逃げる気だったのか…」
鈴鹿大志:(逃げてと言われて泣きそうな顔になる)
鈴鹿志緒:「ヒナちゃんも逃げて!」
鈴鹿志緒:「ヒナちゃん…」(泣きそうな顔してる大志を見てこちらも泣きそうになりながら)「でも逃げて!」
鈴鹿大志:(ぐっとなりつつ)「…絶対に、ここから連れ出す!」(山の方へ逃げて行く)
鈴鹿志緒:(雛菊が捕まったのを見て、焦って助けようとしてる間に自分も捕まる)
和村菊臣:(モブ)「一人逃げたぞ!」
鈴鹿志緒:(大志の「連れ出す!」という言葉に、頷いた)
「……?」(あれ?逃げる?あれ?)(頷いた自分自身を不思議に思う顔で連行されていく)
鈴鹿志緒:(モブ)「逃がすなー!」
鈴鹿大志:(モブ)「あいつは後でもいい放っとけ!」「儀式を…!」

鈴鹿大志→白ダイス→鈴鹿志緒(白2)

【第一幕/二巡目終了】


【転落】

・自分が持っている白と黒のダイスを振り、大きい色から小さい色を引く。
・白の合計値が最も高いプレイヤーと、黒の合計値が最も高いプレイヤー、この2名が【転落要素】を選択する。

鈴鹿志緒:白6 白合計最高値
慶:白3
和村菊臣:白2
和村雛菊:黒2 黒合計最高値
鈴鹿大志:白4

・黒白でそれぞれ最高点を出したプレイヤー2人が中央に残っているダイスを振る。
・新しいダイスの数字を使って【分類】をそれぞれ1つ選ぶ。
・それから互いに相手の【分類】の【要素】を1つ選択する。

【転落要素】
「5:妄想狂/1:完璧に実行された馬鹿げた計画」
「6:破綻/3:2人は運命的に出会い、すべては変化する」

【第二幕へ続く】

あらすじ協力:ミコシバ@mikosibayeah、おぐら@dorirucha
・RP部分は編集が入っています。
・PC4のRPはPL意向により抜いています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?