中学でディベート大会に出た経験が大人になって活きてきた話

中学時代の経験

僕の住んでる一宮市は、市内の19校全てが参加するディベート大会があるほどディベートが盛んでした。母校である尾西第三中学校(三中)には当時ディベートトレーナーである先生がいて、その先生から特設ディベート部に誘っていただいたのをきっかけにディベートを始めました。一宮市の大会に出たり、全国規模のディベート甲子園に出たりしました。優秀な先輩たちが全国大会に行っている実績がありました。(僕は行けませんでした。)けっこう熱中してやっていました。

ディベート自体は小学校の国語の授業でかんたんなルールのを習ってやったことがあり、かなり好きでした。

...というのも、当時はぶっちゃけ論破かっこいいとか相手を言い負かせるのが快感とか目立ちたいとか思ってて、それができるディベートめちゃくちゃ楽しいなって感じでした。とても不純な動機なんですけど(笑)
テレビの行列のできる法律相談所が好きで、弁護士たちが論理的に難しい言葉使って主張したりする姿がかっこいいと思ってました。

だから大会でも真似したつもりでけっこうトゲトゲしたブッコミ方してました。ディベートの大会には勝敗の他に出場者全員にコミュニケーション点がつけられるのですが、15点中13点(けっこう良い)のときもあれば、8点(かなり低い)のときもありました。僕のスタイルがウケることもあれば冷ややかに見られることもあって賛否両論でしたね。

想い出話はここらへんにして、本題に入ります。

大人になったら活きてきた!

最近、仕事をするようになってディベートが活きてきたと思うことが増えました。そこでディベートで学んできたことをまとめてみます。

・立論づくり
テーマに基づいて自分たちの主張を考えます。個人的な感想や意見では弱いので、裏付けする資料を探すことが肝心です。資料探しで気を付けることとして、基本は書籍や新聞などの出版物を使うこと。ネットの情報は鵜のみにしない。出典が信頼できるサイトのみ使う。WikipediaはNG。など。僕このまえ大学院で論文を書き終えたところなのですが、これまさに論文作りの基礎そのものです。

・質疑応答
相手の立論を聞いたあとに、その内容について質疑応答の時間があります。主張の根拠が抜けていた場合は資料の有無を確認することで、相手の意見の弱点を浮かび上がらせ、そこを次の反駁で突きます。自分たちに有利になるような材料を集めたいところ。適切な質問を制限時間内に導き出し、聞く。この質問力がつくととても役に立ちますよね…。

更に、この質問をするためにはメモが肝心です。ディベート中には専用のメモ用紙を作って、相手の立論をメモして、どこに質問して、それをどう反論してくのか、一連の流れを全てメモしながら論理的に考えることが重要です。このメモ魔になるということは大人になって本当に活きてきます。時間が限られている中で、効率よくメモして考える力。思考を可視化する。このメモはあとで振り返る時にも大活躍です。

・反駁
相手の立論、そして質疑応答を経て、自分たちの意見のほうがより良いという主張をしていきます。質疑との連携が大事ですね。

これ、、日常生活では大人になるにつれて、自分の意見を言うことや、人の意見に反論するのってなかなか難しくなっていくと思いませんか、、、?気を遣ったり、荒波立てないようにしたり、我慢したり、流されたり、忖度したり、大人の世界は色々あります。大勢の前で主張するなんて凄いことです。

反駁は反論であっても攻撃ではない。(中学時代の僕はバトルだと思ってました。)マナーを守った上で、しっかりと主張していく。この経験の有無はコミュニケーション力にかなり大きい影響を与えるのではないでしょうか。

まとめ!ディベートで経験して活きたこと

・人前で意見を主張すること
・適切な資料を探すこと
・相手の意見をメモをとりながらよく聞くこと
・論理的に考えること
・限られた時間を使って臨機応変に考え対応していくこと
・相手の意見をリスペクトすること
・相手に質問すること
・相手からの反論を受け止めること
・振り返って反省、見直し、修正をして向上していくこと
・モラル、マナーをもって話し合うこと
・「ありがとうございました。」と言うこと。

ディベートってすごい。

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