2021/2/20-22
なげ~最近のまとめ。分けろ。
2/20(土)
金曜の晩、今週よく眠れてなかったし疲れていたので早く寝ようと思ったのだが結局夜更かししてしまい昼起き。最近よくある休日として、起きて飯を食い眠くなって昼寝、夜になってやることやって、の日。掃除洗濯してスーパーに行って安売りに備えてためてたリストを消化し達成感。
この1年はこうした買い出しの時間はオモコロラジオを聴いている。初めはコロナになってから不安で眠れない日が多かったので寝る前に何も考えなくていいように2人以下の人間が他愛無い話をしているラジオを探していたところ、YouTubeで匿名ラジオを見つけ聴き始めた。全部聴き終わって、オモコロチャンネルも見るようになっていたので、そのあとありスパをすべて聴いて、最近はかまみくをずっと聴いている。かまみくは長いので良い。私はかまどがみくのしんを愛でる気持ちが分かる。面白さを大雑把に動物的/理性的とするならば、私やかまどは後者で、みくのしんは前者だ。思えば昔から前者の人間を愛でてきた。みくのしんはかまどがいて、かまどはみくのしんがいて良かったな、と思う。(これは友人のいがもオモコロチャンネルの信長回で言及していたが、私もついにその愛着に達した)
最近好きだった回。前話で放送事故のごとく30分行われたみくのしんの奇声(プルピイ)をかまどがツッコミつつ解説する回。
また、「ビッグバンセオリー」という2007年から2019年まで第12シーズンを完走したらしいドラマを年始に弟の勧めで見始めたのだが、最近色々と何もやる気が起きなかったのもあり、YouTubeや映画、本を見るのに使っていたすべての時間を費やして今やその第5シーズンを見ている。ルームシェアをしている科学オタク2人組がほかのオタク仲間とやんややりつつ苦手な女性と付き合ったり世間の常識と闘って(敗れたり)するシットコムなのだけど、だんだんとキャラクターへの愛着も湧いてきて、ツッコミが入る前に自分が心の中で先につっこんだりしている。見られる環境にある人は軽い気持ちでぜひ見てほしい。ドラマ苦手な私でも日本語吹き替えでサクサク見れてるのでおすすめ。
去年後半は何とか楽しく頭を動かして過ごせていたのだけど、年始からずっと気持ちが沈んでいた。思い返せば毎年1月は落ち込んでいた気もする。とはいえ26分の1年の命が何にもなかったように過ぎていく日々を耐えるのも苦しい。特に帰省してからの人さみしさには、誰かこの気持ちを変えてくれる人が現れるまで待つしかないんじゃないかとぼんやり絶望していた。そんな状態だと推しのBTSに触れるのもしんどい。こんな不真面目に接したくないと思う。人間とのこれまでの関わり、失敗、そういうものが浮かんではうまくいかなさの理由になりたがろうとする。人生が今こうなっていることに大した理由はないと思う。でもこういうときは、何か人に悪いことをしたのだと思ってしまう。だからこれは人間とかかわることでしか解決され得ないのだ、というループ。
頭では小さな時から知っている、「人間は一人だ」という言葉がこういう時に実感を伴った苦しみをもたらすが、誰かが助けてくれるのを待つしかないよりも、自分は自分にしか救えないということの方がずっと、寂しいけれど、救いようがあると思う。誰かこの憂鬱を止めてくれ、と思っていたのだけど、私が私をどうにかできるようになるまで待ってあげるしかないな、と思うことで安心した。自分で自分を抱きしめてみる。体がここにある。気づき、反芻し、確かにしていく作業は人生で何度も繰り返しているなと思う。大切なことはたくさんあって忘れてしまう。いつも覚えていられないのは仕方ない。大切な時に思い出せればいいなと思い出すたび繰り返し祈る。
2/21(日)
急に予定が空いたとのことでマツエの家に遊びに行った。最近マツエとしか遊んでいないのでどうにかしたい。しかし気楽に人を誘って飲みに行ったりするのも難しい状況で、最近会った人が結局会いやすい。
マツエがBTSの最新のツアーを追った映画Break the silenceを見たいとのことだったので、ついでにそのツアーSpeak yourselfのソウルファイナルも見ることになった。チキンをテイクアウトしてたくさん食材を買い込み、適当にだらだら食事をしながら見た。
Speak yourselfツアー(sys)は、その前に2018年8月にソウルから始まったLove yourselfツアー(lys)の続きの形のツアーで、Love yourself(自分自身を愛すること)への問いかけを通し、今度はあなた自身について話してほしい、というメッセージだ。lysではユニセフともキャンペーンを行っており、リーダーのRMは2018年9月の国連総会で以下のようにスピーチしている。
アルバムをリリースし『LOVE MYSELF』キャンペーンを始めてから 世界中のファンから素晴らしいストーリーが届き始めました。僕たちのメッセージが 人生の困難を克服し 自分自身を愛する助けになったこと。そうしたストーリーは 僕たちが担う責任をいつも思い出させてくれます。
だから 僕たちみんなで もう一歩前に踏み出しましょう。僕たちは 自分自身を愛することを学びました。だから今度は「自分自身のことを話そう」。
あなたの名前は何ですか? 何にワクワクして 何に心が高鳴るのか あなたのストーリーを聞かせてください。あなたの声を聞きたい。あなたの信念を聞きたい。あなたが誰なのか、どこから来たのか、肌の色や ジェンダー意識は関係ありません。ただ、あなたのことを話してください。話すことで、自分の名前と声を見つけてください。
僕はキム・ナムジュン。 BTSのRMです。アイドルです。韓国の小さな町で生まれたアーティストです。他の人と同じように、人生でたくさんのミスをしてきました。たくさんの失敗も恐れもあるけれど、自分を力いっぱい抱きしめることで、少しずつ自分自身を愛せるようになりました。
あなたの名前は何ですか?自分自身のことを話してください。
世界中の若者たちへ
BTS防弾少年団が国連総会で行ったスピーチ
#GenerationUnlimited(無限の可能性を秘めた世代)より抜粋
lysの後、Map of the soul : personaというアルバムをリリースしたのが2019年3月のこと。このpersonaの新曲も含めてこのようなメッセージのもと、追加公演のsysを2019年5月から組みなおし、2019年10月にソウルでファイナルとなった(そして2020年2月に発売した新アルバムMap of the soul : 7のツアーは中止になったため、現時点最後の公演である…)。衆人環視の場でペルソナ=BTSのメンバーである自分は輝いている、しかしそうでないときの自分は何なのか、という問いかけは、人の目に晒される人間なら当然抱えるストレスであろうし、等身大であろうとした彼らが思ってもみないところまで上り詰めたからこそ抱えてしまう悩みである。
このpersonaについて、sysツアーの中でメンバーがありのままに語るのがBreak the silenceという映画で、それぞれ芸名と本名の自分について、念願の公演をかなえていくさなか何を思うかインタビューされる。まだかみ砕けていない部分も多いが、大きな感想としては、痛々しいと思った。私たちが彼らを愛するだけ彼らは苦しむし、どうにかポジティブに生きようとする。だから苦しいことを話さないように明るいpersonaを形成したり、自然に身を置くようにしたり、元気であると嘘をついたりし、そうしている自分と葛藤する。リーダーRMは国連のスピーチではそれなりに昇華した言葉を述べたが、映画の中では赤裸々に以下のようなことを言っていた。
「芸術家たるものは苦しむべきだ」とか
でもそうとは限らないと思います
そういうことより今の自分にできるいいことがたくさんあるし
もっといいことが多いと自分を信じて守りたいからイカれずにできるんです
社会的な物議などを起こしたりせずに前を向いて進めるのは
イカれてないからだと思います。
僕は弱い人間になりたくないし
恐怖に押しつぶされて
恐怖に食われる人間になりたくありません
博物館に行ったり、植物を育てたり、自転車に乗るのは
イカれないための闘いです
さすがリーダー…。これが公開されたのが2020年5月、その後9月に映画として上映され、コメンタリー含めたVLIVE配信が12月。コメンタリーではライブをしていたころの感動を思い出しメンバーは思い思いにまたARMY(BTSのファンダム)に会いたいと口にする。sysツアー後からコロナ禍になってしまったので、こうした彼らのイカれないためのpersonaも形を変え、明るい面しか見せたくないと言っていたメンバーも苦しみの中で感傷的な部分をさらけ出してそのままでいいというメッセージを投げかけるようになり、新アルバムBEが2020年11月に発売されているのだから、インタビュー時だけでなく、今にいたる彼らの移り変わり含め、救いのなさの中でもがき続けることについて、痛いことは痛いままで向き合っていかねばならないなと思う内容だった。Life goes on、それでも人生は続いていくのだ…。
2/22(月)
マツエ家で目覚める。一人で起きだして窓のそばで明るい光が差し込むのを眺めながら一服していた。人の家に泊まるのは久しぶりだった。知らない景色の知らない光が確かに私をいい方に動かしていると感じた。コーヒーを入れてもらいながら身支度をして、色々と忙しいらしいマツエにばたばたと別れを告げて出た。
暑い。前日から服装を決めていたので冬コートで出てきたが誰もそんな厚着をしていない。立川に用事があったので移動時間、俳句のことを考えようと思った。俳句のことはよく知らないが、575の17文字に季語を入れて作るだけなのに、だけだからこそ言葉選びの妙があって面白いなと思う。季語が入るので季節を感じるのによい。ちょうど土曜日にも今の時期の俳句が読みたいなと思って山本健吉の文庫歳時記を読んで、ああもう春なのかもなと思っていたところだったからこの暑さに心の準備ができていた。
2/22は猫の日とのことで、猫にちなんだ俳句がないか調べてみた。
猫俳句大賞というのがあるらしいが、ちょうど季語「猫の恋」で素敵な俳句があってよかった。猫好きはほかの俳句も見てみるとよいかも。
で、立川に何をしに行ったかというと、一つ目は最近できたらしいPLAY!という施設の美術館にアーノルド・ローベル展がやっているので見に行った。もともと作者がゲイとカミングアウトしたのは何となく聞いて知っていたのだけど、グッズがあまりにかわいいのと新施設が気になったのもあり、せっかくなので行ってみようと思った。結果、彼の孤独と、孤独を癒すための言葉や絵、子供たちへの思いやりがとても今の気分によく染みた。がまくんとかえるくんシリーズを一気買いしてしまった。
展示撮影自由だったが写真は何となく撮らなかったし、買った絵本も読めてないので代わりにツイートを紹介しておく。
また、二つ目の目的、気になってた映画も立川でやっていると分かったので見た。
風船というモチーフの聖/俗が次々と切り替わっていき、まったく見たことのない景色を見せられて面白かった。いつか夢にみたような、そしていつか夢に見るような印象的なシーンも多く、行ってみたいなと思う。最近チベット映画が気になっている中で、チベットの文化と、その痛みを少し知ることができた。引き続き気にしていきたい。
その後、行かねばと思っていたニトリ、ユニクロや無印で用を足しつつ、立川から近いところに住んでいる弟とご飯を食べに行った。適当に候補にしていたハンバーガー屋が定休日だったので代わりにピザを食べながら軽く飲んでビッグバンセオリーの話をしたりしたのだけど、急に食わせたいラーメンがあるというので腹8分目で店を出て家系ラーメンを食べた。そんなこと言われたら腹具合的に無茶だと分かっていても行きたくなるに決まっている。ラーメン自体も久々だが家系ラーメンの濃い汁で固めの白米を食うのも久々で、血圧があがるのと吐き気を感じながら、それでもうまいうまいと言って食べた。あんなにギリギリの味玉は人生初めてだったかもしれないが何とか完食。
かわいいものが好きな弟にPLAYで買ったがまくんのぬいぐるみバッチをあげて別れた。弟が可愛くて仕方がない。
以上、ここ3日の出来事。何となく調子が上向いてきたのを感じるし、まだ明日も休みだ!嬉しい!明日はためてた本や記事を読み進められたらいいなあ。
長い長い日記でした。ここまで読んでくれた方、ありがとう!
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