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「一般人の若い男の子を推す一般人の女」と言う地獄の底から

“友人が「アイドルオーディションに落ちた現一般人の人」を推すという阿修羅道に入ってた”

と言うカレー沢薫さんのツイートがバズられていらっしゃった。(引用失礼します)

ハハッ!私だな!と笑い飛ばしかけてふと気付く、1400近いRT・5000近いいいね。


……あれ……もしかして……この状況……普通じゃない………?


私は今自分が置かれている状況がどれだけ特殊なのかと言うことを、この時ようやく実感したのである。

どうしてこんなことになってしまったかと言うと、2019年10月~12月に放送した「PRODUCE 101 JAPAN(通称:日プ/にちぷ)」について説明する必要があるだろう。

※以下、番組のネタバレがあるので注意

IZ*ONEと言うグループを知っているだろうか?
彼女たちは「PRODUCE48」と言うAKB48グループの女の子たちと、韓国でアイドルデビューを目指している女の子たち計101人がデビュー出来る12人の椅子を争うと言う韓国のオーディション番組に出演していた。
最終的に日本人3人、韓国人9人のグローバルガールズグループが結成され、現在めちゃくちゃ人気なのである。


その番組の舞台が日本となり、参加者は日本人男子98人と韓国人男子3人の計101人。デビュー出来る11人を選ぶオーディション番組が「日プ」なのだ。
「PRODUCE48」で番組の面白さを知っていた私は、日本版である「日プ」を楽しみにしていた。
そして、見つけてしまったのである。

宮島優心(みやじまゆうご)くんと言うダイヤの原石を。


好きになったきっかけを3行で伝えるからとりあえずまだ何とかついてきてほしい。頼む。頑張ってくれ。

一話の
リアクション
いとかわいけり

本当はもっと言いたいことがあるけどこれで我慢しておこう。


優心くんはとても可愛らしいお顔と、周りの男の子たちからも愛される性格で一躍人気となった。
テーマソングの「ツカメ」やSEVENTEENが歌う「HIGHLIGHT」のカバーではバキバキのダンスを披露して、ルックスだけじゃなく実力もあることを見せつけてくれた。
Youtubeのリンクを貼っておこう。気が向いたら見てみてほしい。

HIGHLIGHTでは一番背が小さいのに、存在感をしっかりと出していてそれでいてカッコイイ・セクシーに振ったパフォーマンスも出来ることを証明してくれた。
ダンス歴は短いのに、素人目に見てもキレキレで、才能が服着て歩いてるとはこのことだと思った。
平成の奇跡、可愛さの限界突破、唯一無二の美少年。
ソロ写真集が出た時の帯のアオリ文の準備も完璧だった。

101人の男の子たちは、最終回まで全員出演出来るわけではない。
節目節目で順位が発表されて、下位の子は脱落していってしまうのである。
順位は視聴者投票で決まり、一票入れるのにお金はかからない。
視聴者投票で上位の11人がデビュー出来ると言う仕組みだ。優心くんは、11位以内に入ることもあった。
優心くんはとても順調で、このままいけばおそらく最終的にデビュー出来る11人の中には入るだろうと思っていた。


しかし、とあるきっかけでそれが危うくなってしまった。
パフォーマンスを披露するにあたり、同じチームになったメンバーと意見を交わす様子も放送されるのだが、そのやりとりが意図していない方向へと視聴者に捉えられてしまった。


優心くんの名前を検索したときに、第二検索ワードが心無い言葉で埋まることもあった。
それまで私はとても楽しくのんきに番組を見ていたのだが、これをきっかけにして私は宮島優心くんを心無い言葉から絶対に守りそして絶対にデビューさせるマンへと変貌していった。
一票にお金がかからないため、順位を上げるには地道な人海戦術が物を言う。
投票の布教やPRなど、優心くんがデビューに近付けることがあれば手を尽くした。


しかし、優心くんは脱落してしまった。


TBSで生放送される最終回には、20位までしか出演出来ない。


優心くんは22位だった。


辛い状況に置かれていたはずなのに、これまでいっさい弱音を吐かなかった優心くんが、涙を流しながら応援してくれたファンへのお礼の言葉を話していた。
そこで私の国プ(国民プロデューサーの略称。番組を見て応援しているファンを国プと呼ぶ)人生は終わってしまった。
1~20位のメンバーたちの楽しそうな映像が流れていても、上手く頭の中に入ってこない。
切り替えて番組に集中しようと思っても、流れてくる映像と音が右から左にサーッと流れていくようだった。

そして突然、予期せぬ知らせが入った。


20位以内に入っていた二人が、辞退してしまった。
そして21位と22位の二人が繰り上げとなり、最終回に出演出来ることとなった。
優心くんは、一度脱落した後また舞い戻ってきたのである。


辞退してしまった二人も好きだったのでとても複雑な気持ちだったけど、優心くんの悲しい顔はもう一度見たくないと、これまで以上に一票を得ることに執心した。
22位から11位以内に入るのは現実的には難しいかもしれないと言う思いがよぎったことはないと言えば嘘になるが、やり残したことがないようにと必死になった。


迎えた最終回の日。




優心くんは11位以内に入れず、デビュー出来なかった。


22位から一気に11位以内に入ることは、やはりとても難しい。
分かってはいたものの、自分にできることはもっとなかったのかと落ち込んだ。

最終的な順位を確認してみた。

優心くんは、12位だった。

「12位」の文字を見た瞬間、目の前が真っ暗になって視界がグルグル回った。
あと何票あればデビュー出来ていたのかは分からない。
「もう一押し」が足りていれば、あるいは……。
そんな気持ちを抱えて鬱々としていたら、優心くんがインスタのアカウントを開設してくれた。
優心くんが自分の言葉で、これまでのお礼を書いてくれていた。
とてもまっすぐな言葉で、応援してきて良かったなと改めて思った。

優心くんは、頻繁にインスタを更新していない。
10万人近いフォロワーがいることを踏まえて、何を投稿すべきかをきちんと考えているのだろう。自己管理がしっかりとしていることが感じ取れて、その姿勢も素晴らしいと感じた。
たまにインスタを更新してくれて、他の子たちのインスタに映り込んでくれたりするのを見て、我々ファンは沸いた。SNSを通じて優心くんの現在の様子が垣間見えて嬉しくなった。



ん?



あれ?


優心くん、

まだ事務所に所属してないな??????

このままだと、

「19歳の一般人の大学生男子のインスタを見つめ続ける女」になるな??????


圧倒的 “不審者”  だ  な………


ここで冒頭に戻る。
私は今、事務所に所属していない若い男の子のSNSを見続けている会社員(東京都・女性)と言う傍から見ると絶妙なアウト感を漂わせている状況に陥っている。
せめて、「事務所に所属している19歳の芸能人の男の子のSNSを見続けている」くらいのヤバさ具合に緩和させてほしい。
デビュー出来ずに脱落してしまった子たちには、ホワイトで大手で自分のやりたいことが出来てしっかり守ってくれてアイドル活動も出来てスタッフも良い人たちばかりの事務所に所属してほしい。あとあったかいごはんもたくさん食べてよく寝てほしい。みんなの幸せを願いまくっている。

私の推しメンは一般人だけど、同じように彼を見つめている一般人が全国に、全世界にたくさんいる。
一般人を追いかけ続ける一般人をこれ以上増殖させないために、各芸能事務所様、どうか、宮島優心くんを芸能人にしてキラッッッッッッキラに輝かせてください。

一般人のオタクより


最終回の優心くんの輝きはこちら(一番背の小さい子だよ!)



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