ブラウンズ2022ドラフト(後)

 長い間ご愛顧いただきありがとうございました。
 

4-124 Kケイド・ヨーク Cade York(ルイジアナ州立)
 得点力に直結する今年の最重要ピック。さて今回はうまくいくでしょうか。
 帝王ジャスティン・タッカーに新星エヴァン・マクファーソン。ブラウンズファンからしたらイリーガルマザキッカオンザフィールドを主張するしか術がないような勝ち方でゲーム差を広げていく鬼畜地区(韻)の住民として、ドラフト指名は避けられなかったといってよい。
 今ドラフトにおいてこれがSTerとしての初指名であったが、この後同じく4巡でパンターが2人も指名された。ST豊作の年だったのかどうかはわからないが彼らの価値は発掘された。それもこれもAFC北の馬鹿野郎共が煽ったせいであり迷惑極まりない。
 ちなみにブラウンズが下位指名を増やしてきたのでてっきりK/Pをダブル指名するものと信じて疑わなかったがパンターは指名しなかった。今ドラフト一番の不満点である。

 何故にこないに話が脱線しているかというと、キッカーの期待値について書くことなどまるでないからである。彼らの相手はゴールポストであり、入れるか外すか、自分との闘いである。余談だがヨークはフロリダ大との一戦で、同点の残り30秒から自己最長の57ydFGを決めたハートは見せている。ドラフト高評価の理由はおそらく飛距離でもコントロールでもなく精神面。

 ブラウンズのキッカー探しの難易度が高い理由、それはファーストエナジースタジアムの湖風、というのは古代のブログで主張してきたことである。フィル・ドーソンは飛距離においては超平凡なキッカーであったが、湖風をトモダチとしたことによってクリーブランドのキッキングゴッドになった。こればかりは大学時代の成績が何一つ参考にならない。そういう意味では4巡でピックしたかたらといってエキサイトできる要素は何もない。
 個人的にキッカーの素養として重視している「顔つき」はあまりパッとせんが、いつぞやのサイバートのような「蹴る前から外した時の顔してるやん顔」ではない。
 
5-156 RBジェローム・フォード Jerome Ford(シンシナティ)5-10/210 40yd4.46
 名門バマに入学するも、同大RBユニットはただの怪物ランド。ナジー・ハリスのように怪物ランドのプリンスにはなれず出場機会を求めて転校。昨年シンシナティ大でスターターとなり、1319yd/19TDと大ブレークしてベアキャッツ13勝1敗シーズンの快進撃に貢献という、なかなかにヒーロー性を感じる経歴である。
 バマが伝統的に量産する重心の低い豆タンクではなく、正面を向きながら真横に消えるカットバックランナー。つまりチャップと同じプレーブックで活きそう、という点ではディアーネストを上回る可能性大。レシーブもうまく、ワンツーパンチの片割れ離脱時の戦力ダウンを軽減するための贅沢なバックアップを手に入れたものと判断したい。ディアーネストが普通にピンチといえる水準のRBだと思われる。
 
6-202 WR マイケル・ウッズII Michael Woods II(オクラホマ)6-1/198 40y4.55
 昨年は9試合先発で35捕球400yd2TD。キャリアハイも619ydとスタッツ的には低調。コンバインでも特に目を見張る数字は出していないが、強いていえば10ydスプリット1.51が優秀。
 なぜにこのような選手を指名したのか……を解くカギはもちろんブロッキング。ステファンスキーの下ではブロックする気がないWRは生き残れない(たぶん)。自身で動画をあげるくらいブロッキングの意識が高い点が評価されての指名と見て間違いなかろう。ボールを捕れるかは未知数。今回のドラフト面子の中では開幕ロスター漏れの可能性が最も高いと見てゐる。
 
7-223 DE アイゼア・トーマス Isaiah Thomas(オクラホマ)6-5/266
 飲酒運転で逮捕歴アリ〼
 という情報を冷やし中華に先行して提示したのは本記事を読まれた方の期待感の出鼻を挫くためではなく、プレイヤーとしてはもっと上で指名されてもおかしくない素材だということを示唆せんがためである。
 昨年7.0サック、キャリア通算16.5サック。3巡のアレックス・ライトがまだ蕾なのでこっちがデプスで上に来てもおかしくない。
 
7-246 C ドーソン・ディートン Dawson Deaton(テキサス工科)6-5/306
 新先発が予想される2年目ニック・ハリスとは対照的な長身センター。大学では3年間計35試合の先発経験。コンバインはシャトルやコーンなど機動力系種目が優秀だったようである。
 ブラウンズのOL控え層は、我らがまいけるだんを筆頭になかなかの陣容を誇っており、今年のドラフティーだからといってロスターは安泰ではないが、Cだけは足りてないという点で優位性はある。G/Tも経験があり、融通性を見せられればロスター入りを狙えやう。
 あと「名前にDawsonが入る」「イニシャルがD.D.」のセンターは成功する。ダーモンティとかダーモンティとか。こんなサイン馬券みたいなことを言ってるから天皇賞もスッカスカに外れるのである。NHKマイルは絶対に当てる。

(次回、きゃつら!!!)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?