ブラウンズ2022ドラフト(前)

 はじめまして。よろしくおねがいいたします。
  
3-068 CB マーティン・エマーソン Martin Emerson(ミシシッピ州立)6-2/201 40yd4.53
 カレッジ通算インターセプト数・壱
 なんちゅう選手をファーストピックしてくれてんねん
 とまあボールホークとは対極に位置する、叩き落とし特化型のプレスマンコーナーである。武器は高さとハードタックル。相手のエースはデンゼル先生にお任せだが、PITなんかはデカいWRを揃えてきているのでそのへんも意識してのことであろうか。
 なおポジションニーズの話をすると、机上におけるCBの優先度は決して高くないといえるが、何せCBばっかり故障で集団離脱しやがって、毎試合毎試合不足していたことしかない、といった過去を思い起こせば永世最大ニーズなのかもしれず、一概に反対できるものでもない。「こんな年に限って先発が誰もケガしない……」は望むところであり、安心を買ったと思うことにせん。
 
3-078 DE アレックス・ライト Alex Wright(アラバマ大バーミンガム)6-5/271
 アメフトを始めたのがかなり遅く、大学入学時の体重は225ポンドだったそうで、まだまだ肉体的・技術的に成長の余地アリとの触れ込み。所謂フレーム買い。体型も顔もギャレットにちょっと似ていて、殿堂入りパスラッシャーの佇まいだけはある。ギャレットほど腕パンパンではないが。
 そんなわけでクラウニーに代わる指名とは言い切れないところ。むしろあと1年だけクラウニーにブラウンズに居てもらって翌年引き継ぎ、くらいの工程がしっくりくる。
 コンバインは途中で筋肉を傷めて離脱したためベンチ15回の記録しか残っていない。
 
3-099 WR デビッド・ベル David Bell(パデュー) 6-1/212 40yd4.65
 ブラウンズが指名するDay2レシーバーなんてロクなのおらんからね。トラヴィス・ウィルソンって聞いたことある? 去年のアンソニー・シュウォーツも雲行き怪しいよ?
 しかし今度こそ違う。ベルだけは違う。毎年言う。
 ディープスレットではないが、高校バスケで州のMVPになるほどのアスリート(非スピード系部門)だそうで、大学でも1年次からオープンになる能力の高さを見せてレシーブ1000yd超え。キビキビ動くルートランやタックラーをかわすRACの動きが素晴らしい。スロットもいける万能タイプとお見受けされ、天井の高さはともかく即戦力っぽい動き。プロでは器用貧乏とならないよう願うばかりである。素材ピックで1年修業したシュウォーツと同時に跳ねてくれればWRも一気に分厚くなる。
 コンバインにて、大学時代にマッチアップした一番の強敵はグレッグ・ニューサムだったと発言したそうな。これからは練習相手。
 
4-102 DT ペリオン・ウィンフリー Perrion Winfrey(オクラホマ)6-3/290 40yd4.89
 ドラフト三日目の全体3番目のピック、つまり前日に思いがけず指名漏れした有望株を拾うゾーンにて待望のDTを獲得。御多聞に漏れず、Day2ピックが予想されていた選手のようである。
 ZOOM面談の最後に吠えるなどなかなかテンションが高く、プレースタイルも窺い知れるというものである。昨年、1年頑張ったが残念ながら予定通り逮捕されてしまったマリーク・マクダウエルの後釜としての期待は大きい。
 馬力のあるインサイドラッシャーで昨年5.5サック。出足が鋭く縦の動きは素晴らしいが機敏さはなさそう。また上背がないのでハエ叩きにはあまり期待できないか。

(後半へ続きます)

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