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極座標

数学が好きな人も嫌いな人も
「座標」という言葉には触れたことがあると思います。
(x,y)=(3,4)とか(-5,1)そんなかんじの場所を示すものです。
この辺は義務教育の範囲のはずです。

しかし「極座標」という言葉は触れていない方も多いはずです。
この辺は高校数学の理系でしか触らない内容のはずです。
今はしらんけど←

よく知られている座標は原点から「横にいくつ、縦にいくつ」と
軸の線に沿ってどれだけ移動したかという見方をします。
右に7つ、下に2つなら(7,-2)といった具合です。

一方極座標は、原点から「どの角度にどれだけ進んだか」と表現します。
右に1つ、上に1つの点は(1,1)ですが、極座標の場合「45°方向に√2」なので
(√2,45°)です。理系としては(√2,π/4)が見慣れていることでしょう。

極座標の特徴に「負の数」を使わずに表現できることが挙げられます。
通常の座標では軸より左、下は負の数ですが、極座標はそのような負の数を
一切使わずに表現できる。(※-90°も270°にできる。)

今自分のいる場所が、誰にも認められない「負の座標」だと思うなら、
もし、他人を「負の座標にいる負け組」と蔑むなら、
この極座標の記し方を知っておくといいかもしれない。

(1,1)の座標より(-100,-100)の座標にいるヤツのほうが
遥かにすごいやつかもしれないことに気がつくかもしれない。
まぁ、やばい意味ですごいやつもたまにいるけれど。

結局どんな境遇でどんな座標にいるやつでも、
必死に自分の前を見て歩み走るってことなんだなって。

だから、どれだけ向きを間違えていても、他と離れても、
そこにたどり着くまでの努力が無駄だったと、
自分を攻める人間にだけは絶対になるべきではない。

そんな自分を認める心は、やがて他を認める優しさに
なるかもしれないのだから。

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