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ID:INVADEDを皆観よう!

2020年に放送されたワンクールアニメ「ID:INVADED」。
このアニメ、何度も見返すくらい好きなんですが、なかなか知ってる人がいない。もっと話題になってもいいのに!

なので誰が見ているかも分からないこの場所で勝手におすすめさせていただきます。



このアニメ、ジャンルで言えばSFミステリものです。
とは言っても、そんなに難しい話でもなく、見てればしっかり理解できる作品になっています。一緒に推理するのも楽しいんですけどね。

全14話完結のアニメなのでサクッと見れます。


あらすじ

舞台は現代日本。大量殺人や猟奇殺人事件が連発していることから、その犯人を特定するために発足された組織「蔵」を中心に進みます。

蔵では、現場に残された犯人の殺意を特殊な機械「ワクムスビ」により採取し、「ミズハノメ——通称イド——」という装置にその犯人の殺意を転送、そして犯人の深層心理であり殺意の世界を構築します。
そのイド内の情報から、現実世界の犯人を特定するわけです。


イドの中に入れるのは、同じくイドを生み出したことのある殺人犯のみ。
そしてそれがこの作品の主人公、鳴瓢秋人(なりひさご あきひと)——元警官の殺人犯です。

イドの中では必ず1人の少女が死んでいます。
彼女の名前は「カエル」。カエルちゃんの名前を思い出したことにより、イドの中で名探偵となった鳴瓢秋人は自身が「名探偵酒井戸であり、自分はカエルちゃんの死の謎を解き明かすために存在している」ということを思い出します。

(イドの中では、万が一自分のイドに入ってしまった時にバグが起きないように記憶がリセットされていて、名探偵というのはミズハノメに構築された世界の初期設定のようなものです。)

蔵の人達は名探偵として推理する酒井戸の行動や、それによって出現する情報を分析します。


数々の連続殺人犯の殺意の中を見てきた蔵のメンバーですが、ある共通点に気付きます。
ジョン・ウォーカー」というシルクハットにステッキという仮装めいた人が必ず殺人犯の殺意の世界に存在するのです。
そこから、彼は故意に殺人鬼を作り出しているのではないかという推察をしました。

蔵は、名探偵と連続殺人犯を捕まえると共に「連続殺人鬼メーカー」であるジョン・ウォーカーの正体を特定し逮捕しようと乗り出す。

——と言った感じの話です。
文章を書くのが苦手なりに頑張ってまとめたのでなんとか伝わっていると信じたい。
以下、若干のネタバレ要素あり(知っていても問題はない)


いろんな連続殺人鬼がいるよ

ジョン・ウォーカーによって作られた連続殺人鬼は、それぞれ殺し方に特徴的なこだわりがあるんですね。

  • 穴あき

  • 顔削ぎ

  • 腕もぎ

  • 舌抜き

  • 股裂き

  • 墓掘り

  • 対マン

といった7人の殺人鬼が登場します。
この人達の殺し方は作中で説明されますし、まあ名前の通りなので説明の必要はないかもしれませんが、中でも対マンはかなり酷い殺人鬼だと思います。
というかそもそも殴り殺すとかいうのが(対マンなので殴りとは限らないが)酷い。複数箇所の打撲で死ぬって私かなり嫌かもしれないです。
厳密な死因はそれじゃないんですけど。

さらに、この7人の他にもいろんな殺人犯の精神世界が登場するのですが、その人がどんな殺人犯か考察してみるのも面白いです。
この7人以外の世界は説明とか一切ないので。

一度、見たことのある人と考察を語らってみたいですねぇ。暇な時にでもまた記事にします。


音楽が最高なんだ

この作品はOPがSouさんの「ミスターフィクサー」、EDがMIYAVIさんの「Other Side」。
これらの曲も最高なんですが、挿入曲(サントラ?劇伴?)が最高なんですよね!
特に一人目の殺人鬼のイドに入ったときなんかは、設定や世界観、全てが初見の状態でかっこいい音楽と共に酒井戸が素晴らしいアニメーションで動いているわけですから、一気にアニメに引き込まれてしまいます。

一番好きなシーン(曲的な意味で)は四話ですかね。
本当にここのカエルちゃんの謎って頑張れば自力で解けそうないい感じの難易度で頭を働かせている中、どうやって生き残ったらいいの!?という状況でドキドキハラハラするわけですよ。

そんなギリギリの状態で、酒井戸の運動能力がフルに発揮された素晴らしいアクションと共に流れる音楽!これがまたアベンジャーズでも見てるかのようなワクワク感なんですよ。
まあアベンジャーズ見たことないので完全に偏見なんですけど。

一秒遅ければ、少しでも何か違えば死んでいたかのような危険なところを抜けていく時のかっこいい音楽って言ったら伝わります?

いいえ、もう伝わらなくていいです。見て!!!!
見た方が早い!!!


精神世界に入る考察しがいのある設定

そもそも私は精神世界に入る作品が大好きでして、例えば「AI: ソムニウム ファイル」だとか「ペルソナ5」だとか。
人の精神世界からその人の人生や考え方などを読み解くのが大好きなんです。

もちろんこの作品も犯人を捕まえるのがメインなので、連続殺人犯の世界がどういう考えや無意識で作られているのかは最終的にほとんど解説されます。

しかし、自分も酒井戸と一緒に「どうしてこんな世界になっているのだろう?」「カエルちゃんはなぜ死んだのだろう?」と考えながら見るのが本当に楽しいです。

答え合わせの時に正解しててもスッキリするし、全く分からなくても正解を知ってスッキリするし、とにかくスッキリします。


また、世界中の連続殺人鬼の無意識の世界が何個か映し出されるシーンがあるのですが、その世界に関しては答え合わせはありません。

なので実際はどうなのかは分かりませんが、大体どんな精神性の持ち主が殺人を犯しているのか、どんな殺しをしているのか、どんな家庭環境出育だったのか、など憶測はできます。
(そこまで考えられているかは不明)

なので、考えながら見るのが好きな人とかは合うんじゃないでしょうか。
まあそういう人はまず間違いなく早い段階で真犯人にたどり着いてしまうと思いますが、どう追い詰めるのかっていうのが楽しいので、早々に犯人に目星をつけてしまったとしても一旦見続けましょう。


このアニメに向かない人ってどんな人か

ここまで話して興味を持ってくださった方がいるかは分かりませんが、どんな人が好きそうか、みたいな話はしたので向いていなさそうな人も一応書いておきます。

端的に言って考えるのが嫌いな人です。

あらすじにも書きました通り、現実では存在しない「ワクムスビ」や「ミズハノメ」等の説明が序盤で一気に行われます。

まあ大雑把に「そういうものね」と理解できればいいのですが、この説明に「わかんね」と理解を諦めてしまう方はこのアニメは見れないと思います。

そういう方はおそらくPSYCHO-PASSとかも見れないのではないでしょうか。完全に偏見ですが、ドミネーター等の説明を諦めた人は無理かもしれません。

理解力云々というよりは、「長文が出てきた時に文量を見た瞬間読むのをやめる人」っているじゃないですか。そういう人は向かないかと思います。

そうではない人は、最初の設定を簡単にでも理解してもらえれば、どんどん面白くなっていくので楽しめると思います。

とにかくID:INVADEDの話ができる人が少しでも増えてくれ!

という一心でキーボードを叩いているのですが、文才があまりにも無く魅力が伝わったかどうかも分かりません。
でもとにかく面白いのでぜひ!!!!
本当に!!!!
見てください!!!!


余談:視聴済みの方


YouTubeには、色々なアニメのMADとかが投稿されているのですが、ID:INVADEDのMADはご覧になりましたでしょうか?

あまり数はないのですが、ハルジオンに合わせて作られたMADが素晴らしかったのでここで共有させていただきます。

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