ジャイアントキリングと魔法使い

2022/11/23
今年の勤労感謝の日は一日中雨だった。
時折強く降ることもあり家に篭り切った。
集合時間は23:00
集合場所へは電車で30分程度、余裕をもち雨が止んだくらいの22時にバイトに向かう為に外へ出ると真冬並みの寒さだった。
この数年はNORTHFACEのアウターを愛用していて勿論着ているが、身体が慣れていないのか冷気が身に染みていた。
バイトへの期待感と、日本戦を気兼ねなく観れない悔しさを持ち22:35に現着した。
ここからはマイクロバスでの移動で、既に50名近い志願者が集まっていた。
受付を済ませ、割り振られたバスへ乗り込む。
真後ろに年配の方が座り込み、23:10に発車した。
仮の目的地は大黒PA
車好き、のメッカだ。
移動中は寝れる訳もなく、24:00を少し過ぎた頃に到着した。



喫煙所で一服して車内で仮眠を取るつもりで目を閉じると、後ろから呪文が聞こえる。
何かは聴き取れないが呪文めいていた。
そして懐中電灯で何かを照らしているみたいだ…
この数年は23:00には寝ている俺はただでさえ眠いのに追い討ちを掛けるように仮眠の妨げられている。
ジャイアントキリングの感動すら台無しにされた様だった…
しかし、車内には既に仮眠している方も居る中で注意すべきか悩んだ。
何せ相手は呪文を唱えている魔法使いだ!
何がキッカケになるか全く見当も付かない。
俺は仮眠を諦め極力身体を休める事にした。
気づけば一睡も出来ぬまま呪文を聴き続け移動開始時刻の4:45になっていた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?