肉食について
エナジーの観点からみれば肉食は「行動を引き起こす興奮剤であり、動物的行為を引き起こす」とあり、「低級な波動によって欲望を満たす」とあるので、霊的進化のために肉食はお勧めできない…のは明らかである。しかし、人類のカルマ的な観点からみると、肉食は動物界の進化のためには正しい行為である…とも書いている。
この視点がものすごく秘教的で、肉食というテーマからの大きすぎる気づきは「すべてが太陽系の進化のために。生命の奉仕のストーリー」なんだと思うと、ものすごく泣けてくる。
各々の自然王国は、進化の周期中、時間的にそれよりも前を行く王国に依存しており、そこから生命を引き出していることを覚えておかなければなら ない。 各王国は、神の大計画のもとで出現する次の王国にとってパワーと活力の貯蔵所になっている。
例えば植物王国は、その活力を三つの源である「 太陽と水と土」から引き出している。最も重要なものは、水と土から引き出される鉱物(ミネラル) 成分である。すべての形態の真の構造は鉱物成分でできた組織によって作られる。この鉱物成分でできた組織は、エーテル体を基礎 にして徐々に建設され、活気のあるエーテル体の駆り立て、つまり欲求、衝動のもとで形になり形態になる。この骨組みに必要な鉱物を引きつけるのはエーテル体の磁力的な特質である。
動物王国もまた、その滋養物を主に太陽と水と植物王国から引き出す。したがって、骨組みに必要 な鉱物成分はより進歩し精製された形で与えられ、鉱物王国からではなく、植物王国が提供するもの から集められる。各王国が、進化の連鎖においてその次に上位の王国に対して犠牲を差し出している。 犠牲の法則が各王国の性質を決定する。したがって、各王国は、一層洗練された構造物を建設する上で必要な形の栄養分を用意するための実験室と見なしてもよいであろう。
人間王国も同じ過程に従っており、その生命を太陽と水と植物王国だけではなく、動物王国からも引き出している。したがって、人間の初期の進化段階において肉食はカルマ的にも本質的にも人間にとって正しい食事であった。そして、未発達の人々にとっては、動物形態という観点から見て、肉食は依然として正しく、また適切である。このことから、 菜食主義についての疑問が持ち上がるが、これについては、第四王国を考察するときに述べるつもりである。状況は、しばしば考えられているよ うなものでは全くなく、現代の思考者たちが提起しているものとも違う。肉食はある発達段階においては 邪悪な行いであるという非難は的を得ていない。
人間王国という偉大な実験学校から、魂の王国は滋養物と活力を引き出している。そして、この四つの神聖な有機体の連結と相互関係の中で、形態世界は生き、動き、存在している。
人間もまた苦しんだり悩んだりする世に生きることで、魂の世界に滋養物を与えている。人間だけが勝ち組でもないことは、この社会で起きている理不尽な痛みを思うと自ずと感じる。
エナジー的にはNGだけど、カルマ的にはOKな肉食。私自身は菜食主義者ではないが、積極的に食べる者でもない。感謝してありがたく命をいただき、成長の糧にしていきたい。
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