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鉱物王国も生きている

伊豆で発生した豪雨による土石流災害に際して、被害に遭われました多くの方々にお見舞いを申し上げます。

現在、秘教心理学の探求テーマが「鉱物王国」であり、「地球は私たちの生命のゆりかご」であることを叡智によって再確認していたなかで、今回の土石流災害の発生を知り心を痛めています。犠牲になった魂のご冥福を祈るためにも、一人でも多くの方と叡智を分かち合いたく思います。

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鉱物王国のことを理解するには、有史にもないアトランティス時代の智慧を紐解かなくてはなりません。文字通り「有史にはない」ので、信頼できるチャネリング情報から立ち上がる共通の認識が拠り所となるでしょう。その共通認識には…アトランティス時代の人々は元素や原子に意識があり、音に対する感受性があることを知っていたので、まるで「生き物と接するがごとく」岩石を含む鉱物、そして土地に働きかけることができた…ということ。ここでポイントは「鉱物には意識がある」という知恵であり、鉱物も人間と同じように「成長」を意図している生命体であり、私たちが知っている「水晶」または「宝石」が彼らにとっての完成形である…ということです。人間の役割はその進化を手助けすることであり、それを熟知していたからこそ、アトランティス人は鉱物を使役することもできたのです。

つまり、彼らにとって鉱物は「生き物」だったのです。

そして鉱物王国は単なる「生き物」ではなく、(秘教の叡智によると)、鉱物王国はもっとも神の存在に近いものであった。すなわち大地に起きることは神さまからのメッセージが含まれていると、古の時代を導いた賢者たちは考えたのです。

鉱物王国は、質料をまとった神の生命の最も濃密な表現であり、その認識されることはほとんどないが際立った特性は、閉じ込められた表現されないパワーである。象徴的に言えば、火山の噴火はこのパワーの穏やかな表現と言える。 ~アリスベイリー・秘教心理学第一巻

日本には火山の近くには神社が多くあります。これは「山々が神そのものである」という知恵が日本古来からあったことの証拠でしょう。彼らは知っていたのです。山々、大地、鉱物王国…つまり地球そのものが神であり、その地球に「意識」があるということを。

そして何故、この智慧は失われたのでしょうか?ご利益があるパワースポットとしての注目しか浴びないのでしょうか?この叡智が失われた背景に人間意識のどのような変化があったのでしょうか?

人間意識の学び、その検証と探求こそが災害を起こさない国づくりをしていく、本質的で大切な基礎の一つになると私は考えます。なぜなら意識が現実を創造するからです。そしてこの地球を創造する責任は人類にある。

なぜ失われたのか?は、災害に向き合い続けた私たちなら、一人一人に身に覚えがあるはずです。行き過ぎた経済繫栄、自然破壊…という人間中心の物質主義への依存。そしてこの物質主義は人間が終わらせなくても、約2000年間続いた進化のプロセスの終章として、必然的に崩壊する運命にあります。

長い眠りから目を覚まし始めている惑星存在のフォース。これが現在の物質的な壊滅現象の原因になっている。これに関して、私たちにはその事実を心に銘記する以外にできることはない。アリスベイリー秘教心理学・第二巻

この地球にも意識があり、意志がある。その地球が人間が地上で生きることをゆるしていることを「大いなる犠牲であり奉仕である」という。そして、この地上で生命の体験を通して魂の進化をしているのは、人間だけではなく動物、植物、鉱物もそうなのだ。彼らには命があり、意識がある。この三つの自然王国を進化させてこそ、人間に幸福が宿る。その智慧を起点にして、この社会が再統合したら、この地球は天国になるのだと思います。

進歩した人の子らが反応 したときに最初に現われる効果は、四つの自然王国間の正しい関係と人類家族の正しい関係の確立であるということは、覚えておくべき興味深い点である。この方向への第一 歩踏み出されようとしている。人類、動物、植物、鉱物と呼ぶ四つの活動領域間の関係は、 物質のエネルギーが第一に支配要因になっているため、現在のところその統合状態は良好ではない。 人間王国において、このエネルギーの作用は私たちが利己性と呼ぶものに表現されている。動物王国においては、私たちが残虐性と呼ぶものに表現されている。 植物王国においての統合不良は、惑星規模でこのエネルギーが誤用されているこの時期においては、病気として表現され ている。 病気の根源は、植物王国での統合不良と方向づけを誤ったフォースにある。このことが動物王国と鉱物王国に影響を与え、その結果として、人間王国に影響を与えているのである。 このことが実証されるのは遙か先のことであるが、この状態が理解されたとき、研究者たちの注目はこの自然王国に集中され、病気の根絶という問題はやがて解決するであろう。
~アリスベイリー秘教心理学第二巻・下巻

最後にこの土石流に関する直観的で素晴らしいレポートを紹介します。土石流の起点と終点に神社があったこと、その意味をしっかりと受けとめることで、亡くなった方々の供養になりますように。

土石流の起点と終点、一連の谷筋、そして鳥居から本殿へ続く参道と奥の院本宮。まさにこの谷を見下ろす位置に本宮があり、ここが集落にとって大切な環境の要であることを、暗に伝えているようです。

こうしたことからも、土地や環境を読み取って、それを大切に守り育んできた先人の姿勢と視点を感じ、現代社会もまた、それを取り戻す必要があるように感じます。

本来、土地の安定と豊かさを保つ適切な積み重ねが美しい風土を作り、土地にあった暮らし方や文化を育み、その土地の価値を育んできたのですから。

高田宏臣さんのブログ「緊急報告 熱海市伊豆山土石流~その発生プロセスから見えてくること」




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