分離してていいんだよ
子供たちにエナジーワークを届ける…そのための対話が続いている。実践者のみなさんが「子供たちに届けたい」という気持ちの裏には、いまも続く教育制度による「集団行動の圧力」があるんだと思った。
一番多く聞かれた「分離していい」という願い。これは意外だった。世の中では「みんなつながっている。ワンネスの世界」が主流だと思っていたら、なんと「分離ばんざい」だとは…!よくよく聞くと…
・他人の感情や要望を聴きすぎて疲れる
・人混みが苦手。並んだりするのも疲れる。
・仲がよい友達でも長時間一緒だと疲れるけど、言い出しにくい。
・出来たら一人でいたいが、人間が苦手なわけではない。
それを聴いて感じた。私たちはエナジーを敏感に感じ取る人間種に進化しつつあることを。しかし、社会制度も環境も、その現実に追いついていない。
エナジーワークを学んだ人の多くは、「意外に自分はエナジーに敏感だった」ことに気づく。自分がいかに他者のエネルギーを入れすぎて影響を受けてきたか、自分のエナジーを犠牲にしてきたか…という事実。そしてその癖は、子供時代から身に着けているのだ。
みんな一緒。みんな仲良く。誰にでも優しく。人を拒否してはならない。
エナジーに繊細なのはよい。それだけ感受性が進化している…ということだ。問題は「守る方法を知らないこと」だと思う。
自分には自分のエナジースペースがある。これは科学的にも明らかになりつつある事実だ。そのスペースに安心安全でいることで、他者のエナジースペースも尊重できる。それが自立でもあり、自律でもある。実際は思考では理解していたが、エナジーワークの実践を通じて、いかに自分が分離していないか、他者のエネルギーの影響を受け取りすぎているか…に気づき、まずは分離感を受け入れる。
この感覚を子供たちに伝えてほしい…という願いが届いている。お友達に優しいことをほめすぎてしまったがゆえに、自分を見失ってしまった子供。自分とは違うエナジーと一緒にいることが辛いだけなのに協調性がないと言われて傷つく子供。子供はエナジーだけで理解できるのに、無理やり言葉でのやり取りを求める親とのすれ違い…などなど。
エナジーの世界があることを伝えることで、楽になれる子供がいるのかもしれない。いや、むしろ子供たちは知っているのに、受け取らない大人たちが多すぎるのかもしれない。
分離をしっかりとすることで、私たちは調和できる。スペースをちゃんと作ることで、私たちは統合できる。私たちは肉体だけの存在ではなく、肉体のまわりにもエナジーの身体が広がっていることを伝えていきたいと思う。
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