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まだリアピックアップしか使ってないの!?

割と挑発的なタイトルになりましたことお許しください。そのような意図は全くありませんが、見出しのインパクトがあった方がいいかと思っての表現です。

ロック系の音楽だとギタリストによってはプロもアマも問わずどの曲のどのセクションでもリアしか使ってない方が多い気がします。
(特にフェンダー系のギター弾きに多いような、あくまで印象論ですが)

で、自分の知り合いとかがそのようなプレイをしてるのを見ると非常に勿体ないなと感じるんですよね。
わざとそうしてるんじゃなくて、たぶん本当にとりあえず1番パンチの効くリアしか使ってないみたいな。

口には出しませんが、ギターのポテンシャルを一部しか使ってないのは非常に勿体無いなと感じてます。

フロントとリアの傾向についてですが、

フロント
・ふくよかで丸い音
・音の伸びが良く、サステインが長い
・タッチの強弱を拾いやすい
・低音域(特に6弦)はこもりやすいがその分
 高音域(特に1弦)は綺麗に響く

リア
・エッジの効いた硬い音
・音の伸びが少なく、サステインは短い
・タッチの強弱は拾いにくい
・高音域(特に1弦)の倍音は少しきついが
 その分低音域(特に6弦)の音の締まりは
 良い

ギターの種類や出来によっても違いますが、概ね私は以上のように感じることが多いです。
比べてみると結構対照的じゃないですか?
あと、ギターソロなどメロディを弾く時とバッキングなどストロークやカッティングのコードプレイにそれぞれマッチしそうな気がします。

フロントピックアップの音の丸さ、サステインの長さ、タッチの強弱、高音域の響きの良さはギターソロで欲しい要素になりやすいですし、

リアの音の硬さ、サステインの短さ、タッチの強弱の平坦さ、低音域の音の締まりはバッキング時に欲しいと感じがちです。

例外は多々ありますが私は基本はこのような分け方をして弾いていることが多いです。

あと、レスポールやセミアコのようなタイプのピックアップの配置の場合フロントの抜けが少し足りないかなって時はミックスポジションにしてリアのボリュームを絞って弾いたり、リアだけだと音がトレブリーすぎてうるさい時なんかはフロントのボリュームを絞って弾いたり。

どちらも片方のピックアップをメインにもう片方のピックアップの音をちょい足ししてるイメージです。
そのような使い方もできることにある日気付きました。

レスポールに限らずストラトはリア単体以外にも4つの選択肢があり、テレキャスも2つ残されている。

そう考えたら、ギターの要素だけでも色んな音作りの選択肢が広がるような気がします。

ある程度ちゃんと作られているギターなら、そのギターの美味しいところがちゃんとそれぞれにあると思います。
ただそんなのは説明書にもネットにも載ってません。
自分で探し当てて引き出してあげる。

ギターを弾く人間として私が目指しているところのひとつでもあります。

リアの時とそのままの音作りだとフロントやセンターの音は物足りないと感じる人は多いかもしれませんが、普段とは違った趣向で音作りを考えるとギターは別の表情を見せてくれることがあります。

また私はベースは弾けませんが、見た感じジャズベなど複数のピックアップがついたベースも同じかもしれないです。

ちょっとだけセッティングを変えることによって今までと違う世界が見えるようになり、音楽に対する考え方が豊かになるかもしれません。
個人的な考えですが、音楽への考え方が豊かになれば人生への考え方も豊かになっていくのではないかと思います。

余談ですが日本の某メロコアバンドのES-335使いの人が335に関するインタビューの記事を読んだことがあります。
その記事の中で、フロントの音の良さがよく分からず長い間リアしか使わなかったというのを見て悲しい気持ちになったこともあります。

気が向いた時にでも、ちょっといじってみると違うかもしれません。

皆さんのギター人生に良い影響が有りますように、少しでも参考になりましたら非常に嬉しいです。

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