【#01】玉川堂さんに見学に行ってきました!

みなさんこんにちは!
筋トレしてるのに体が大きくならない石田です。

今年は梅雨があっという間に過ぎていきましたね😊
そんな梅雨が明けてすぐに見学させていただいた、「玉川堂(ぎょくせんどう)」さんを今回ご紹介したいと思います。

古くから銅を叩く音を奏でて、今は世界にも名を轟かせていますね!
しかし名前しか知らない人、「聞いたことない」と全く知らない人もいるかもしれません。

そんなみなさんにも玉川堂さんの魅力が伝わるよう、僕が見学して感じた「玉川堂さんのカッコよさ」を書いていきます💪


玉川堂という存在

「カンカンカン!!」
車通りの多い道沿いで、車のエンジン音に負けない金鎚の甲高い伝統の音を街に響かせる。

玉川堂さんは、江戸時代から続く老舗であり、建物は【登録有形文化財】に指定されています。
まさに世界有数の「金属加工の街」燕の象徴的な存在です。
製造しているのは、銅を金槌で叩いて作る鎚起銅器で【無形文化財】に登録されています。
約20人の職人さんにより一つ一つを手作りしています。
職人さん一人一人が魂を込めて器を作っているのです。

鎚起銅器とは

金「鎚」で、打ち「起」こしながら、器を作り上げていく「鎚起」銅器。

鎚起銅器の製作には 様々な道具を使用し、湯沸を製作するためには数十種類の鳥口(当て金)、金鎚を使用します。(玉川堂さんHP引用)

一枚の銅板を金鎚で打ち起こして器を作っていくのです。
「一枚の銅板を叩いて伸ばして形づけるのか!すごい!」
と素人の僕は作業を目の前にして感じました。
しかしここで見学の引率をしてくれた、カナダ出身のマシューさんから驚きの一言が。

「一枚の銅板を叩いて、縮めて作るのです。」

>>>>>えっ、縮めんの???<<<<<

その時目の前では湯沸が作られていました。


驚きの職人技

たった縦横30cmくらいの、たった一枚の銅板を縮めて丸めて湯沸を作るということに、僕の目がガン開きしました。
そしてさすが玉川堂の職人さん。。一枚の銅板を丁寧に打ち続け、湯沸の出っ張りまでも形作っていくとは・・・
(出っ張りまで打ち出す湯沸は「口打出」と言うそうです。)

もし僕がやったら出っ張りどころか銅板が丸くなるだろうか。と感じました。(笑)
ちなみにこの作業を「打ち絞り」と言うそうです。この作業にかなりの時間と労力がかかるそうです。

また、銅は叩くと硬くなるため、途中で火炉に入れ、冷水につけて再度柔らかくします。
実際に柔らかくしたものを触らせてもらったら、あまり力を入れていないのに思いのほか「グニャッ」と曲がりました(笑)

伝統を守る職人

鎚起銅器がなぜ無形文化財に選ばれ、なぜ200年以上経った今日まで残っているのか。それは匠の技を扱う「一人一人の職人」にあると改めて実感しました。

「何当然なこと言ってるんだ」
そう思う方も当然いるかもしれません。しかし作業中の職人の方々を目の前にしてみてください。緊張感を感じさせる集中力。1枚の銅板に向ける真剣な眼差し。一人一人から個性ある強いオーラを感じました。
低い姿勢で金鎚を打つ角度を計算しながら、ひたすら打ち起こす姿、カッコイイと思いつつ「自分に同じ作業ができるのか」正直、圧倒されて口も開きませんでした。

引率してくれた、ジョークも混ぜるトーク力抜群のマシューさんが言います。
「器の一つずつが職人の手作り。だから一つ一つの器に他にない味というのがある。」
同じ湯沸でも一つ一つが全く別の、唯一無二の湯沸。同じ玉川堂の職人でも、個別性があり、他の人には真似をすることなど到底不可能な職人技が、200年以上も伝統を守っているのだと感じました。

そもそも伝統とは?

今回と見学を通して、「伝統とは何か?」について考えさせてくれました。

昔からある形を代々受け継ぐこと、それが伝統だと思っていました。しかしそれは誤りでした。

形を長い年月引き継いでいく「伝承
伝承に伴い起きていく「時代の変化

変化する時代の中、かたち無き意志を受け継ぐ。そして、その時代を生きる職人がその時代にあった最先端の形を作り上げること。それが「伝統」である。玉川堂さんの鎚起銅器がそう教えてくれました。

玉川堂さんのホームページにもある通り、まさに【時を打つ】これが200年以上経ってもなお、今も受け継がれる「玉川堂の伝統」だと感じました。

皆さんぜひ見学へ!!

玉川堂さんでは、鎚起銅器の作業工程が目の前で観れる見学を実施しています!
(見学については玉川堂さんのホームページをご覧になってください🙇‍♂️新型コロナ対応についても書いてあります。)

【無形文化財】に選ばれている鎚起銅器、【伝統工芸】を受け継ぐ職人、【登録有形文化財】に指定されている歴史ある建物。
世代、性別、国籍等問わず、体感してほしいです。
「燕市に縁がない」なんていう方も、僕的には大歓迎です😊笑

僕の大好きな燕市にぜひ足を運んでみてください!
そしてその時はぜひ玉川堂さんへ!!

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玉川堂について深く知りたい方、見学をご希望の方↓↓↓

株式会社玉川堂ホームページ

https://www.gyokusendo.com



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