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冷凍庫から帰ってきた話

こんにちは。はじめまして。

5月27日、インテルはセリエA最終節で見事(なんとか?)4位をキープし、来季のチャンピオンズリーグ出場権を確保しました。私も試合を見終わってから少し寝たあと、とにかくハァーヨカッタヨカッタと満足しながら出かける準備をしていました。

その時です。

突然、メールが届きました。

Twitter「ご利用のアカウントが凍結されました

私「ふぁ?!」

どうやら私のツイートが著作権侵害の報告をされたため、凍結されたようでした。同時に英語でのメールもきました。そこには報告を受けたツイートのURLが付されていました。

正直「ああ、このツイートか」という感じでした。その時の私↓

嘘です。この時はもうちょっとびっくりしてました。

タイムラインはその時点から更新されなくなり、フォローフォロワー数がともに0になり、検索機能以外の機能が使えなくなりました。普通に凍結しました。

今回は私のアカウントが凍結してから復活するまでをちょっと書いてみたいと思います。その過程で、とある方に色々とアドバイスを頂いたのでそれも合わせて少し紹介したいと思います。

なぜ凍結したか

まあ上の通りなんですが、調べてみるとTwitterにも段階があるみたいです。初めて報告を受けた時は「警告」を受けます。で、アカウントがロックされるとかで一時的に使えなくなります。ただこれは該当のツイートを消して電話番号を入力することで解決するみたいです。また、凍結も初回はソフトなもので、これも1日か2日、早ければその日にも解除されるらしいです(これを警告凍結とか言うみたい)。で、違反が2回目だか3回目だかで本凍結ということになります。今回のわたしが、多分それです。

ロックねぇ…思い返せば確かにそんなことがありましたなあという感じです(汗)

警告凍結は…正直あまり覚えてません。まぁしてたんでしょう(雑)。

ただ確かに「これが最後の警告です」というのが過去に来てた覚えはあります。その時は「動画をツイートする」というやつ(下に作成者〇〇ってでるやつ)のツイートが報告を受けており、自分の中で「ほんまにこれも報告対象なのかいな」という思いがあり、あまり重要視していなかったことは否めません。
とはいえその後は結構気をつけてたつもりでした。おそらく試合のタグで検索されたんだろうなということも予想してたので、動画ツイートをする時はタグ無しで、とかを意識してたつもりでしたが、まあインテルがCL権を決めて気分が良かったんでしょうね。がっつり試合タグ付きで件のツイートをしてしまってました。それが検索に引っかかって報告され、初めてじゃないので即凍結!ということ。

最初に来た日本語メールの続きです。

ググってみても「異議申し立てをしてみよう」云々ばっかり出てくるので、私もそうしようと思ってそうすることにしました。しかも撤回してもらうの、パッと見、面倒くさそうやし。

※参考までに、ググったサイトのURLです↓



というわけで、とりあえず専用のフォームから異議申し立てしてみました。Twitterのヘルプから入れます。こんな感じのページ。

これは凍結解除後に撮ったスクショなので、こんなこと書いてます。まずはwebページのほうから凍結されたアカウントにログインしました。下に氏名やアカウントID、メールアドレス、問題の詳細等を書く欄があったので埋めていきます。「問題の詳細」は具体的に書いたらいいみたいだったので詳し目に書きました。

ただ異議申し立てはあくまでも「明らかに身に覚えのない凍結処置」に対してのものです。今回の私は普通に身に覚えがあります(笑)(いや笑ってる場合ではない)。その辺は苦しい言い訳っぽくなりましたが、とにかく確信犯ではなかったのだ、解除してください、というようなことを書いて送ってみました。すぐに自動返信が返ってきました。

しばらくして再び連絡が来ました。

最初に来たやつと文面、一緒でした。おい!

ちゃんと手動で送ってますよ〜ということを知らせるために、来たメールにも返信しましょう、みたいなことがネットに書いてあったのを思い出して、返信してみました。出来るだけ低姿勢で、お願いする感じです。

それに対する返信が来ました。

一緒やないかい!おい!!!

この辺りで、おそらくこれでは無理だろうなということを若干察し始めてます。

数日経って、もう一回異議申し立てを書いて送ってみました。以降の流れは上と全く同じでした。もはや同じ返信しか来ないんですよね。正直、詰んだ感しかありません。

アドバイスを頂く、の巻

諦めるかぁ、となっていました。いたんですが、一応誰かこういう系に詳しそうな方に相談してみよう、何かいいこと聞けるかも、と思って偏見と独断で、とある方(Twitterユーザーさん)を頼ってみることにしました。

ネットに強い人……。

そうです、唐さwa (はいはい)

ここでは甘木さん(仮名)としておきます。とりあえず一つアカウントを作り、甘木氏をフォローしてDMを送りました。幸い、程なく連絡が来ました。来たメール等を見せると、やはり異議申し立てはキツいとのこと。報告されたことも私がツイートしたことも事実ですしね。Twitterからの返信内容が全て同じであったことも伝えると、そもそも復活が結構厳しいんじゃないかという見立てでした。私も同感でした。ということで、望み薄ですが撤回要求を報告元に送ってみては?と言われました。最初に来たメールのうち英語で来たメールには、報告した側のメールアドレスが載っているんですね。不安だったので一応そのメールも見せたところ、ここに送ればいいと思う、ただこれで個人情報からいろいろ面倒なことになる可能性もあるよ、とは言われました。たかが趣味アカウントにそこまでする必要もなくね?という感じですね。
ただまあ、物は試しなので送ってみることにしました。自分で英語考えるのがダルかったので速攻でGoogle翻訳アプリ様を落として、あとはコピー&ペーストの連続です(最後に手直しはしましたが)。

ここで、最初に来た「英語のメール」というのを少し紹介します。日本語のより長々としたもので、大きく前半と後半に分かれていました。前半部分は日本語のメールとほぼ同内容のことが書かれていました。後半に書かれていたのは、かいつまんで書くと
・セリエAは著作物を無許可で使っているという報告を受けた
・以下のものは使用できるやつである(セリエAオフィシャルの各試合に関するURLが並べられる)
・次の場所で著作権侵害の行為が見つかった(報告されたと思しきツイートのリンクがたくさん貼られる)←20〜30個ぐらいは貼られてました。
・私達はセリエAに代わって動く権限がある
・会社名とメアド

スクショの一部↓

こんな感じでずっと続いてました。Google翻訳様あざす。このLEAKIDさんという会社?団体?はどうやら反著作権違反専門家、あるいは海賊版対策企業らしく、ニュアンス的にセリエA側がこの会社に著作権違反してるやつの摘発みたいなことを委託してるんかな、という印象でした。本社はおフランスの花の都パリにあるっぽいです(どうでもいい)。

で、ここに「私のツイートへの報告を撤回して下さい」という内容のメールを送ることにしました。

甘木氏曰く

「撤回申請及び解除の手順としてはこれを見る限り、[報告者に直接コンタクト→報告者に撤回をお願いする→それを飲んだ報告者がTwitter社(copyright@twitter.com)へ撤回の旨を伝える→Twitter社が精査→解除 ]なので、送り先はここで言う LEAKID でいいと思います。
Twitter社へのメールだけなら実は日本語でも大丈夫(英語で作られた異議申し立て受付ページに対して日本語のメールだけで送って解除される例もあるくらい)なんですが、今回は違うし、英語で文章作っておいて、心配なら念のために同じ意味の日本語文を記載しておいてもいいんじゃないですか?別に英語の入試でもビジネスのメールでもなく、この形式で点数や心象がどうこうする類ではないので、それに関しては気にせずとにかく意味と意志が通るようにこれくらいやってもいいと思います。」

なるほど。ということでこの通りにメールを作成し(Google翻訳様は凄い)、甘木氏にも一応見てもらって送信しました。送った内容は、大体以下のようなものです。

・そちら様の報告によりアカウントが凍結した(ツイートのURLも一緒に貼っとく)
・撤回して下さいお願いします何でもしますから
・間違えて投稿してしまったンゴ
・海より深く反省している
・とにかくお願いします
・アカウントIDとかメアドとか諸々
・報告を撤回する旨をこのツイートのURLと一緒にTwitter社の方に送って下さい、よろしくお願いします!

大体こんな感じ。これを送ったのが確か土曜日です。

日曜日。返信なし。

月曜午前。返信なし。この件のこと半分忘れかかってました。

月曜午後。やっぱ音沙汰なし。しかし私は偏差値5ぐらいの頭で必死に考えました。「奴ら土日は休んでてメール見てへんかもしれん」(シンプルなアホ)

そこで、「連絡ないから再度送ります!」と書いて図々しくもほぼ同内容のメールをもう一回送りつけました。

するとです。すぐに返信が来ました。

おお!となりました。再度送ったのが15時16分だったので、本当にすぐです。やればできるやん。(クソ上から目線)
ちょっとドキドキしながら待つことにしました。まあすぐ答え送るって言うてはるし。わたし待〜つ〜わっ…

2時間後ぐらいに、気づいたら連絡が来ていました。

要するに、「拝啓  たった今Twitterにそのツイートの撤回要求送りました。敬具」という内容です。

早すぎやろ、しかもアッサリしすぎやろ。

この頃には既に私は甘木氏に逐一報告するマンと化していたので、この件もすぐ送ります。甘木氏曰く

「少なくとも光は見えてきましたね。予想外の動きの早さですが(笑)」

いやほんと、早すぎでしょ。ちょっと拍子抜けしましたが、とりあえずTwitter社の方には送ってくれたみたいなのでありがとうございますというメールだけ返して、これはこのまま放置しておきました。

そして今日の朝、起きると未明にTwitter社から英語のメールが来ていました。

Google翻訳様によると、次のような内容でした。

こんにちは、DMCAの撤退を受けて、Takesownからのお知らせを受け取りました。次の場所にある素材へのアクセスを無効にすることをやめました。https://twitter.com/interista0421/status/1132749260129050624 (←報告されたツイート)
あなたのアカウントはこの削除による影響を受けていません。では。

さっそく甘木氏にも送ります。曰く

「回りくどい言い方をしてますが、『DMCA侵害を受けての削除通知(あるいは要請、依頼)による影響をもはや受けていない』ということでしょうね。つまりDMCAを侵害したコンテンツを削除して欲しいという依頼に対してTwitter社が応答した結果が今回のアカウント凍結であって、それの影響を受けていない=DMCA侵害の件がクリアされた=大元の理由が消えたため凍結解除。特に何も心配することはないと思います。」

とのこと。確かに該当ツイートの動画が見られるようになっていました。そして削除もできるように戻っていました。もちろんすぐ消しました。チキンなので。DM欄も通知も戻っていました。そしてタイムラインも復活しておりました(歓喜)。

甘木氏の方でも私のアカウントが正常なのを確認した、という連絡を貰いました。そして数時間経って、私の画面でもフォローフォロワー数も元に戻り、無事めでたく復活という運びになりました。
てっきりTwitter社から「凍結が解除されました」というような連絡が来るものと思っていたので、このように凍結が半ば「なかったこと」になったような処置は意外でしたが、とにかくハァーヨカッタヨカッタ、ということです。


今回、報告を受けた件について

今回私のアカウントが報告を受けた直接の理由は「DMCA侵害の報告を受けたから」ということなんですが、DMCAとはざっくり言うとアメリカでの著作権法という認識でいいと思います(多分)。

デジタルミレニアム著作権法(デジタルミレニアムちょさくけんほう、英: The Digital Millennium Copyright Act:DMCA)は、アメリカ合衆国で1998年10月に成立し、同月28日より施行された連邦法である。(Wikipediaより)

これがどうやら日本よりも結構厳しいらしく、海外系の動画では最近特に見張られているみたい。
甘木氏曰く

「平たく言えば『自分が著作権を持っていない著作物』を投稿する行為は大体の場合が違法アップロードになり得ます。ただ、著作権法違反っていうのは親告罪なので、著作者が訴えを起こさない限り、罪に問われることは『現状』『基本的に』ありません。ひとまず親告されたものだけを対象としている感じですね。裏を返せばそんなアップロードをしている人間なんて世の中にいくらでもいるので、いちいち罪に問うてられないということで半ば黙認のような形が取られているだけです。」
「今回のケースは海外からの削除要請+アメリカの著作権法DMCAに則ったものなので、日本における事情とはいくらか条件はことなりますが、大筋は一緒です。LEAKIDという権利関係者?の目にとまったことで削除要請(要するに報告)が起き、違法アップロードによるアカウント凍結という処分が下ったというのが今回の流れ。」
「結局一般的な犯罪行為と一緒で、バレなきゃ犯罪じゃないんです。見つかったからこそ(訴える側、あるいは報告する側もいろいろ面倒なんで、所詮アカウント凍結程度ですが)処分を受けたってだけで。ただし、海外のゴール動画をアップする系統の人が何回も凍結と新アカウント作成を繰り返していることからもわかるように、サッカーの世界では権利問題に厳しい監視が為されていると思った方がいいです。タグ検索はもちろん、例えばゴールした選手の名前、今回のすないんてるさんの例だと恐らく動画URLからの逆引きでたどり着かれてたのかもしれませんな。」

本当にその通りだと思いました。Twitterの世界で厳密に全ていちいち摘発なんてしてたらキリがないし不可能に近いですもん。だから「報告されなかったら勝ち」みたいなことになっちゃうんですね。
だったら作成者〇〇って出してツイートする機能、何のために実装されてんねんってなりますが、公式アカウントの動画とかなら問題ないんだと思います。確証はないですけどね。ただ、海外の一般アカウントが例えばメッシのゴールシーンをアップしてて、それをこの機能使って動画ツイートしたら、ワンチャン報告される可能性(リスク)はある、ということですかね。今回の私のように試合タグをつけたらかなりその可能性は高くなるでしょう。だから、甘木氏曰く

「どうしても動画ツイートしたいときは、あまりオススメはできませんけど、一旦手元にダウンロードしてから(リンク等周りとの繋がりを断った状態で)アップし、権利者がサーチできないであろう日本語のみで構成されたツイートでやるのは1つの防衛策ですよね。日本に違反報告をする人がいれば終わりですが、確率は格段に下がります。」

というのは一つ手としてはアリなのでしょうね。特にセリエAはこの辺のことに厳しくなってきてる印象があります。動画検索しても見られないこと多いですし。試合後なんてこればっかりの時がありますし↓

もし報告とかされたらめんどいなーって方はこのくらい用心するに越したことはないと思います。

この件を通して何が言いたいって、

面倒ごとになりたくないなら動画ツイートはできるだけしないほうがいい

に尽きますw
それか直接リツイート、或いは引用リツイートですね。これなら問題ないはず。

余談ですがテレビ画面をスマホで録画してアップするのも犯罪なんですよね、本当は。こないだテレビでやってました。まあでもみんなやってますもんね。

最後に

今回は報告元の会社さんが予想外に爆速で対応してくれたお陰でこんなもんで済みましたが、本来ならもっとかかる筈だし、或いは取り合ってもらえないかもしれません(特に、報告者が海外であれば英語でやり取りせなあかんし)。
私も以後、この部分は注意深く扱っていかなければなと思っています。今回はタグをうっかり付けたために起こったと考えるのが妥当ですが、だからといってじゃあタグつけなければいいやん、という訳でもないですし。厳密に考え出したら何もできなくなるので難しいところではありますが。
これからまた私が動画ツイートしてたら生温かい目で見といて下さい。

最後になりましたが甘木氏には本当に助けていただいたので改めてお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。アカウント名の紹介も考えたのですが、「拙者、名乗るほどの者ではござらん」とおっしゃって颯爽と去っていかれたので(惚れた)。


読んで下さってありがとうございました。

以上


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