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【対照的】セリエA24/25第2節インテルvsレッチェ レビュー

こんにちは!TORAです🐯

今回はセリエA第2節インテルvsレッチェのレビュー、ショート版です。

前回、「フルシーズンは難しい」と言っておきながら早速の方向転換。なるべくフルでやれるように、しっかりとボリュームを出す回と、ポイントを絞ってコンパクトにまとめる回で強弱をつけていこうかなと思います。今のところは笑。

●スターティング

ラウタロが内転筋の緊張でベンチ外に。深刻なものではなく、次節の復帰を目指します。

●エネルギーは未だ戻らず

インテルは開始わずか5分で先制。

バストーニとのパス交換でやや落ち気味だったムヒタリアンのフィードが、入れ替わって最終ラインの背後に抜け出したチャルハノールに通り、一気にフィニッシュ局面へ。

チャルハノールのクロスは引っかかるも、セカンドを回収したディマルコのクロスをタレミがすらし、対岸のダルミアンがヘディングを冷静にコントロールしました。新加入の99番は早速アシストの数字が付き、ジュゼッペ・メアッツァでの初デートは見事に成功。

幸先良く先制したものの、以降はレッチェの非保持攻略に苦戦。ボールは握るし、フィニッシュの芽も生まれますが、確度の高さには昇華せず

前節アタランタに0-4と惨殺されたアウェイチーム、流石に立て直してきました。設計を見ていきましょう。

非保持は5-2-3がベース

可変型です。右WGドルグが右WB化して5バックを構成。トップ下のラフィアが右にスライドし、前線に3枚を残します。

チャルハノールにはボールホルダーへのプレスに連動して他の前線がガード。主にCFクルストヴィッチが担当、と思いきやそんなことはなく、流れの中で距離が近い人が監視役に

単純にCFが付くわけではない

インテルは焦らずにやり直しで左右CBに振り、出発点とします。

先制点もあり、そもそもストロングでもあり。インテルはやはり左から攻める濃度が高めでしたが、立ちはだかったのが右WBと化したドルグ

しっかりと前に出て潰せるドルグ

先ほど「5バックを構成」と表現しましたが、深掘り表現をするならば『4バック+1』。60%を超えるポゼッションを許してもベタ引きせず、矢印を前方向に出足鋭くディマルコらに襲い掛かりました。

バストーニが得意で特異な攻め上がりをしてカオスを引き起こそうとしたり、中盤が開いたりしても、そこも抑えれる力強さと再現性アリ

同サイドにラマダニがいたこともめちゃくちゃ大きかったですね。今更だけど改めて。あのヒュルマンドの代わりに彼を取ってきたディール、クリティカル過ぎるでしょ。

圧倒的な量で局地に「+1」支援

この際、最終ラインのスライドも見事でしたが、中でもガッロの絞りがGOOD。大外のダルミアンもスキャンしつつも、ここぞでは最も危険な中央をしっかりと防衛。37:00〜のシーンで、タレミのマイナスをクリアしたカバーリングは天晴れでしたね。

とまぁ、レッチェの非保持は練度も良かったですが、それ以上に大きかったのはエネルギー差。「まだまだコンディションが上がっていない」。インテリスタとしては確信を持って言えますね。

下図はセリエA公式の走行距離データ。定量的に見てもレッチェに分があるように見えます。ラマダニはやっぱ走ってるし、ドルグは量だけじゃなく質(最高速度)も確認できます。

セリエA公式より引用

●対照的

後半にテュラムのパッシブスキルである「PK誘発」と「確信が早過ぎる」が発動し、2-0とリードを広げてホイッスルを迎えたインテル。

全体的にエネルギー負けは否めませんが、ゆえにそこでは戦わず、点ではなく面をコントロールしての勝利。これぞ、王者。

前節は王者らしからぬミスとコントロール不足で躓いたので対照的。即改善、素晴らしいですね!

とはいえ、欲を言えば後一点欲しかったのが僕の本音。

後半は流石にドルグも脳が焼け焦げた感がありましたし、それ以上に、PKを与えてしまったことを抜きにしてもCBガスパールが大分怪しかったので笑、もっとシンプルに裏抜けなどダイレクトアタックにトライして欲しかったと見ていました。

まぁ、この辺の殺傷力もまたコンディションとともに戻ってくるでしょうが、次節はアタランタ。これまた即改善を求めたいところです。頑張ろう。

何はともあれ、シーズン初ホーム!シーズン初勝利!!セリエA開幕!!!

インテル戦士たちよ、本当にお疲れ様でした!

以上!最後までご覧いただきましてありがとうございました🐯

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