自分の行動で築く信頼。だから、キャリアも子育ても私らしく前進できる。
今回お話を伺ったのは、戦略コンサルティング事業本部コンサルティング部に所属する臼倉さえこさんです。
これまでに複数の企業で、食品・飲料業界に長く携わってきた臼倉さん。現在はインテグレートで、食品や化粧品など多岐にわたるクライアントの課題解決に取り組んでいます。
これまでのキャリアを通じて培った知識と経験をどう活かしているのか、そしてインテグレートでのやりがいや子育てとの両立についてお話を伺いました。
築いてきたキャリアを再構築し、専門性を高めるステージへ
-臼倉さんはこれまでに数社にわたり、仕事を経験されてきたと思います。これまでの経歴をご紹介いただけますでしょうか。
新卒では、酒類を専門に扱う卸会社に入社しました。日本酒や本格焼酎、ワインを取り扱っていて、もともとワインに興味があったこともあってこの業界に入りました。営業として百貨店や業務用市販店を担当をしながら、日本各地の蔵元さんやワイナリーの方とお話したり、実際現地を訪問したりする機会も多く、とても勉強になりました。 商品に込められた作り手の思いや背景に触れ、そのストーリーを伝えることにとても魅力を感じていましたね。
その後、外食産業に転職しました。商品本部に所属し、おもに居酒屋業態会社で、飲料のメニュー開発や商品開発をしました。店舗とも密に連携をとりながら、レジのシステム登録などシステム面でもサポートをしていました。しかし、産休・育休から復帰後、私は本部勤務で昼間の業務が中心ではあるものの、店舗の営業は夜がメインです。小さな子どもがいるため早めの退社が必要となり、以前のような仕事への取り組みができないことにジレンマを感じました。
そこで、次に転職したのが飲料メーカーで、飲料の商品企画として、ブランディングから商品開発、プロモーションまで一気通貫で担当しました。
-食品業界で幅広い経験がある臼倉さんが、なぜインテグレートへの転職を考えたのでしょうか?
20年以上食品業界に携わってきて、幅広い分野を経験しました。その中で、次第に「これまで培ってきた自分の専門性をもっと磨きたい」と考えるようになり、そのためにはどのような行動をとればよいかを考えることが増えました。後輩に活躍の場を作ってあげる機会も増えてきて、自分のキャリアを振り返る時期に差し掛かっていました。
これまで飲料メーカーでさまざまな商品を立ち上げる機会も多く、売れる売れない、いろいろな経験を積みました。その中で、売れるもの、生活者に受け入れられやすいものの傾向がいくつか見えてきました。でも、それを明確に言語化したり、体系化したりすることができていない自分に気づいたんです。これまでの経験を活かし、新しいモノ・コトを生み出すときのポイントを体系化できないか、再現性を持たせることができないかと考えるようになりました。そのためにさまざまなセミナーを受講したり、参考書籍を読んだりなど独自で勉強をしていました。
そんな時に、エージェントからインテグレートを紹介されたんです。
-インテグレートへの入社の決め手は何だったのでしょうか。
インテグレートには、『サイエンスに基づいた視点』と『顧客視点』の両方から戦略を考えられる強みがあり、そこにとても惹かれましたね。さらに、ウェルビーイングという人間の幸せに視点を置いたアプローチも、独自性があって魅力的だと感じました。
私が悩んでいた「専門性」という部分においても、今まで経験してきたことを体系化して、再現性のある戦略を作り出せる環境がインテグレートにはあると感じ、自分の専門性を見極めさらに高めていけると思いました。
また、子どもがいて時間的な制約がある中でも、その状況を受け入れてくれる柔軟な環境があったことも、大きな決め手となりました。
作り手の思いを理解し、幅広い戦略でその未来を広げる
-入社したらやりたいと思っていたことはありますか?
入社前から思っていたことですが、今でも強くやりたいと感じているのは、自分がこれまで携わってきた商品企画やブランディング、マーケティングの経験を活かして、新しいモノやコトを生み出そうする方々のサポートすることです。
これまで自分が「生み出す側」にいたときに、専門的な知見や第三者ならではの視点などが足りないと感じることがあり、「伴走して支えてくれる存在がいたら、もっとスムーズに進むのではないか」と思うことが多くありました。そうした背景もあり、今は作り手の気持ちを理解し、一緒に歩みながらサポートできる仕事がしたいと思っています。
-実際にインテグレートに入社して、前職の仕事内容と大きく違うと感じる点はありますか?
そうですね、前職までは自分が課題を解決する側であることが多かったのですが、今は、お客様が抱える課題の解決をサポートする役割を担い、最終的に実行するのはお客様自身です。この立場の変化が一番大きいですね。
お客様の真の課題はどこか、目指すゴールはどこか、そのためには何をすればよいか、をインテグレートならではの生活者視点と知見をもって紐解いていくのですが、いきなり結論に到達するわけではありません。さまざまなエビデンスとともに、お客様と対話し、一緒にゴールを見つけていく、そこに重きを置いています。
商品開発に携わることもあれば、研究方針や新規事業戦略の検討など、そのプロジェクトによって、領域が全く異なってきます。大きな事業戦略に関わる機会をいただくこともあります。どのプロジェクトもお客様の意思決定に関わることになるので、非常に責任の重い、しかしとてもやりがいのあるお仕事をさせていただいています。
信頼される人になれるよう「情報共有と即レス」を心がけて
-ここからは、臼倉さんに子育てと仕事の両立について伺いました。転職を迷っている女性にとって、子育てをしながら働くことに不安を抱えている方も多いかもしれません。そんな中、臼倉さんはどのように工夫されているのか、そしてインテグレートでの働き方や環境についてお聞きしたいと思います。
子育てをしながら仕事をするうえで、苦労されていることや心掛けていることはありますか?
子育てと仕事を両立するうえで、常に心掛けているのは、自分の状況をしっかりと周囲に共有することです。また、反応の早さはとても大切だと感じています。入社前から意識していたことですが、子どもの対応で早めに退社することが多いので、限られた時間の中でも、チームメンバーとの目線合わせや意思疎通ができるよう、仕事の進捗は早めに共有し、完成させる前に方向性を確認することを心がけています。
また、メールやチャットが来た時なども、早めに返すことを意識しています。もちろん、完璧にできてはいませんが、「この人はちゃんと見てくれている」という印象を持ってもらえるように気をつけています。
子どもの都合でイレギュラーが発生することが多い立場だからこそ、一緒に働く仲間に信頼してもらえるように努力する必要があると考えています。プロジェクトはメンバーみんなで進めていくものです。人とのつながりを大切にし、信頼足りうる人であろうという意識は常に持っていたいですね。
-インテグレートで働きやすいと感じられる点はどんなことですか?
インテグレートでは、役員やリーダー陣も含め、全員のスケジュールが把握できるため、ミーティングなどの日程調整も早いですし、仕事と自分の予定をうまく調整しやすい環境で非常に助かっています。
たとえば、子どもの都合で夕方5時に退社しなければならない時や、急にお休みを取らなければいけない時も、早めに予定を共有し、仕事の進め方などをチームメンバーとすり合わせすることで、業務に支障が出ないように対応することができます。
実際、入社した当初は、子どもたちの卒業や入学など生活のフェーズが大きく変わる時期でしたが、そういった対応や周りのサポートがあったからこそ乗り切れたと思います。私の状況を理解して受け入れてくれる環境には本当に感謝しています。
また、子育てというとどうしても「女性の問題」と捉えられがちですが、インテグレートでは男性社員も子育てに積極的に関わっている方が多いので、この日は5時には退社、などの予定も事前に共有しています。もちろん、お子さんがいるいないに関わらず、プライベートの予定でここは仕事が入れられない!という予定を事前に共有することで、業務に支障がないようにスケジュール調整する、という文化があり、私にとっては非常にありがたい環境です。
子どものいる女性だけに限られたサポートではなく、会社全体で個人の事情を理解し支え合える環境が整っている点が素晴らしいと思います。
伴走しながら、共に未来を創るパートナーに
-子育てと仕事を両立させながら、信頼を得るための努力を惜しまない姿勢が素敵です。インテグレートの柔軟なサポート環境も、臼倉さんのキャリアを後押ししてくれていますね。最後に、今後インテグレートで成し遂げたいことは何ですか?
お客様にとって、「ぜひこの人に伴走してもらいたい」と思っていただけるような存在になりたいです。新しいものや事業を生み出すことは本当に大変で、時には担当者の皆さんが壁にぶつかることも多いと思います。そのような時にこそ、お客様と一緒になって悩み解決し、一緒になってつくり上げる、そんなご支援ができるパートナーを目指しています。
インテグレートの柔軟なサポート環境の中で、信頼を築きながら、お客様に寄り添い、共に新たな価値を創造していく存在でありたいと考えています。