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つくった同人誌のこと #2022 #2023

はじめまして。印田と申します。
2022年の春頃の話です。十数年ぶりに二次創作に戻ってきて、楽しくて楽しくて仕方がなくて、いくつもお話を書く生活が続いていました。
そして同年秋。お仲間と話をしている中で、「自分の本を出してみたい!」と思いたちました。そこから自己流で調べたりより詳しい方に教えてもらって、ようやく形にすることができたあの日の感動を今も覚えています。
いくつか並べてみると「やっぱり形にしてよかったなぁ」と思いますし、自分自身のためにも、作った本についての詳細をここに残しておきたいと思います。

ちなみにですが私は全てのデータをiPhoneのみで作っています。パソコン未使用です。
原稿も表紙データも扉も全て。意外となんとかなる。


※私の場合ですが、英語タイトルは短編集または再録、日本語タイトルは書き下ろし、という分け方をしています。

重なる


全体的に左にずれている

2022/11 発行
A6 / 72p / 無線綴じ
コート紙1マット四六判90kg
書籍用紙汎用色
製本直送.comさん

スマホでできる、小説同人誌の作り方を調べてそのまま入稿のやり方まで書いてくださっている記事を参考に、製本直送さんで初めての本を作りました。マット加工もグロス加工も見た中で、やっぱりマット一択だなと。(手違いで一部グロスのものもありますが)
日々が積み重なる様子を水彩画で表したくて、このような表紙にしました。(裏の英字の綴りを間違えまくっているので恥ずかしくて見せられません…)

不慣れな中作った表紙が見事にずれていますが、今ではいい思い出です。

Our everyday


どシンプル

2023/1発行
A6 / 18p / 中綴じ
コート紙1マット四六判90kg
書籍用紙汎用色
製本直送.comさん

短い文章をひたすら書いていたので、それの再録として発行したものでした。
重なるもそうなんですが青を使いたくて、青ベースの画像ばかり探してましたね…
余白とかを一切気にせずにこれもまた試行錯誤しながら作ったので、今見ると読みにくいなぁなどと思ったり。

余白がほぼない

画像めいっぱい、文章もめいっぱい。
今後の参考にはなりますね。

Heroes Recollections


油絵がかわいい

2023/3発行
A6 / 218p / 無線綴じ
ジャガードGA_スノーホワイト_170K/マットPP
淡クリームキンマリ_70K
スターブックスさん

英雄たちのお話なので、ビタミンカラーのイラストを表紙にしました。
個人的な話ですが指紋がつくような本はどうしても気になってしまうタチでして…。今回使用した細かな凹凸のあるこの紙は全くそれが気にならず、自分好みの手触りの本が出来たなぁと思っています。

Villains Recollections


どろどろ混ざる

2023/3発行
A6 / 112p / 無線綴じ
キュリアスIR_パール_206.5K/マットPP
淡クリームキンマリ_70K
スターブックスさん

青白く光る綺麗な紙なのですが、使用したこのマーブルの画像が紫っぽいこととマットPPを選んだからか、その青白さがあまり生かされなかったなぁと感じています。悪役たちの話を集めたものなのでどろどろと悪の色が混ざったような画像を選びました。

同時発行しました

オンイベに合わせて発行したものでした。並べると対比できてとてもかわいい。お気に入りの二冊です。

ふたりで誓いを交わすなら


ひたすらに淡く

2023/6発行
A6 / 48p / 無線綴じ
コート紙1マット四六判90kg
書籍用紙クリーム色
製本直送.comさん

初のリアイベに合わせて発行した薄〜〜〜い本です。イベント名がジューンブライドだったので、せっかくだからと婚姻届の話を書きました。滲む視界と涙をのせて、本の内容に添ったイラストを選んでいます。次にまた涙のイラストを使う時は、ぷっくりとした加工をしてみるのもいいかもしれない。

わたしとあなたの夏やすみ


やっぱり青

2023/8発行
A6 / 86p / 無線綴じ
ペルーラ スノーホワイト・180kg/マットPP
書籍用紙72.5kg
ちょ古っ都製本工房さん

キャラの誕生日記念に書いたもので、世間的にも夏休み真っ只中だったため二人で過ごす休暇のお話にしました。美しい思い出をオーロラがかったイラストでイメージ。
この本だけフォントサイズを9ptくらいにしたと思うのですが、違和感がすごかったです。大きすぎるのも違うな…と個人的には思いました。8.5くらいがちょうどいい。

君がここにいるから


淡いピンクの本

2023/12発行
A6 / 84p / 無線綴じ
新・星物語_マーガレット_180K/マットPP
淡クリームキンマリ_70K
遊び紙 グッピーラップ_ピンク_75.5
スターブックスさん

ざらざらめの紙に、掠れて綺麗なピンク色。キャラの着ていた服に合わせてピンクの本が作りたくて、遊び紙も薄いピンクです。扉が透けてハートマークが消えるところも気に入っています。

グッピーラップは透け感もありふわふわさらさら

紙にきらきらとした繊維が練り込まれているので、ちょっぴり切ないけれどいちゃいちゃ多めのお話のイメージに合っているように思います。淡い色とからきらきらが好き。

再販時は箔押しにチャレンジしてみたくて、別の印刷所さんで頼んだのですがそちらは割愛します。

SuperHappyWhiteSoda


ホワイトソーダのパッケージをイメージ

2023/12発行
A6 / 140p / 無線綴じ
ミランダ_スノーホワイト_170K/マットPP
淡クリームキンマリ_70K
スターブックスさん

爽やかなホワイトソーダみたいな、幸せな話を詰め込んだ短編集でした。炭酸を表したくてミランダのきらきらガラスフレークの紙を選んだのですが、マットPPにしたためかいまいち目立たず…あと、表紙も裏もシンプルにしすぎました。

めくるとフレークがきらきら

このきらきらは唯一無二ですよね。上品なきらきら。
紙もざらざらとは言いませんがべたつかない紙質なので、選んだよかったなと思っています。

まとめ

こうしてまとめてみると、好きなテイストが顕著になるものですね。データ作りにも慣れてきたので、今年は白版や箔押しのデータを作成したり、ステッカーやポストカードなどのグッズ系にチャレンジしています。
2024年は既に一冊発行していますが、今後出す本は一冊一冊にしっかりとしたコンセプトやテーマを設けて、練り固めて作っていきたいなと思っています。またまとめた際には見ていただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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