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Gibson SGの魅力:不滅のサウンドとデザイン

エレクトリックギターの世界において、Gibson SGはその独特なデザインとパワフルなサウンドで一際目立つ存在です。

1961年の登場以来、多くの伝説的なギタリストたちに愛され続けてきたこのギターは、ロックからポップ、ハードロックまで幅広いジャンルで活躍しています。

この記事では、Gibson SGの歴史、特徴、代表的なモデル、有名な使用ギタリスト、そして購入アドバイスとメンテナンス方法について詳しく解説します。

Gibson SGの魅力を存分に感じて、あなた自身の音楽ライフに取り入れてみてください。


1. Gibson SGの概要

1-1. Gibson SGの歴史

Gibson SGは、エレクトリックギターの中でも特に有名で、ユニークな歴史を持つモデルです。その歴史は、Gibson Les Paulモデルに始まります。1952年に初登場したLes Paulは、当時のギタリストたちに支持されました。しかし、1960年代に入ると、Gibsonは新しいデザインのギターを求められるようになりました。

1961年、GibsonはLes Paulの後継機としてSGを発表しました。SGは「Solid Guitar」の略で、その名の通りソリッドなボディと特徴的なデザインを持っています。当初は「Les Paul SG」として販売されましたが、Les Paul本人がこの新しいデザインを気に入らなかったため、1963年には「SG」という名前で正式に発売されることになりました​​​​。

1980年代になると、Gibsonは1961年モデルの再生産を開始しました。1986年には「SG '61 Reissue」というモデルが製造開始され、オリジナルに忠実なデザインで多くのギタリストに再び支持されるようになりました​​​​。

1-2. Gibson SGの特徴

Gibson SGの特徴は、そのデザインと構造にあります。SGは「Solid Guitar」の略称で、以下のような特徴を持っています​​​​。

・ダブルカッタウェイデザイン
これはSGの最も特徴的な部分で、ハイフレットへのアクセスを容易にするためのデザインです。このデザインにより、ギタリストはソロ演奏時や高音域のプレイをストレスなく行うことができます​​。

・軽量なマホガニーボディ
SGは軽量なマホガニーボディを採用しており、これにより長時間の演奏でも疲れにくくなっています。この軽量から肩こりを防ぐためにSGを選ぶギタリストも存在します。

・22フレット仕様
通常のエレキギターよりも多い22フレットを持ち、幅広い音域をカバーすることができます​​。

・チューン・O・マチックブリッジとストップバー、またはビブラートのテールピース
これにより、安定したチューニングと演奏性を提供します​​。SGはそのデザインと機能性から、多くのギタリストに愛され続けているモデルです。その独特のデザインと音質は、多くの音楽ジャンルに対応できるため、プロからアマチュアまで幅広く支持されています。


以上がGibson SGの概要です。次の章では、代表的なSGモデルについて詳しく解説します。

2. 代表的なSGモデル

Gibson SGは、多くの異なるモデルが存在し、それぞれが異なる特徴と魅力を持っています。ここでは、代表的なSGモデルについて詳しく見ていきます。

2-1. SG Standard

SG Standardは、Gibson SGの中で最も一般的で人気のあるモデルの一つです。このモデルは、軽量で扱いやすいマホガニーボディを持ち、滑らかな演奏感を提供するローズウッド指板を備えています。さらに、2つのハムバッカーピックアップを搭載しており、パワフルなサウンドを生み出します。

このモデルは1961年から生産が続けられており、その歴史と品質から、多くのギタリストに愛され、幅広い音楽ジャンルで使用されています。特にロックやハードロックでその真価を発揮します。

2-2. SG Special

SG Specialは、SG Standardに比べてシンプルで手頃な価格が特徴のモデルです。P-90ピックアップを2基搭載しており、シングルコイルピックアップならではのクリアで明るいトーンを提供します。また、ドットインレイのシンプルなデザインの指板と、ラップアラウンドブリッジテールピースにより、簡単にセットアップが可能です。SG Specialは、そのシンプルなデザインと高い演奏性から、多くのギタリストに支持されています。

2-3. SG Custom

SG Customは、高級感あふれる仕様と豊かなサウンドが特徴のモデルです。このモデルは、エボニー指板を採用しており、高級感のある滑らかな演奏感を提供します。さらに、ゴールドハードウェアを装備しており、美しい外観を持っています。3つのハムバッカーピックアップを搭載しているため、多彩な音作りが可能です。SG Customは、その見た目の美しさとサウンドの多様性から、プロフェッショナルなギタリストに特に人気があります。

2-4. SG Junior

SG Juniorは、初心者にもおすすめのシンプルなモデルです。このモデルは、P-90ピックアップを1基搭載しており、シンプルでありながらパワフルなトーンを提供します。また、シンプルなデザインであるため、初心者でも扱いやすくなっています。SG Juniorは、そのシンプルさと手頃な価格から、初心者ギタリストに最適なモデルです。

2-5. SG Modern

SG Modernは、現代のギタリストのニーズに応える最新のモデルです。このモデルは、美しい木目の外観を持つAAフレイムメイプルトップを採用しており、バーストバッカープロピックアップを搭載しているため、現代的で多彩なサウンドを提供します。また、24フレットネックを持ち、広い音域をカバーすることができます。SG Modernは、最新の技術とデザインを取り入れたモデルで、特にモダンな音楽ジャンルでの使用に適しています。


以上が代表的なSGモデルです。次の章では、SGのデザインと音質について詳しく解説します。

3. SGのデザインと音質

Gibson SGは、その独特のデザインと多様な音質で知られています。この章では、SGのデザインと音質について詳しく解説します。

3-1. デザインと構造

Gibson SGのデザインは、他のギターとは一線を画す独特なものです。

・ダブルカッタウェイデザイン
SGの最も特徴的な部分は、そのダブルカッタウェイデザインです。ボディの両側にカッタウェイが施されており、このデザインによりハイフレットへのアクセスが非常に容易になります。この特性は、ソロパートや高音域のプレイをする際に特に役立ちます​​​​。

・軽量なマホガニーボディ
SGはマホガニーボディを採用しており、その軽量さが特徴です。他のギターと比べて非常に軽いため、長時間の演奏でも疲れにくいという利点があります。この軽量さは、肩こりを防ぐためにSGを選ぶギタリストが多い理由の一つでもあります​​​​。

・ベベルド・エッジ加工
SGのボディは、エッジ部分が斜めに削られるベベルド・エッジ加工が施されています。この加工により、見た目にも個性的で、美しいデザインが特徴です​​。

・22フレット仕様
SGは22フレット仕様で、幅広い音域をカバーすることができます。このフレット数の多さは、プレイヤーにさらなる表現の自由を提供します​​。

3-2. 音質と用途

SGの音質は、その多様性とパワフルさで知られています。

・中音域に厚みがあるトーン
SGは、マホガニーボディから生み出される中音域に厚みがあり、力強いトーンが特徴です。この音質は、ロックやハードロックに非常に適しています​​​​。

・多用途な音質
SGはパワフルなサウンドだけでなく、繊細なトーンも出すことができます。これにより、ハードロックだけでなく、ポップやカッティングが多い曲など、さまざまな音楽ジャンルで使用することができます​​​​。

・ギブソンの400番台ピックアップ
SGには、ギブソンの400番台ピックアップが使用されており、これによりパワフルなサウンドと良質な歪みが得られます。このピックアップは、クリーンな音色も得意としています​​​​。

・軽量で演奏しやすい
SGはその軽量さとデザインから、非常に演奏しやすいギターとして知られています。ハイフレットへのアクセスが容易であるため、ソロパートや高音域のプレイもストレスなく行うことができます​​。

SGのデザインと音質は、その見た目の美しさと機能性、そして多用途なサウンドにより、多くのギタリストに支持されています。軽量で演奏しやすく、幅広い音楽ジャンルに対応できるため、初心者からプロフェッショナルまで幅広い層に愛されているギターです。


以上がSGのデザインと音質の解説です。次の章では、有名なSG使用ギタリストについて詳しく解説します。

4. 有名なSG使用ギタリスト

Gibson SGは、その独特なデザインとパワフルなサウンドから、多くの有名ギタリストに愛用されています。この章では、国内外の著名なSG使用ギタリストについて紹介します。

・4-1. 海外の有名ギタリスト

・アンガス・ヤング(AC/DC)
アンガス・ヤングは、オーストラリアのロックバンドAC/DCのギタリストとして知られています。彼のエネルギッシュなステージパフォーマンスとともに、SGは彼のトレードマークとなっています。アンガス・ヤングは、シンプルでありながら強力なサウンドを持つSGの特徴を最大限に活かし、ロック界に多大な影響を与えました​​​​。

・トニー・アイオミ(ブラックサバス)
トニー・アイオミは、ブラックサバスのギタリストであり、ヘビーメタルのパイオニアとしても知られています。彼は特にSGを愛用しており、彼のシグネチャーモデルも存在します。アイオミの重厚でダークなサウンドは、SGの中音域に厚みのあるトーンと非常にマッチしています​​。

・エリック・クラプトン
エリック・クラプトンは、多くの音楽ジャンルで活躍する伝説的なギタリストです。彼は1960年代後半、クリーム時代にSGを使用し、独特の音色を奏でました。クラプトンのSGは、サイケデリックなペイントが施され、視覚的にも強い印象を残しています​​。

・ジョージ・ハリスン(ビートルズ)
ジョージ・ハリスンは、ビートルズのギタリストとして世界中に知られています。彼はSGを使って「Revolver」や「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」などのアルバムで重要なギターパートを演奏しました。ハリスンのSGは、クリーンでありながらリッチなトーンを提供しました​​。

・フランク・ザッパ
フランク・ザッパは、革新的なミュージシャンであり、彼の多様な音楽スタイルにSGを使用しました。ザッパはSGの多用途な音質を活かし、ロックからジャズ、エクスペリメンタルまで幅広いジャンルで活躍しました​​。

・カルロス・サンタナ
カルロス・サンタナは、ラテンロックの先駆者であり、彼の流れるようなギタープレイは世界中で評価されています。サンタナは一時期SGを使用し、そ
のサウンドは彼の独特なトーンに貢献しました​​。

4-2. 日本の有名ギタリスト

・福山雅治
福山雅治は、日本のシンガーソングライターであり俳優でもあります。彼はライブやレコーディングでSGを使用し、その多様な音色を活かした演奏を行っています​​。

・和田唱(TRICERATOPS)
和田唱は、日本のロックバンドTRICERATOPSのギタリスト兼ボーカリストです。彼のエネルギッシュなプレイスタイルとSGのパワフルなサウンドは、バンドの音楽に重要な役割を果たしています​​。

・ホリエアツシ(ストレイテナー)
ホリエアツシは、日本のロックバンドストレイテナーのギタリスト兼ボーカリストです。彼のクリーンでリッチなトーンを持つSGのサウンドは、バンドの特徴的な音楽スタイルに大きく貢献しています​​。

これらのギタリストたちは、SGの多様な音質と独特なデザインを最大限に活用し、各々の音楽スタイルにおいて大きな影響を与えています。


以上が有名なSG使用ギタリストの解説です。次の章では、Gibson SGのまとめと購入アドバイスについて詳しく解説します。

まとめ

Gibson SGは、その独特なデザインと多様な音質で、多くのギタリストに愛用されています。ここでは、Gibson SGの魅力を総括し、初めてのSG選びや保管・メンテナンスについてのアドバイスを提供します。

初めてのGibson SG選び

Gibson SGは、初心者からプロまで幅広いギタリストに対応するモデルが揃っています。初めてSGを購入する際には、以下のポイントに注意すると良いでしょう。

・初心者におすすめのエピフォンモデル
初心者には、GibsonのサブブランドであるエピフォンのSGモデルがおすすめです。エピフォンのSGは、Gibsonと同じデザインと多くの特徴を持ちながらも、価格が手頃で入手しやすいです。例えば、エピフォンSG SpecialやエピフォンSG Standardは、初めてのエレキギターとして最適です​​。

・予算に応じたおすすめモデル
SGは、様々な価格帯で提供されており、予算に応じて選ぶことができます。予算が限られている場合は、エピフォンSGやGibson SG Tributeなどが良い選択肢です。高級モデルを探している場合は、Gibson SG StandardやGibson SG Customなどが候補になります​​。

Gibson SGの保管とメンテナンス

Gibson SGを長く使うためには、適切な保管とメンテナンスが重要です。以下のポイントに注意して、大切なギターを良い状態に保ちましょう。

・長寿命のためのケアとメンテナンス
SGのメンテナンスには、定期的なクリーニングと調整が必要です。特に、ネックの反りやフレットの摩耗、ピックアップの高さ調整などは、定期的にチェックすることが重要です。また、弦を交換する際には、弦の張り具合やブ
リッジの調整も行うと良いでしょう​​​​。

・ケースとアクセサリーの重要性
SGを保管する際には、専用のハードケースやソフトケースを使用することをお勧めします。これにより、ギターを外部の衝撃から守り、湿度や温度の変化からも保護することができます。また、湿度調整剤をケース内に入れることで、木材の乾燥や湿気によるダメージを防ぐことができます​​。

・定期的なプロによるチェック
大切なギターを長く使い続けるためには、定期的にプロのリペアショップでチェックを受けることも重要です。特に、フレットのすり合わせや電装系のトラブルなどは、自分で対処するのが難しい場合がありますので、プロに任
せると安心です​​。

以上のポイントを押さえて、Gibson SGを長く愛用しましょう。適切なメンテナンスを行うことで、ギターの音質と演奏性を保ち続けることができます。


これまでGibson SGの歴史、特徴、代表的なモデル、有名な使用ギタリスト、そして購入アドバイスとメンテナンス方法について詳しく解説しました。

Gibson SGは、多くのギタリストに愛され続ける魅力的なギターです。ぜひ、あなた自身もその魅力を体験してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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