人馬一体

2020/12/29 火曜日 🌧

こんばんはアスカさん。

先週末に第65回有馬記念がありました。
今年の春頃から少しずつ競馬に興味を持ち始めたぼくにとっては、この一年を締めくくるグランプリとして、これまでのレースとはまた違った思い入れがありました。

有馬記念というレースは、春に行われる宝塚記念と同様にファン投票によって出走馬が決まります。野球でいうオールスターゲーム、音楽番組でいうところの紅白歌合戦のようなもので、その年に活躍した名馬たちが揃います。
ちなみに昨年の人気投票一位のアーモンドアイは、今年のジャパンカップで前人未到ならぬ、前馬未到のGⅠ9勝という偉業を遂げて惜しまれながらの引退でした。

牡馬牝馬ともに無敗の三冠馬が誕生するなど、他にも記録づくしの一年だった競馬会を締めくくる有馬記念2020。
今年の人気投票一位は宝塚記念も制したクロノジェネシスでした。
ぼくも今回投票した馬の一頭で、この一年見てきた中でも特に好きな馬でしたので、もちろん本命として応援していましたが、期待通りの走りで見事同一年での春秋グランプリ制覇を成し遂げてくれました。本当にかっこよかった。

ギャンブルとしての一面から手の出しづらかった競馬ですが、走るのは馬だけど、その一頭の走りのためには人々の計り知れない研究と知恵が重なっていることや、それらと無数のデータを踏まえていかに予想を組み立てるかといった、競技性を超えた奥の深さに魅了された一年でした。

ただ一つぼくが心残りなのは、結局一度も競馬場に足を運ぶことができなかったということです。
なので来年、コロナ禍から回復し入場制限が解除された暁には、是非とも生であの興奮を味わってみたいなと思います。



さて、尊敬する存在がどうしても肯定できないような言動を行った時に、自分は何を思い、どういう立場であるべきなのかって考えるだけでめちゃくちゃしんどいですよね。
単純にその作品が好きだったはずなのに、それすらも考え直してしまいそうになる。またそんな自分を嫌いになる。

有名なミュージシャンが、薬物所持により捕まった際には、一時的にストリーミングサービスからその人の曲が全て消されていましたが、ぼくは正直そんなのクソだと思いました。

スポーツ選手がドーピングを行って競技失格となるのは当然だと思いますが、芸術において平等も公平もルールもないはずなのに、すでに出来上がった作品の何にケチをつけるのかと。

音楽も映画も絵画も、権利としては製作者に帰属していますが、それを世に発信した時点で、それはもうその人だけのものではなくなる気がします。
ですから、問題を起こした本人が社会的に非難されることはあっても、それが作品に向けられることはあってはならないと思います。

もちろん被害者に対する配慮はあるべきですが、好きなものは自分で決めたですね。

安楽