夏祭りは中止です。なんて聞きたくなかったよ。

安楽くんへ

素敵な夏の思い出を聞かせてくれて、ありがとう。
光の筋が浮かび上がった朝靄の富士山が眼に浮かぶようで、なんだか厳かなきもち。

私の地元では、毎年開催されている大きな夏祭りが中止になることが決定しました。
地元のみんなにとって、夏の思い出になるはずの祭りが無いというのは、とっても寂しい気持ちです。
小さい頃、おじいちゃんに肩車してもらいながら見た大きな花火や、友だちと一緒に汗を流しながら踊った盆踊り。
(あの歌、今でもそらで歌えるの、ちょっと恥ずかしいな。)
初めてできた恋人と、手を繋ぐのも恥ずかしくて、人混みに紛れてしまわないようにギュっと掴んだ服の裾。
フラッシュバックするように、あの祭りの音や景色を思い出します。
中止は苦渋の決断でしょうが、耐え抜いた先にとびっきり華やかなパレードがあると信じて。

パレードといえば、今日からレインボープライドが始まりました。
LGBTQの祭典として浸透してきたイベントですが、今年はパレードは中止。
#おうちでプライド ということで、オンラインでトークショーなどが行われています。
視野が狭くなりがちな、こういう時こそ他者理解を忘れずにいたいな。

ニュースでいえば、東京の中高生の女性向けに作られたシェルターを、「数名で視察する」との約束だったにもかかわらず、10名を超えた男性たちが押しかけ、セクハラまでしたことについて、その中の１人である衆議院議員が謝罪するという出来事がありました。
こういった未曾有の事態において、行き場もなく力の弱い女性たちや子どもたちは傷つきやすい立場に置かれます。
だからこそシェルターが必要にもかかわらず、こんな事件が起きてしまい、本当に悔しさで胸がいっぱいです。
コロナが長引くにつれ、弱い立場の人々が窮地に立たされることも多くなってくるはずです。
自粛で、DVや家庭内暴力が増えたとの話もあります。
そういったところをサポートできるかどうか、今国が試されている時だと思います。
安楽くんはどう思う？

追伸:レインボープライドということで、それに関連したおすすめドラマを。
Netflix製作の「セックス・エデュケーション」というドラマなんだけど、性について悩める年頃の高校生たちが自分のセクシュアリティやセックスというコミュニケーション方法について学んでいく、恋愛青春モノです。
キャラクターがみんな個性的で、それぞれの人物背景に涙すること間違いなし！
お洒落なみんなの私服にも要注目です！

ツジアスカ