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『第1回未来へつなぐ金沢行動会議へつなぐ会議』議事録

SYABERIBA代表の内島です!以前、コチラの記事で発案した『未来へつなぐ金沢行動会議へつなぐ会議』の第1回を9/17に実施しましたので、議事録の形で記録を残しておきます。9/26に控える『未来へつなぐ金沢行動会議』にて、ぜひ今回出たアイデアを共有し、来年に繋げていきたいと思います。

第1回未来へつなぐ金沢行動会議へつなぐ会議 - YouTube - Google Chrome 2022_09_19 6_47_38
議論者の皆様

『第1回未来へつなぐ金沢行動会議へつなぐ会議』(2022年9月17日)
【参加人数】
5名(聴講1名含む)
【テーマ】
「10年後の金沢を考える」
10年後の金沢の姿に思いを馳せ、現状の問題点を整理する。
【内容】
問題点1 進路選択においてはびこる国立至上主義
金沢で実施した早慶合同説明会(2022年8月21日)にて、「慶應を第1志望と書くと進路調査票を受理して貰えなかった」というエピソードや「慶應に行きたいことを先生に伝えたら、慶應は田舎者が行っても馬鹿にされるだけだと言われた」という話が金沢の複数の高校生から聞かれた。より自由で柔軟な進路選択が出来るような環境があってほしい。1番のネックであると考えられる私立大学の学費の高さも、在学してみると成績要件さえ満たせば貰うことのできる給付奨学金が充実しており、自分自身はそれを貰うことで国立並みの学費で通えている。高校時代は学費の高さばかりに目が行きがちでそのような情報を知る機会が乏しいために、「学費の高さ」という観点だけで私立大学進学の道を完全に閉ざしてしまう、ないしはネガティブに捉えてしまうことが多いがこれはもったいないのではないか。金沢未来のまち創造館で自主オープンキャンパスを実施し、在学生しか分からない各校の魅力はもちろん、そのような奨学金情報を伝えられたらよいかもしれない。また、学生寮情報もあまり知られていない穴場もあるため、そういった情報の集約には価値があると思われる。10年後の金沢には、より多様な進路選択が出来る環境を!

問題点2政治と市民・政治と教育の遠い距離間
政治家と市民の間には実際そこまでの距離感はなく、困ったことがあれば市議さんにメールすれば普通に返信をもらえたり、場合によっては要望を議会に通してもらえたりするのにそんなことは出来ないと思っている人が少ない。また、政治教育について以前より自分は「選挙権なき政治参画」という言葉を掲げ、教育学会に登壇者として招待して頂いた際には、「学校の総合教育の中で生まれたアイデアや問題点の指摘を学校内でとどめるのではなく、その中でも核心をついたものや実現可能性のあるものに関しては市議会などに提出できる制度や市議会で参考人という形で発言できるようにする機会などを設ける仕組みを作りたい。選挙権がない段階でも政治参画は出来るような環境があれば、政治により関心を持つようになるのではないか」という発表させて頂いた。研究者受けは良かったが、現場の教育者の方からは「むしろそのような制度ができたら、自分たちが考えたアイデアや問題点の指摘が却下されるような形になった際には、挫折を感じる生徒がいるかもしれない。その場合は政治への不信感や無力感の形成を助長する結果となるのではないか」という意見もあった。個人的には、なぜそこまで失敗を回避させようとするのか正直意味が分からなかった。10年後の金沢には、選挙権なき政治参画が出来る仕組みを!

問題点3パートナーシップ宣誓制度の利用実態
金沢市では、2021年7月1日にパートナーシップ宣誓制度が施行された。制度の建付けとしては、同性婚希望者だけに限らず事実婚の方も利用できるようになっているが、このことはあまり周知されていない。事実、同性婚希望者と事実婚者が抱える問題には似たようなものが多く、パートナーシップ宣誓制度はそれらの問題を一部解消するものであるから事実婚者にとっても利益のあるものである。2022年8月末日時点で、この制度の利用者は10組。この中にどれだけの事実婚者が含まれているかは注目したい所である。10年後の金沢では、もっと多くの人にこの事実が知られているように!

問題点4 金沢の経済
金沢という場所は観光で持っている都市であることが、今回のコロナ禍で再認識された。また、学生がとても多く彼らからは社会人と比べて得られる税収が少ない。このような構造は現在財政難に直面している京都市と非常に似通っている構造であり、改善していかなければならない課題である。また、就職を機に県外に出る学生も多く、この部分も何か出来ることがあるかもしれない。10年後の金沢では、観光に頼り切らない経済を!

問題点5 放任的すぎる金沢学生大使制度
「金沢の文化を実際に体験したり、金沢の文化施設を実際に見て回ったりして、学生目線で感じた金沢の文化の魅力をSNS等で発信する」ということを目指す、金沢学生大使制度であるが、名ばかりの人がかなり多く、本当に有意義な制度になっているかは疑問。そもそも、学生大使同士が繋がれるグループのようなものもなければ、定期的な活動報告会もない。そのために、活動のモチベーション維持が困難になっているのではないか。また、SNSでの発信するのだから、プロにカメラ講座やSNS運用講座もあってもいいのでは?義務になるのも良くないが、現状は放任的すぎるために有意義な制度になっているとは言い難い。10年後の金沢では、本当に意味のある制度に!
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今回の会議では、計5つの問題点が浮かび上がってきました。9/26の『未来へつなぐ金沢行動会議』向けては9/24に『第2回未来へつなぐ金沢行動会議へつなぐ会議』を実施予定です!本記事を読んで、こういう問題点もあるのではないかと感じた方がいれば、コチラの参加フォームから会議にご参加ください。(SYABERIBAのメンバーは申し込み不要です。)

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