つらつら
まずは大前提として、哉中ちゃんの事はもう、シングル時代からずっと気になっていて(「ファン」とまで自称するのはちょっとおこがましくてですね、当時からさっちゃんかなちゃんの村元姉妹には本当にご熱心なファンの方がいらして、その方に引き比べると「いやいや私なんて……」という(笑)。村元姉妹への力の入ったバナー応援を観るのは、全日本観戦の楽しみの一つでした)アイスダンス転向の報が流れた時には、かなり頑張って情報を追いかけていたほどに好きなのだ、ということを言わせてください。
これは要するに「言い訳」で、ちょっと耳障りの悪い事を下に書くかも、という、まあいわば布石というか。
「日本人同士のカップル」って、まさに哉中ちゃんが転向当初博一くんと組んだ時にぺろっと口にして物議をかもした言葉なんですよね。その当時、日本のアイスダンスは完全にキャシーとクリスにおんぶにだっこ状態で、他のカップルもえみマリとかブリナちゃんとか、確かに「日本人同士でカップルを組むのは様々な事情で難しい」環境で。そんな中、帰国子女であっけらかんとした哉中ちゃんが「純粋な日本人同士のカップルで世界に打って出たいです」とけろっと口にした時には、界隈はそりゃもうザワっとしたものでした(が、そもそもその「界隈」が狭すぎたので、世間的にはほぼ問題にはならなかった訳ですが)。
哉中ちゃんはまさに典型的な帰国子女の末っ子ちゃんで、何しろもうそこが大チャームポイント。ポジティブで人前に出るのも表現するのも好き、自分の感情を表に出すことをためらわない。シングル時代はよく泣いてて、でも素直で率直で華やかでとっても魅力的で。んですが、いきなり「日本人同士」発言をした後、あれほど大言壮語し、また実際に勢いもあったのに、あっという間に博一くんとのカップルを解消してしまって…その辺も当時の裏話系掲示板(要するに2ちゃん)では憶測が飛び交っていたものでした。
その後のクリスとの活躍も素晴らしかったのだけれど、「いよいよ世選10位以内が射程に入った!」という所でまたしても「方向性の違い」という曖昧な理由で解散。
元々クリスはキャシーに比べると少しだけ日本語が苦手で(難しいよねー、クリスもめちゃくちゃ努力してたんだけど。それを思うと、本当に尊くん尊い…名は体を表す…)、特に演技後で息が上がっている時のインタビューはキャシーに引き続き哉中ちゃんが前に出る形が多かったので、その辺も含めて「村元哉中ちゃんってなかなかのタフなメンタル」という印象が界隈に漂っていたのは事実でした。だから、大ちゃんが!哉中ちゃんと!アイスダンス!ということになった時に、「村元選手?WHO?」「良かった!大ちゃんがまだまだスケート靴履いてくれる!」「かっ、哉中ちゃんが氷上に戻ってくる!!大輔デカした!!!(<私はこれ)」の渦の一方で、ごく一部の方面が妙に静か~にしていた訳ですね。色々と複雑な経緯、事情、感情があってもおかしくなかったのです。
もちろん哉中ちゃんも、雌伏の時を経て(冒頭の発言からは8年ぐらい経ったかな?)すっかり素敵なレディに、大人になったとつくづく思います。
その一方で、唐突に話がぐるーっと展開して
「やっぱり髙橋大輔とんでもなく凄いな…」
と感嘆するのは。
割と去年から、「ケンカしますよ~」って笑顔でアピールしまくってるじゃないですか、大ちゃん。「お互い末っ子だから、引かなかったりするし」って。またそれを哉中ちゃんが「でも(もめ方が)モノクロームだよね」ってすかさずフォローしたりするから、「ああ、哉中ちゃんすっかり大人になって…」とこちらもニコニコしちゃうんですが。
要するに大ちゃん、哉中ちゃんの元々の資質(そう、あっけらかんとしててしっかりしてる一方で末っ子気質)をよく掴んだ上で、ついつい「大ちゃんのパートナーとしてふさわしい、人格的に完璧な女神のような女性」を求めてしまいがちなファンにやんわりと釘を刺してる。「哉中ちゃんは哉中ちゃんで、決して『高橋大輔に、そして高橋大輔のファンにとって都合のいい女神』ではない」という事を、棘無く笑顔でアピールしてるんだと思うんですよ。持ち上げれば持ち上げるほど、落っことす時にはその分加速がつく。大ちゃんはその怖さを知っているから、「あまりにも美しすぎる理想像は仮託しないでね、二人はしっかり対等に頑張ってるんだよ」とこっちに伝えたいんじゃないかと思うと…ほんと、髙橋大輔って凄い男だなあ、とつくづく思ったりするのでした。
なお、私も自分のお気持ち100%で、りくりゅうの活躍が死ぬほど嬉しいのとはまた別の話で「おいマーヴィンに対して失礼の極みじゃないのかJFSおい」と思っております。好きだったなあなるちゃんのエビフライリフト…あれはもう本当に美しかった…
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