2002年製iBookを使う

昨日、現行PCで読めないファイルが出てきた。
グラフィックデザイナー時代にため込んだ画像素材。
2002年。DTPと言ったらまだまだMacの時代。
iPhoneはおろかiPodも出ていない時代。
読めないファイルはMacQuickDrawPCTと言うMacでしか見られない画像形式だった。

とは言いながら2007製Macminiでも読めない。
CPUがIntelだからWindows互換機なんだよね?
実際のところ。

MacであってMacじゃない?

モトローラの68000系からIntelにCPUが変わってばっさり捨て去ったいろんなものがある。大きなところではMacOS9。小さなところでは昨日読み込めなかったQuickDrawPCT。

クローゼットにしまってあったiBookを引っ張り出す。
18年前のPowerPC G3は変わらぬ軽さで起動した。

結局、iBookのPhotoshopのバッジ処理という自動変換で100余りのファイル
をPNGに変換した。

いろんな夢を叶えようとして貧乏な私が購入したiBookだったが、目ぼしい仕事はなく、ほとんどをWEB閲覧と小さな動画編集に使ったぐらいだったiBook。
そんなiBookが久しぶりにフル活動した日だった。

で、いろいろ考えた。

メモリ容量もCPUも考えられないぐらい大容量に高速になったけど、それってパソコンメーカーの為の進化で、別に2002年のiBookでもやっていけたんじゃないかと、ふと考えることがある。

実際、iBook M8861J/A は紙のグラフィックの仕事をするにはそん色なく、家にある他のWindowsノートパソに比べるとむしろ速い。
でも決定的に遅いというかできないことがあって、それでもう自分は後戻りできないと感じた。

それはプレビュー機能。

iBook M8861J/AのOS9にはウインドウにある画像はサムネイルにならない。
サムネイルによるプレビューは大容量のRAMと高速なCPUで生成する力技だ。

これがあるとないのでは全然違う。

他にもネットやSSDなど速度やCPUパワーで10倍は違うと思われ、でもその差はサムネイルやOSの起動速度だったりするが、本当に、本当に些細なことなんだけど、そんな些細なことが出来なかったのが昔のパソコンなのだ。
そしてそのパソで今でも仕事ができるんだけど、サムネイルプレビューもSSDもやっぱりあるとなしとでは違うと実感した。

そして、その延長にある今の若い人たちのスピード感。

私がMacで仕事をしていたころとは時間の感覚が全然違う。
YouTubeで動画編集してリリースするまでスマホ・タブレットだけで済ましてしまう。

今のユーチューバーが動画を編集して公開するまで半日程度だろうか?
私だったら三日か一週間ぐらいの感覚である。

それはコンピューターにいち早く慣れ親しんだはずの我々の世代が、その時代のコンピュータの「遅さに」慣れてしまった弊害ともいえる。

今のスマホ世代のスピードについていけないのだ。

2002年のiBook M8861J/Aで仕事ができると思うのは私ぐらいなのかな?

でも結構動作軽いし速いんだよ・・・・・
もう一台あるWindows7のノートパソコンに比べると爆速だね。
この差はなんなんだろう?


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