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ほっとけないよ井上さん


「今もいろんな気持ちでぐちゃぐちゃになる」




櫻坂46 7枚目シングル『承認欲求』期間。
彼女の真っ直ぐで、強かで、でもちょっぴり弱気な。彼女の今のむき出しの感情が書き綴られたブログから、この期間は幕を上げた。

今、このnoteを書くために、改めて当時のブログを読み返してみたら、「〜だと嬉しいな」「〜だったら良いな」といった言葉たちが語尾に並んでて、あぁ井上らしいなとクスッと笑ってしまいました。


でも、当時あのブログを読んだ私はどんな気持ちだったかなー。

「私の力不足です。」というストンと落ちるような、でもずっしりと重みのある一言。

「いつもの自分でいないと。」という自分の感情にピエロになりながらも、ファンに対する責任感が感じられる言葉。


うー、苦しい。とにかく苦しい。


と思うと同時に、こんなに重苦しい感情を、ブログという自分のファン以外の目にもつくようなメディアで発信してくれるんだと、ちょっと驚きも感じたかな。なんか珍しいなーって。

そんな次々と綴られる重くて苦しい言葉たち。
が、その後に続く言葉もまだ苦しくて。

こんな私だけど応援してくれる方、期待してくれる方がいる。幸せだな。
だから悔しい気持ちに負けないで頑張らないと。

選抜メンバーではないと知った時、井上のことこんなに応援しているのに、応援している意味あるのかなと思わせてしまったらどうしよう。

お仕事をしている時は、皆さんに悲しい思いをさせてしまうけど、見てもらえる機会がこれからあるから
ここで喜んでもらえたら。楽しんでもらえたら。

いのりぶろぐ(2023/09/20)


この文章を読んだ時に、ふと頭に浮かんだのは新せ界のヴィジョンだった。


『新せ界』6章 ヴィジョン-言葉の光



このヴィジョンをいつ書いたかは分からない。
選抜発表前なのか、後なのか。


でもこのヴィジョンを読んだ時、私はすっと受け入れられたというか。違和感なく飲み込めたというか。井上の言葉自体はそうなんだろうなと。


井上梨名というアイドルを追いかけているうちに、色んな媒体を見たり読んだり聞いたりしてきましたが、この子は凄く現実主義な子なんだなと。

常に達観した視点を持っているといいますか。
ある種 諦念のようなものをずっと感じてて。

でも私はその姿に魅力がないようには思ってなくて、むしろ受け入れた姿が井上の元々持つ雰囲気と合致していて、パフォーマンスや表情に昇華されているのかなとすら思っています。

だからこのブログの文章を読んだ時は、根底はずっと変わってないんだなって。



井上はもうすでに色々考えた先に変化した子だなと思ってたので。


選抜メンバーになること。
それだけが活動の全てではないと思っていますが、私は選抜メンバーとして活動したいです。

選抜メンバーじゃないと出来ないこと。
たくさんあると思います。

けど、今の私にも出来ることたくさんあると思います。

今の私にできること精一杯やります。

いのりぶろぐ(2023/09/20)



違う。まだまだ変わろうとしてる。



末恐ろしい子だなと思った。


私はこのブログを読んで、これからの7th期間が凄く楽しみだなという感情を抱いた覚えがあります。


あっ、ちなみにこのブログで、井上は本当に愛おしいなぁ〜と感じた文章があったので、それも置いとこ!

既に皆さんにたくさん支えられてばかりの私ですが、これからも側にいてくれたら嬉しいです。

いのりぶろぐ(2023/09/20)



さてさて時は経ちまして、

こち星で自分の名前の由来を募集したり、トークの着信で今電子レンジで何温めてるでしょうかクイズを送ってきたりと、毎日私たちを楽しませてくれた井上さんですが、

ここで書き留めておきたいのは、『3rdANNIVERSARYLIVE 2日目』ですね


ライブも中盤、ステージが暖色系のライトに照らされ、披露されたのは今回のバックス曲『確信的クロワッサン』


振り付けも含めて、正真正銘爽やかで可愛いTheアイドルソングで、そんな曲のセンターを井上が任されたことが嬉しい。本当に嬉しい。



正直、パフォーマンス中は「かわいいね〜^ ^え!なに今の!?可愛いんだけど!無理!井上可愛いのもいけんのかよ!まじかよ!」と脳が使い物にならなかったです。それくらい可愛かった〜!


曲が終わって、まだまだ余韻で頭がふわふわしてて、ぼーっと次の曲を待っていたら、

流れ出したのは『条件反射に泣けてくる』の軽快なイントロ


私、好きなんです。条件反射。めちゃくちゃに。


イントロが流れ出した瞬間、思わずガッツポーズしちゃいました。セトリ、本気出してきてるじゃんって。


もう最高の気分でスクリーンを見ていたら、
次の瞬間、センターに立つ井上が巨大スクリーンに映し出されて。


え!?井上!?なんで!?


正直そっから記憶が曖昧です笑
なんとか自分の好きな曲を、推しがセンターでパフォーマンスしている姿を目に焼き付けないと!と思ったのですが、涙で目が霞んじゃって機能してませんでした。


後からリピート配信を見て思ったのは、


目への力の入れ方が変わったなと。


以前までは、うーん。どう表現したらいいか分からないけど、目に力を入れてるだけというか


でも今回の条件反射は、目に力は入っているんだけど、憂いを含んだ目をしてたんですよね。


その目にぐっと心掴まれちゃって、しばらくその目が、表情が、頭から離れなかったです。



あと、個人的にここ好き!ってなったのは、
イントロの、線を描くように左手を上に伸ばす振り付けの部分と、サビの、直立して天を仰ぐような振り付けの部分。井上の華奢さも相まって、様になっていて格好良かった。


そして、この二曲が披露された後にBACKSLIVEの開催が発表されました。


発表後のMCで井上は、現状とこれから開催されるBACKSLIVEへの意気込みを丁寧に丁寧に話していて。


そこには選抜への素直な思いをブログやトークに書き綴った人だからこその説得力があったというか。


彼女は、仲良しの同期のいないステージの上で、心細くも、自分の足で立つことの大きな意味を感じ始めているようにも見えました。



そして開催された「7th Single BACKS LIVE!!」


櫻坂となっては3回目となるBACKSLIVEで、
1、2回目も参加している井上にとっても、3回目のBACKSLIVEになります。


少し振り返ってみると、


1回目のBACKSLIVE。例えば井上がセンターを務めた『Nobody's fault』。んー、正直に言っちゃうと、しんどそうで見ていて辛かった。井上がノバフォに色んな思いを抱いているのを分かっていたからこそ。


でも2回目のバックスライブでセンターを務めた『最終の地下鉄に乗って』を見た時、とても良くて。あぁ、何かを掴んだんだなって、あの時の苦しい気持ちを昇華できたんだなって。こんなに強くて美しい表現をする人なんだと知って嬉しくなった。

あと余談ですが、地下鉄が井上に寄り添ってくれたシナリオもいいなと。


そして3回目のBACKSLIVE。
めちゃくちゃ良かった。


そこには今までに見たことのない井上がいました

立っているだけで頼もしく、過去の井上とは目が全然違った。感動しました。


そして、座長として、「私達が櫻坂を強くする」という言葉を、強い主体性を持って掲げ、今のこの一瞬を輝くという、BACKSLIVEの醍醐味といえるようなものを井上が体現してみせたことが本当に嬉しかった。


私は今回、もしかしたら井上って、やり方次第では夏鈴ちゃん達と肩を並べる世界線もあったのではないかとちょっとだけ空想してしまいました。それぐらい良かった。


ここでは、個人的に感想を書き留めておきたいと思った曲を何曲かピックアップして書いておこうと思います。



○条件反射で泣けてくる
結局、一番好きかも。井上の温度感と曲の相性が本当に良い。井上って真顔に雰囲気があるなとずっと思っていたのですが、条件反射は特にそれを感じましたね。井上の持つ冷たいような儚いような雰囲気を常に漂わせながら、でも間奏の激しいダンスパートでは、井上から滲み出る熱さや意地らしさを感じて。個人的に好きな所は、サビの「条件反射で泣けてくる」で首をぐっと横に入れて手で顔を覆う振り付けの部分が、カメラワークも相まって、格好良くて好きです。あと、アイソレめっちゃ可愛い。


○On my way
今回、井上の弾き語りで披露されたこの楽曲。
曲始まる前の、ちょっとギター練習しながらお喋りしてる感じが好きです。あそこめっちゃ井上って感じする。私は最終日の演奏が一番好きでした。本人も自分で1〜3日目の映像を観直して何か届かないなと感じて、最終日は気持ちを入れる事に集中した結果、一番気持ちをストレートに伝えられたと、後にインタビューで話してたけど、生!って感じがして私も好きです。


○確信的クロワッサン
とにかく可愛い。「その食べ方さえ 責めることもなく」でくるくると真ん中で舞う井上を見て、もう少女漫画のヒロインじゃん。と頭を抱えてしまいました。本当に可愛い。あと、最終日のダブルアンコールで披露した確信的クロワッサンがめちゃくちゃ好きです。みんなが何も考えずに心の底から楽しんでパフォーマンスしている感じがして、観ていて自然と笑っちゃいました。幸せすぎて。あとあと!曲始まる前の「みんな準備はいいかー?」「始まるぞぉ〜(小声)」と言う井上に、メンバーみんながクスクス笑っていて、井上ほんと愛されてんな!と思いました。


○なぜ恋をして来なかったんだろう?
まさに井上の新境地。ビビりました。あんな表情するんだって、出来ちゃうんだって。
「迷っている人たちよ」からずっと井上の無双状態。完全に恋する女の子の顔をしていました。「すぐに告白しちゃいなさい」の部分とかヤバい。目に入る光を自由自在にコントロールしていて、コロコロ表情が変わっていって。
ブッ刺さりました。あれはズルい。



あと、今まで自分の思いを曝け出すのが苦手で、どちらかと言えば隠したいタイプだったという井上が、自分の弱い所を見せてしまう事への悔しさと葛藤しながらも伝えてくれた、MCでの印象的な言葉たちも書き記しておこうと思います。(省略してるとこ、あるかもです)

私はこのシングルはバックスメンバーですって言われて嬉しかったことはないです。でもこのバックスライブって本当に一人一人にとってチャンスで、私は今までやってきて何回もチャンスをもらったと思うんですけど、どこか掴みきれてない人なのかなと思ってて、すごく応援してくださってる人には悲しい思いをさせてしまったこともあるんですけど、でもバックス・選抜ってあるけど、櫻坂が好きだとこのメンバーを見て思ってもらえたらと思いながら、自分たちの気持ちを届けたいと、これまでやってきました。

7th Single BACKS LIVE!!(2024/01/23)


井上に心はないのか!って

7th Single BACKS LIVE!!(2024/01/23)


座長として井上がバックスメンバーに心苦しくも色々指摘したという話の流れで出たやつ。なんかめっちゃ好き。




上にもちょこっと書いた通り、井上は、今回座長という、一つのグループをまとめたり引っ張ったりする立場になって、リハーサル中にバックスメンバーへ言いづらいような指摘や、助言をしたり、バックスメンバーだけのグループメールで気合が入るような長文を送ったりしたみたいで。



私は正直「井上にそんなことができるのか」と
少し驚きました。


器が人を育てるとは言いますが、実際に一人の人間にそのような機会を与えるというのは、大変なことです。一人のためにグループ全体が大きなリスクを抱えることになるからです。

それでも、座長という立場を、今このグループの転換期とも言えるような時に、井上に託すというところに、櫻坂運営の井上に対する期待値の高さが垣間見えましたし、それにしっかりと応えた井上は本当に偉かった。凄いよ本当に。



因みに、本人は凄く心を痛めながらも色々言っていたようで。裏では、二期生の前で「これ言って良いのかな?言ったら、どう思われちゃうかな?」と相談していたり、村山が個人的に井上に長文メールを送ると、私なんかが言ってごめんなという謙虚な文章が倍の長文で送られてきたり、目を泳がせ涙目になりながらも指摘したりと。

井上の人柄の良さが滲み出てる感じ、好きです



そして、2月28日に発売された『B.L.T. 4月号』には、7th期間を経た今の井上の心境が語られていました。

ラジオやサクラミーツの収録をしながら、アニラ、サクラミーツ新年会、また承認欲求では卒業した土生ちゃんのポジションを担い、8枚目シングルの制作も並行して行い、BACKSLIVEを成功させた。


側から見たら凄い事を成し遂げているのに、本人はずっと冷静で。


正直、やっぱり自信はないんですよね、それは今もずっと。

B.L.T. 4月号



私は、凄く好きです。人間味があって。


あともう一つ、考え方が好きだなと思ったものも。

必死にやっていたり、頑張っている所を見せない方がかっこいいんだって思っていたんですけど、気持ちを入れて活動している姿って伝わるんだなって再確認できたと言うか。今でも、あんまり必死なところを見せたくないっていうのは基本的に変わっていないんですけど。

B.L.T. 4月号


井上の根底に"これ"があるの、堪らなく好きです。芯がずっとブレない感じも、全部。


そして最後に、

理想のアイドル像とは少し違うかもしれないけど、私めちゃめちゃアイドルを楽しんでます。

B.L.T. 4月号


私達には到底計り知れないほどの沢山の感情、負の感情も抱いたであろうこの期間に、彼女が
アイドルを楽しんでいてくれたこと。
ずっとずっと忘れたくない。


私は、やっぱりね、器用なくせに不器用な井上のこれからが気になって仕方ないよ。


だからね、まだまだ見届けさせてよ。

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