裁量労働は健康に悪い

裁量労働制 - Wikipedia

1日8時間、週40時間労働制とは、1日8時間、40時間働かせろという意味ではない。

第32条 使用者は、労働者に、休憩時間を除き1週間について40時間を超えて、労働させてはならない。
 使用者は、1週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き1日について8時間を超えて、労働させてはならない。

労働基準法

上限が1日8時間、1週間40時間ということなのだ。

よって、現在でも、1日8時間、週40時間を上限として、裁量労働にすることはできる。割り当てたタスクを完成させたら、退勤してよいというルールにしておけばいい。

現行法でも、労働時間を労働者の裁量で減らすんだったら、やってよい。

よって、裁量労働を自由化した場合、労働時間を増やす方向の「裁量」しか自由化されないから、労働時間は増えるだろう。

労働不足で健康被害は生じないんだから、労働過剰による健康被害は明らかに発生する。

裁量労働は健康に悪い。

そういう結論にしかならない。

週40時間以上働かせると、労働生産性が上がって、GDPが増えて、国全体が豊かになるという理屈は考えられるが、過労による生産性向上は、許されないだろう。

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