東京都美術館『ムンク展』鑑賞メモ

2019年1月3日(木)午後、上野東京都美術館の『ムンク展 ー共鳴する魂の叫び』を鑑賞した。長蛇の列で一度離れ、16時頃再訪。それでも入館まで30分程待った。内部も非常に混雑しており、「叫び」は立ち止まらずに列に沿って歩きながらの鑑賞であった。いくつか気になった作品をしばらく眺めてしまい、2Fフロアで最後は駆け足となった。

「マラーの死」第1エリア<ムンクとは誰か>の中でも恐怖を感じる作品だった。実際にムンクの精神面への影響が大きな事件がモチーフになっている。

「病める子」第2エリア<家族ー死と喪失>の展示作品。全体に死の暗さが見て取れるが、そのなかの少女の眼が印象的に感じて気になった。

「幻影」第3エリア<夏の夜ー孤独と憂鬱>の展示作品。漱石の夢十夜を思い起こした。

第6エリア<男と女ー愛、嫉妬、別れ>から。
「嫉妬」人物の距離感がいい感じの作品だった。
「生命のダンス」深いテーマ性を感じた。3人の女性の配置については、以下のような解説だったろうか。白の女性、生・純潔・若さ、赤の女性、愛・情熱・今ここ、黒の女性、死・不安・老い。

第8エリア<躍動する風景>
「疾駆する馬」雪道を突き進む躍動感が凄い。目も凄い。
「太陽」本物ではないがいつか見たとき以来、ムンクの中でももっとも好きな作品の一つ。今回あらためて見て、太陽の緑色がとても素晴らしく感じた。いつかオスロで本物を見てみたい。

第9エリア<画家の晩年>
「二人、孤独な人たち」海風と男女の背が孤独を感じさせる。
「浜辺にいる二人の女」色使いは美しいと感じたが、それ以外にもうまく言葉にならないが気になった作品だった。

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