目の下のキリトリセン

2020年2月の来月は、2022年9月だった。
それまでに井上は25世紀の手術を受けたし、ベルリンで十年前に十年後を不安がってた人は十年後も十年後を不安がってる。
「多分こうして70、80になってって、90はどうなんだろうと思ってるんやろうなあ」
「次の来月はいつになりそうなん?」
「えっとー、2048年かな」
「忘れへんように墨で刻むわ、目の下に」
「いかちいな」

便利だから時間は不可逆で等速と思い込んでるし、地球は自転してるとうっかり思ってる。
ホントでもウソでもいい。タヌキでもアライグマでもいい。ググらない。出会ったんなら出会ったんだろう。

ホントでもウソでもいい。元気で生きてたらいい。元気で生きてることを確認するために元気で生きようと思う。

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