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【書評】『リサイクルと世界経済』を読んでみました

2年前に知って買っていたのだけど、内容が難しそうで読み進められなかった『リサイクルと世界経済』を読んでみました。

これ読まれた方どれくらいいるのかわからないけど、、、。リユースリサイクル業に関わる人だったら、多いかもしれませんね。一般の人から見ると、ややマニアックな内容かもしれませんが。。

リサイクルと言っても服以外の家電や車、古紙、タイヤなど、個人的にはあまり馴染みのないものも多かったのですが、昔からリサイクルの世界って謎めいたものに感じていたので、その内側を少し垣間見ることができました。


ちなみにこの本の冒頭部分に記述があるのだけど、以前から気になっていた、リユースとリサイクルの違いについて解説をしてくれてました。

■リサイクル→原材料や資源として再生利用するので、意味は「再生利用」。

■リユース→使用済み製品を洗浄・修理等行い、ほぼ同じ形で再使用するので、意味は「再使用」。

昔から、例えば古着屋さんのことは「リサイクルショップ」という呼び方で呼んでた人が多かったのでは、と思います。

最近ではそれが「リユースショップ」に変わってきてるかな?とは個人的に思っていたところ、正式に『新明解国語辞典』に取り上げられたのは2012年ということです。
割と最近から使われ始めた言葉だったんですね。。

更に解説は続き、リサイクルショップは和製英語で、英語ではセカンドハンドショップとか、サープラスという言い方になるのだそう。このあたりのくだりは面白かった!

冒頭で日頃の疑問点を解消できたので読み進めることができましたが、子どもの頃の私は
「世界というのは、均一(平等)にならないんだろうか?」
という疑問を持ってました。子どもが抱きがちな疑問ではあります。

その昔思った疑問に答えてくれたうちの一冊がが、この本でした。

例えば、日本で使われていたテレビは、アジアでものすごく安価で販売されている。マニラのとある家族が揃った中で、テレビを始めて見たその家族の笑顔は、リユースあってのもの。
という話に心を打たれる日本人は多いのでは、と思う。

また世界における日本と日本製品の価値にも触れ、日本の治安の良さや物に対してのメンテナンスシステムがある(例えば車検など)という点が優れていることにも言及。
この本はコロナ以前に書かれたものだけど、コロナ後に日本の美点に気づく人が増えたというのは、確かに感じるところはありますよね。

リユースやリサイクルの問題を洗い出しつつ、関わる方々がきちんとした分別や点検、整備や洗浄を継続して行える環境が整えば、本当に美しく、より均一な世界に近づける気がしました。



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