プロのナレーターとして心掛けたいテレビの見方

猪鹿蝶メルマガ畠山です。
緊急事態宣言が解除されて、世の中も動き出したように思います。
猪鹿蝶も６月からナレーター募集が始まりました！嬉しいことに続々とサンプルが集まっています、一つ一つ味わいながら聞いていきますね^^
さて、今日はプロとしてのテレビの見方とはなんなのか？について書いていきます。
一言で言うと、番組を見る前に目的が定まっているのか。

何のためにテレビ見るの？

そもそもテレビ研究がなぜ必要なのか？
「そんなの当たり前じゃん！！」と思う方もいらっしゃると思います。
では、その当たり前とはなんなのか？おそらく自分の読みの向上のため、もう少し突っ込んだ見方であれば、業界分析の視点があげられます。次にこの「読みの技術」「業界分析」はどこに向かっているのかというと、多くの人は「仕事をとるため」ではないでしょうか。

この「仕事をとるため」に必要なものが「ボイスサンプル」です。つまり、なんのためにテレビを見るのかと言うと、ボイスサンプルを作るために必要な”材料”を集めるためと言えます。

この話を最初に書いた理由は、ボイスサンプルを作る上で「アイデアが無い！！」という話をよく耳にするのですが、しかしこのアイデアはよほど天才でなければホイホイとは生まれてくれません。

そこで必要になってくるのはこのアイデアの材料を集めること、つまりどれだけリサーチが出来ているのかが重要になってくるからです。

番組の色を決めるのがナレーション

テレビ番組には様々なジャンルがあります。バラエティはもちろん、 報道番組や情報番組、スポーツに音楽、それからドキュメント、他にも通販番組などがあります。

これらの番組を各局さまざまな切り口で作っています。バラエティ番組と一言でいっても局ごと、そして番組ごとにそれぞれカラー（個性）が違います。この番組の色付けにナレーションは重要な役割を担っています。

見てるつもりの罠

さて、冒頭のテレビを見るときに一視聴者としてではなくプロとして の見方ですが、OAを「ぐぬぬ！」と一生懸命目を凝らして見るのではなく、何のために、何に注目するのか、といったフォーカスが絞れているかだと思います。
ざっくりとバラエティ番組を研究するためでもいいですが、そのバラエティ番組を見ることで何を研究したいのか？が事前に必要です。

少し突っ込んだ見方で報道番組だとすると、時間帯による報道番組の違いや、報道番組と情報番組での読みの違い（意外とここがごっちゃになってる方が多いように思います。）だったりと。もちろん参考にしたいナレーターの研究のためでもなんでもいいです。最初にフォーカスを絞ってあることが大事です。

これが無いと結局、注意が分散し、一生懸命みてるのに結果に反映さ れない「やってるつもり」の罠に陥入りやすいと思います。

なんとなくOAしているものを「見る」「聞く」ではなく何を「視る 」「聴く」といった意識がただの視聴者とプロとの大きな違いです。

月夜の光はチャンスの輝き

リサーチをする上でゴールデン番組の研究は、トレンドや売れっ子のスキルを盗むためにはとても良いことです。

しかし、新人がOAに入っていくためにもう一つ重要になってくるのが深夜バラエティの研究です。

実は、若手のディレクターを育てるために、開発枠または若手育成枠というものが各局設けられていて、深夜番組にはこの枠が多い傾向があります。

この若手育成枠は限られた予算の中で創意工夫が必要になってくるので、すでに売れている人だけではなく、新しい才能を探している事が多いのです。
そして、このような枠の中から新たなヒット番組を作り出すクリエイターやプレイヤーが生まれます。

もちろん次の”面白い”を探している人たちなので胸を打つためには何が必要かというのが課題になってきます。

ここをしっかりと分析することでどのポジションなら差別化＝面白いになるのかが見えてくるのでは無いでしょうか？

例えばどんな人を使っているのかとか。また、まだ浸透していないライバルの読みを研究することも可能です。

まとめ

如何でしたでしょうか？
プロとしての視点でリサーチを積み重ねることで、アイデアや発想のヒントになってくるのだと思います。

最後に初めは番組を見るときに一度に多くの発見を求めず、一つでも気づきがあればそれで十分だと思います。それを忘れないように”楽しく”積み上げていく事であなたの望む姿がみつかってくると思います。

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