スマイルスカッシュカイ

DDT11.30後楽園大会雑感

今日は久しぶりに東側に座りました。
目線変わると印象変わるね。

ダークマッチでDNAの人たちを見た。
まだ誰が誰だか追いついてないけど、旗揚げ戦で目立ったという大相撲出身の樋口は覚えた。
プロレスってデカい人が目を引くな、という馬場イズムを久々に感じる。

今日は休憩明けにアイアンマン王者のLiLiCoさんが来るので、選抜隊(リーダー・赤井沙希、以下数名で結成)が休憩中にリング下に隠れて、LiLiCoさんが来たら亜門GMが「最近どんな映画見ました?」って言うのでその言葉を合図に一斉に襲いかかれ、そこでベルトを強奪するぞ、と段取りを確認してからオープニングへ。


1、シリアス軍対コミカル軍全面対抗戦
 <シリアス軍>KUDO&坂口征夫&MIKAMI&伊橋剛太 vs アントーニオ本多&中澤マイケル&星誕期&DJニラ<コミカル軍>

このシリアス軍vsコミカル軍というのはいつのまに始まったんだろう。
伊橋はコミカル軍じゃないのか。

KUDOのテーマ曲が変わった。やっぱカンフーぽい曲だった。

2、次期EXTREME級挑戦者決定3WAYマッチ
 マサ高梨 vs 石井慧介 vs 松永智充
※この試合の勝者が次期EXTREME級選手権の挑戦者となる。

DDTは忘れた頃に松永=影の実力者幻想をチラチラ見せてくるね。
彰人vs松永のタイトルマッチは普通に見たいな。

3、「ウエラプロフェッショナル」プレゼンツ ヘアメイキングマッチ
飯伏幸太&勝俣瞬馬 vs ヤス・ウラノ&彰人
※選手がカリスマ美容師によってヘアメイクされ、一段と美しくなった状態で戦う試合形式。

ヘアメイクの変化的にはかの名作ヤンキー漫画「カメレオン」の矢沢永作みたいなリーゼントになった勝俣が他を引き離してた。
試合中、髪型が崩れるとリング下で美容師さんが髪型をセットし直してて、忙しそうだった。
しかし本当にDDTはいろんな業界とコラボするよね。すごいなあと思う。

そういえば煽りVで今回企画を提供した銀座のオシャレ美容室に福田洋がレポーターとして訪問してたのだけど、福田がヒゲ生やすと途端にディーノっぽくなる。

4、KO-D6人タッグ選手権試合
 <王者組>高木三四郎&大鷲透&平田一喜 vs バラモンシュウ&バラモンケイ&ゴージャス松野<挑戦者組>

前述の通り東側に座ったらバラモン水を浴びました。ありがとうございました。
大社長はキャノンボール大船渡大会で骨折した足を引きずり強行出場。ちょっと痛々しかった。
ところで松野さんとバラモン兄弟がなぜタッグを組んだのか、たぶん「プロレスキャノンボール」が上映するとその理由がわかるんだろうけど今日の時点では何もその説明がないため、みんな「?」という感じで見てたのだが、入場時から退場時までずっとバラモンが松野さんにツッコミ続けてたので、特に何かで意気投合したわけではないようです。

バラモンは「今後からコイツのリングネームは原発大王だ」って言ってたけど、そこはちょっとNGじゃないかな。笑い起きなかったし。

平田の例のダンスのイントロが流れたら「やめろ!トラウマが蘇る!」とバラモン二人が耳を抑えてうめいていたのが一番面白かった。

休憩明けに2.15さいたまSAの試合が二試合決まったと発表。

・曙&X&XXvsヨシヒコ&X&XX

うーん…たぶん曙に「ヨシヒコとシングルやってくれ」って言ったら「タッグでなら」って言われてこうなったんだろうなあ。
次。

・男色ディーノvs中澤マイケルwith松崎しげる

この発表は最初「with」以下は空欄になってて、あとから「松崎しげる」とアナウンス。
観客の反応は「おおー!」ではなく「えええー!?」という感じ。そらそうだ。

何するんだろう松崎しげる。まあ歌うんだろうけど。そういや何年か前の両国でディーノvsHGやったとき、BGMで「愛のメモリー」使ったよね。

5、ダークマッチの決着は本戦でつける!スペシャルシングルマッチ
入江茂弘 vs 佐々木大輔

なんか妙に上で組んだなあ、と思ったら結構な熱戦になって、でも入江が最後はビーストボンバーで勝利。
これメイン後に入江が次期KOD挑戦者に名乗りを挙げるのかな、って思ったら本当にそうなった。後述。

6、KO-Dタッグ選手権試合
 <王者組>竹下幸之介&遠藤哲哉 vs 大石真翔&X<挑戦者組>
※Xは旭志織

もうこの1ヶ月くらいずっと試合前に「鶴見亜門によるXは旭志織だとわかっていても盛り上がる練習」というのを観客がさせられるんだが(DDTは観客もいろいろやらないといけない団体です)、これ仕込みは面白いのだが肝心の旭自身が「他団体に来たら異様に熱いノリで迎えられて戸惑うレスラー」になりきれてなく、「なんなんだろうここの客」くらいしか反応しないのが面白いような面白くないようなことになってる原因だと思います。

で、試合見てたら竹下はともかく遠藤がえらい落ち着いた動きをできるようになってて、なんかもう立派に柱の一人になってるんだなーと感慨深かった。DDTでこの一年一番成長したのは遠藤ではないかと思います。竹下とのタッグがちょっとした貫禄見たいのが出てきてて、大石・旭の二人を食っていた。

逆に大石と旭は過去の遺産に頼った試合になっちゃってるように見えた。
「サボテンの花」までの繋ぎが浅いので、唐突にやっちゃってるように見える。
あれ昔(といっても5年くらい前)は、もっと大事に使ってたよね。
今年3月に大石・旭の自主興行で「大石・旭vsヤンキー2丁拳銃」という試合を見に行ったんだけど、大石&旭組は今は定期的に組まないからどうしても「今まで培ってきたもの」でやろうとしてるのに対し、ヤンキー2丁拳銃は「今よりももっともっと上のレベルへ」というのが出ちゃっていた。
今日も同じ。
何年か前に期間限定で再結成した海援隊☆DXは「ふだん組んでないけど組んだらすごいものを見せる」というのにすごくプライドを持ってやっていた。
大石と旭はなかなか継続的に組めないかもしれないけど、組む以上はかつての自分たちを上回るようなものを見せるくらいの気持ちでやってもらえないかと思う。じゃないとまたこうして組んでる意味がない。
試合後に竹下が「大石さんは本当は強いんです」とマイクしたけど、わざわざ対戦相手がそう言わないといけないところに大石さんの現状抱える問題が逆説的に表れてる気がする。


○KO-D無差別級選手権試合
 <王者>HARASHIMA vs 高尾蒼馬<挑戦者>

この試合を後楽園のメインに足る試合にどうやって仕上げるんだろう、というのが最大のテーマだったと思うんだが、結論から言うと「やっぱりHARASHIMA」はすごいな、という今日もまた定番の結論に落ち着いてしまった。
高尾のフィニッシュはジントニックという、大森隆男のやるアックスギロチンドライバーと似た形の技なんだが、そこにつなぐまでの過程がやっぱり拙速になってしまい、結果まだHARASHIMAに余力がありそうな段階でジントニックを出さざるをえなくなり、それを返されるとちょっと次に何やっていいかわからない…みたいな変な間が一瞬あきかけたんだが、そこでHARASHIMAが間髪入れずエルボー合戦に行くことで「あ、そっか、じゃあこれで」みたいな感じで高尾のエルボー攻撃が始まる…という場面や、フィニッシュ前のつるべ落としに行く際も先月のイサミ戦では間を空けず真っ逆さまに突き刺すように打ったのに、今日は落とす前に一瞬間を空けて高尾の首の位置を確認してからわずかにセーフティ気味に落とす、みたいなことをやってて、ああHARASHIMAはプロだなあ…とほとほと感心した。

高尾くんは「高尾蒼馬」というレスラーをどうしたいんだろう。
今後どういう風に見せたいんだろう。
チャンスがいきなり転がり込んできて、なんとなく頑張ってはいたけど、HARASHIMAとの力量差はひどいものがあり、それを埋めるには相当狂ったことをやらないといけないのは明確なわけで、でもやっぱり普通にやる、みたいなところが歯がゆかった。

試合後、入江が出てきて「仲間の石井さんも、高尾くんもやられた!僕、オマエ、嫌い! 2人、負けた。だから、僕、オマエ、倒す!(ホントにこう言った)」みたいなことを涙流しながら叫んで、亜門さんや観客やセコンドレスラーみんな笑ってたんだが、HARASHIMAだけはそのときまったく笑っていなかった。
それが今日一番印象的だった。
5年寝かせたHARASHIMAvs飯伏戦まで、防衛戦はあと2回。

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