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スマホ脳

印象に残ったところ


スマホは私たちの最新のドラッグである

P.69 目につくところになくても、スマホがどこにあるのかは把握しているだろう。そうでなければ、この一文にも集中できていないはずだ。朝起きてまずやるのは、スマホに手を伸ばすこと。1日の最後にやるのはスマホをベッド脇のテーブルに置くこと。私たちは1日に2600回以上スマホを触り、平均して10分に一度スマホを手に取っている。起きている間ずっと。いや、起きている時だけでは足りないようで、3人に一人が(18〜24歳では半数が)夜中に少なくとも一回はスマホをチェックするという。

「もしかしたら」がスマホを欲させる

P.77 着信音が鳴るとスマホを手に取りたくなるのもそのせいなのだ。何か大事な連絡かもしれない——。たいていの場合、着信音が聞こえた時の方が、実際にメールやチャットを読んでいるときよりもドーパミンの量が増える。「大事かもしれない」ことに強い欲求を感じ、私たちは「ちょっと見てみるだけ」とスマホを手に取る。しかもこれを頻繁にやっている。起きている間じゅうずっと、10分おきに。

私たちはさらに気が散るように訓練を重ねる

P.96 凄まじい量の情報にさらされるほうが、集中力を高める訓練になると思うかもしれない。スマホに気を散らされるのにも徐々に慣れるのでは? 筋肉がジョギングや筋トレによって鍛えられるのと同じで。問題は、普通の人の脳がその逆を行くことだ。気を散らすものが多いほど注意力散漫になる。 

常にデジタルな邪魔が入ることで、気を散らされることにますます脆弱になるようなのだ。それがこの数年、これだけ大勢の人が、インターネットを使っていないときでも集中できない理由ではないだろうか。私自身も、本を集中して読むことが難しくなった。スマホをサイレントモードにするくらいでは効果がなく、集中したければ別室に置いておかなくてはいけない。そこまでしても、10年前と同じように本にのめりこむのは難しい。集中を要するページにくると、スマホに手を伸ばしたい欲求に駆られる。もう昔みたいな努力はできなくなったようだ。

多くの人に同じような経験があるはずだ。気を散らされる存在が当たり前になると、それが存在しない時でも強い欲求を感じるようになる。現代社会では集中力は貴重品になってしまったのだ。ただ、私たちの注意持続時間が12秒から8秒に下がり、金魚以下だというのは——ありがたいことに作り話だ。


デジタル時代のアドバイス

自分のスマホ利用時間を知ろう

目覚まし時計と腕時計を買おう

毎日1〜2時間、スマホをオフに

プッシュ通知も全てオフにしよう

スマホの表示をモノクロに

運転中はサイレントモードに

職場で

集中力が必要な作業をするときはスマホを手元に置かず、隣の部屋に置いておこう

チャットやメールをチェックする時間を決めよう

人と会っているとき

友達と会っているときはスマホをマナーモードにして少し遠ざけておき、一緒にいる相手に集中しよう

あなたが、スマホを出せば、周りに伝染する

子供と若者へのアドバイス

教室でスマホは禁止!

スクリーンタイムを制限し、代わりに別のことをしよう (大人も子供も仕事や勉強以外でスマホ他のスクリーンに費やしてもいいのは最長で2時間だ。それでも、睡眠、食事、職場や学校への移動時間を除けば、起きている時間の6分の1を費やしていることになる。8歳以下の子供なら1時間が限度だ。私が1番いいと思うのは、別のことをする時間を設けること。宿題をする、運動をする、友達に会うなど、それに集中する時間を決めよう。)

よい手本になろう (私たちは相手を真似ることで学ぶ。子供は大人がしているようにする。大人に「しなさい」と言われたようにでなく。)

寝るとき

スマホや、タブレット端末、電子書籍リーダーの電源を切ろう

スマホを寝室に置かない

どうしてもスマホを寝室に置くなら、着信音を消しマナーモードに

寝る直前に仕事のメールを開かない

ストレスの対処法

ストレスの兆候を見逃さないようにしよう

運動と脳

どんな運動も脳に良い (中でもいちばんいいのは心拍数を上げる運動だ。とはいえ、マラソン大会に出ろと言っているわけではない。脳から見れば、ただ散歩するだけでも驚くほどの効果がある。とにかく大事なのは運動をすること。それで心拍数が上がればなおよい。)

最大限のストレスレベルを下げ、集中力を高めたければ週に3回45分、できれば息が切れて汗もかくまで運動するといい

SNS

積極的に交流したいと思う人だけフォローしよう

SNSは交流の道具と考えて (他の人の投稿に積極的にコメントすれば親近感が生まれ、関係も深まる)

スマホからSNSをアンインストールして、パソコンだけを使おう


スマホ脳を読んだ感想

人は際限無く常に新しい情報を手にしたいのだという事がわかった。情報量多すぎて刺激の強いスマホは時間をひたすら浪費してしまう危険な最新ドラッグなので、特に読書や映画で集中したい時や、寝る時は、別室に置いて、適度にジョギングや筋トレをしようと思いました。

通勤の電車の中では、短い時間でも読書をし、電車を待っている時だけスマホを見るようにするなど、少しずつスマホの利用時間を減らしていきたいと思いました。

スマホを触っている時に、他の何かが出来ないというシンプルかつ当たり前の問題を再認識したので、時間は大切に使いたいとも思いました。

スマホ触ってる時間で、他になにかやりたい事とかある方はぜひ「スマホ脳」を読んでみて下さい。読んで損はしない本だと思います。

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