先週の日常

5月27日(月)
新婚さんいらっしゃいの収録。
3日前に出版した書籍をスタッフさんがたくさん購入してくださっていて、サインください!と楽屋に本がたくさん積まれていた。胸が熱くなった。
さらに出版祝いにとソラマメをたくさんいただいた。畑をやっているスタッフさんがくれたソラマメで、去年は豆板醤を作った。今年も育ててたら楽しみにしてます!などと軽口を叩いてしまい、「今年は作ってなくて…」とわざわざ購入してくださった。申し訳ない。嬉しい

藤井隆さんにも本をお渡ししようと思ったらすでに書店で購入してくださっていた。
「料理本コーナーで一番減ってたで!」とあたたかい、嬉しい言葉までいただいた。
藤井さんからは、藤井さんがプロデュースされたフットボールアワー後藤さんのニューアルバム「ホイップ」をいただいた。お互い報告できることがあるのは嬉しいことやねと話す藤井さんに、たしかにとってもありがたいことだとしみじみ思うのだった。
音がたくさん入ってて、聴いていてとても心地が良く、耳が楽しい。

5月29日(水)
レノボのイベント。新しいサンダルをおろした。TOGAとSUICOKEのコラボサンダルで、売り切れてしまうのではと珍しくネットで注文したら予想外のビーサンタイプだった。ビーサン苦手なのによく見ないで買ってしまった…
と後悔したが高かったので意地でも慣れてやる!とガシガシ履いたら1日で慣れた。
克服したというか、実は苦手ではないのかもしれない。

収録を終えて夜は父と妹が自宅へ来る予定があったので夕飯を作る。ホタルイカを富山の知り合いにたくさんいただいたので、沖漬けでパスタをつくり、生のわかめとめかぶを茹でる。
わかめとめかぶが同じ植物なことを今日はじめて知った。そのものはちょっと不気味で、刻んだらいつもの美味しそうなめかぶになって安心した。
お寿司がそのまま海に泳いでいると信じている子もいるらしいという話を聞いて、そんなバカな!と思っていたが、私もめかぶはめかぶだと思っていたのでない話ではなさそうだ。

5月31日(金)
バラエティ収録と、サイエンスゼロの収録を終えて、マラソンへ。今日の練習もキツかった。
もうやめたいと思った時に、ここで手加減してやめたら自分には本当に本当に何もないだろうと思う瞬間があって、悔しくてきゅっと唇を噛む。
ああ、悔しいし苦しい。そう思う時がどうしようもなく、悔しい。ただ終わった後の開放感がとても気持ちがいい。達成した気持ちよさを知ると、次もきっと同じようにしんどいだろうけど、食いしばれる気がする。

6月1日(土)
料理本のイベント。記者さんの前で「なすぼけ」「春菊とさきいかのソムタム風」を作った。
震えながら、包丁を握る。みんながこのナスを切る瞬間をカメラを構えて見ていると思うと、おかしいような緊張するような、どちらも混ざった気持ちになって、余計に包丁が震えた。


昔、スパイに会ったんだけどね。その人はブリーダーの仕事しているって言ってたんだよ。
毎日インスタにカツカレーの写真をあげている。だからきっとスパイなんだ
という話を聞いて、どこでその確証を得たんだとみんなで笑った。そしたら、あと二人くらい「ちょっとしたスパイに会ったことがある」と話す人がいて、ちょっとしたスパイにまた笑う。


本当に、自分のこととして喜んでもいいのだろうか。喜びたいのに喜べなくて、それがもどかしくなる。喜んでいい気がしなくてまるで他人のことのように感じる。とても冷めた人のようにうつっているだろう。そうじゃなくて上手く喜べないのだ。どうやって受け入れて、喜んだらいいのかわからない。照れくさいともまた違う、ちょっとした苦さがある。
悲しいことはとても悲しくて、悔しいことはとんでもなく悔しいから、嬉しいことは嬉しいと思いたい。
どうしてと言われてもわからない。自信がないとしか言いようがないけど、いつまでもつく気もしない。