パーメットとシートベルト

14話で「外したわけでもないのに外れているシートベルト」が映された。これだけなら気付かない人もいただろうし、気付いても特に何も思わなかっただろうと思う

ソフィとの戦闘中、シートベルトをしていない

ところがこの作品、コクピットシートから出ているケーブルとパイロットがつながっている、ということをちゃんと強調してくる

1話冒頭ではシート接続シーン
途中でシートベルトらしきケーブルが外れる場面をわざわざ描く

1話だけでなく、わざわざ思い出させるように13話でヌーノに「シートベルトしとけよ」という台詞まで言わせる。徹底的と言えるほど無駄を削ぎ、一つのカットに複数の意味まで重ねる演出を多用する中、このセリフがたった一回だけ入る、という意味と違和感を考えざるを得ない

シートベルトのシーンはプロローグにもある

エリクト着席シーン、エアの漏れるプシュという音が入る
その後わざわざ立ち上がって、ケーブルがつながった様子を映し出す
プロローグではシートと直接でない接続も

エリクトがケーブルで接続「され続けた」ことをわざわざ描くのもとても象徴的だ、ルブリスと会話してレイヤー33を突破した時も繋がれていたし、その後戦闘してビットを操る時も、エルノラを介して接続している
ようはルブリスと関係している時は常に接続されているわけである

と考えて、冒頭のスレッタが「シートベルトをしていない」こと、そしてベルメリアが「まるで他の誰かがガンビットを操っているよう」と切り出した

そう、これだけケーブルでの接続が重要とし「このケーブルがパーメット接続に重要なんじゃ?」と思わせて、スレッタがガンビットを操ってない疑惑をぶつけた回で「シートベルトをしていない」のだ
まるでスレッタ以外がビットを操っていた、を肯定するように
丁寧なミスリードの可能性も確かにある、それを疑い出すときりがないが

とどめにノレアの「殺されないあなたは何者なんですか」という台詞、エアリアルと一心同体、人機一体と言われたスレッタが実はスタンドアローン、エアリアルとパーメットでの接続がなく、それゆえに呪いを受けない。しかしそんな特殊な環境にあるのは何故?何者?

一見すると「スレッタが特殊」という印象も受けるが、よく考えるとエアリアルが特殊で、ガンダムなのにガンドフォーマット、パーメットの性質によって意思疎通するのではなく、別なコミュニケーションで操作できる特殊な機体、という話であって、むしろスレッタは単なる普通の女の子、ということを言いたいのでは、と感じる

また、ここ以外にも

わざわざパイロットスーツを着込むもヘルメットまではしないし前もはだける

ノレアがファラクトを動かして「出自の違うガンダム」の正体を探ろうとするも、プロテクトでガンドフォーマットを立ち上げることができなかった、というシーン

このシーンでわざわざパイロットスーツを着込んでいる。このことからモビルスーツの起動、ないしパーメットリンクやガンドフォーマットの起動に例のシートベルト接続が必要だからではないか、と思わせるような描写を入れつつ、ヘルメットせず着崩しているせいで、ちゃんとした接続じゃないからエラーが出てプロテクトされた?とも考えられるシーンになっている

また、パイロットスーツ内に着るオレンジ色のアンダーウェア、これの構造が「わき腹が素肌で開いている」謎の仕様になっているが、もしかしてもしかすると「ここからパーメットを肌に直接接触」させる構造なの?

数少ないサービスシーンかと思いきや?
腰の裏にあるガンドモニタリングシステムの位置はミスリードか?

と、パーメットリンクとシートベルトに関しては劇中一言だって語られてはいないものの、映像で見ると数々の疑わしいシーン、意味深なシーンがてんこ盛りなのだ

これでシートベルトは無関係です、と真相が明かされれば、そのからくりに感心してうなってしまうだろうから、それはそれで見たくもある

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